- パガニーニ作曲の24のカプリースより24番の弾き方について解説!
- 悪魔と呼ばれたパガニーニが作曲した、24のカプリースのラスト飾る曲。多くの作曲家に影響を与えた曲。
- あの有名なテーマから変奏された、11のバリエーション、そしてフィナーレを弾くときのポイントについて、1バリエーションごとに解説
- 1音1音、音を取らずに左手の手のひらで音を取る、弦は軽く押さえる、左手ピッチカートは下に弾く、難しそうな重音もよーく見ると、手の形は一緒でポジション移動するだけ・・・などなど
- 著者めっしーが、実際にレッスンを受けた内容を中心に、お話しています
パガニーニカプリースの24番、超カッコイイ!
You Tubeとか、もう何回見たかわからん、ハイフェッツのやつ。
勢いでカプリースの楽譜買ってしまったはいいんだけど、どんな風に練習したらいいかわからんー
この記事では、こんな悩みを解決します
- この記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
この記事の内容はプロ養成門下で学んだ著者めっしーが、実際にレッスンを受けたときに教えていただいた内容を参考にまとめています。
レッスンを受けた先生はヴァイオリンの著書も出版している先生です。
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
とうとう来ましたよ
カプリース24番のレッスンを受けるときが
ずーーーーーーーーーと憧れの曲でした、カプリース24番
もう、大学生から数えて15年ぐらい前から弾きたかった曲、カプリース24番。
あの、冒頭のメロディー、一度聴いたら忘れらんない
この記事では、カプリース24番をどうやって練習するのか、弾き方みたいなものをお話していこうと思います
ぼくめっしーが、実際にカプリース24番のレッスンで教えていただいた内容を中心にまとめています
カプリース24番のレッスンを受けた先生は、著書も出している先生です。
参考になると思うので、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
パガニーニってどんな人?
カプリース24番を作曲した、パガニーニってどんな人だったの?
パガニーニは、天才ヴァイオリニストと呼ばれた人
ヴァイオリンが上手すぎて、悪魔に魂を売ったとまで言われた
パガニーニの足が床にちゃんとついているかを身に来る人までいた
十字架を切る人までいた
なんで、パガニーニは悪魔的にヴァイオリンが上手くなったの?
パガニーニが、ヴァイオリンを上手くなった一番の理由は、パガニーニの父親の存在
パガニーニのお父さんを、一言でいうとクソ親父
パガニーニの父親は、金欲しさにパガニーニにヴァイオリンを仕込む
上手く弾けないようなら、怒鳴る
酷いときには食事抜き
かなりのサイコパスな父親
今なら虐待レベルやん
でも、そんなサイコパスな父親のおかげで、パガニーニの才能が開花していく。
一時期、ちゃんとした先生に習ったんだけど、半年ぐらいでレッスンをやめちゃう
理由はもう学ぶことがなくなったから
簡単すぎてつまらん
あとはほとんど独学、
簡単すぎてつまらなくなったパガニーニ、自分でオリジナルの曲を作曲する
そのオリジナルの曲の一つが、24曲のカプリ―ス
当時なかった、パガニーニオリジナルのテクニックが、ふんだんに盛り込まれている曲集
パガニーニが生み出したテクニックによって、ヴァイオリンの表現の幅が大きく広がって、今残ってる多くのヴァイオリン曲に使われてる
パガニーニっていう人は、ヴァイオリンのベースというか、下地というか、基本を作った、ヴァイオリンの神様みたいな人
カプリース24番はヴァイオリンをもうめちゃくちゃ良く知っている人、ヴァイオリンの神様みたいな人が作曲した曲
カプリース24番ってどんな曲?
パガニーニのカプリース24番、
どんな曲かっていうと、暗さと明るさが混じってる曲、人間のモヤモヤした気持ちを音にしたような曲。
暗い感じはするけど、どんよりとした感じじゃない、
開放弦が良く共鳴するように書かれてるから、かすかに明るい感じがある。
暗さと明るさが、絶妙に混じってる、複雑な感情にさせられる音の並び
人間の心のモヤモヤした部分を、音にしたみたいな曲。
だから、カプリースの24番は多く人に聞かれて、演奏されるんじゃないかな
誰にでもモヤモヤした部分ってあるから。
勉強だと思って、堅苦しい解説も見てみよう
クワジ・プレスト イ短調 2/4拍子
この曲は大変有名で、ここからリストの「パガニーニ大練習曲第6番」のほか、ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(中略)等の作品が生まれている。
パガニーニによる原作は主題(12小節)と11の変奏から出来ている。
今まで(カプリース23番まで)に出てきたほとんどの高度テクニックのほか、第9変奏では(右手ではなく)左手によるピッツィカート(楽譜では+印で表す)が出て、聴き手を驚かせる。
MIDORI・PAGANINI 24 CAPRICESの解説より渡辺和彦著
カプリース24番は冒頭の主題が形を変えて、いろいろな顔を見せながら曲が進んでいく。
変奏、バリエーションの見どころは、左手ピッツィカートの部分かな
ほとんど使われないテクニックだから、慣れてないし、しどろもどろになるポイント。
パガニーニのメロディーに心打たれた作曲家たち
冒頭の主題のメロディーは、たくさんの作曲家に影響を与えてる
リスト、ブラームス、ラフマニノフが、カプリース24番のメロディーを使って曲を書いている
ラフマニノフの《パガニーニ主題の変奏曲》が1番有名かな、ほんとに美しい曲
パガニーニに影響されてできた曲を聴いてみよう
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」↓
リストの「パガニーニ大練習曲第6番」↓
ブラームスの「パガニーニの主題による変奏曲」
カプリース24番の難易度は?やっぱり、難しいの?
パガニーニのカプリース24番って、難しいんだよね・・?
超絶技巧なんて言われるし
カプリースの24番、ふつーに難しいです。
でも、めちゃんこ難しくて、まったく何もできないって感じじゃない
ヴァイオリンをずっと続けていれば、(上手く弾けるかは別として)なんとか音は並べられると思う。
パガニーニのカプリースを10曲とか弾くとわかるんだけど、パガニーニの曲って意外と左手がしんどくない、きつくない
なんというか、難しそうにみえて、左手に優しくできている、そんなに無理をしなくても音、取れるようになっている
テキトーに手をガって開いて、指板の上に置いたら、なんか音程が合っちゃったわーみたいな感じ
ヴァイオリンのことを誰よりも知っているパガニーニが作曲したからこそ、無理のない、自然に弾けるようにできている曲
だから、もし楽譜を持ってるなら怖いものみたさで、ちょっと音だしてみるのも良いんじゃないかと思う
【テーマ】の弾き方
カプリース24番をどう弾くか、お話していくよー
冒頭のテーマ、めちゃんこ有名なメロディですね
ずっと弾きたかったんよ
このメロディー
テーマを弾くポイントは、
- 8分音符は歌う
- 短3度と長3度の音程の差をハッキリと
8分音符は歌う
何回も出てくる8分音符はテヌートの気持ちで、ヴィブラートで響きを作る
8分音符がペッってならないように、8分音符の響きを聞いてから、16分のタタラリラを弾く気持ちで。
イメージ的には、こんな感じ↓
短3度と長3度の音程の差をハッキリと
短3度と長3度の音程のキャラクターをハッキリさせる
1小説目と2小説目の音程なんだけど、
1小説目の「ラ」→「ド」は短3度、
2小説目の「ミ」→「ソ#」は長3度の関係
短3度と長3度がわかんないってときは、こちらのページを参考にしてみてください
「ラ」→「ド」は短3度らしく、暗い響きにするために、「ド」は低め、
「ミ」→「ソ#」は長3度らしく、明るい響きにするために、「ソ#」は高めの気持ちで弾く
【バリエーション.1】の弾き方
バリエーション.1は切れ味の良い、刃物みたいところ。
バリエーション.1を弾くときのポイントは、装飾音符の音の取り方。
装飾音符は、一つ一つ音を取らないで、左手の形で音をとる感じ。
左手の手のひらを閉じたり、開いたりする動きを使って、音を取るって言ったらいいかな
手のひらを閉じたり、開いたりするのを利用して、譜面の音符を弾いてみると、こんな感じ↓
ちょっと話が逸れるけど、手のひらを閉じたり、開いたりして弾く弾き方は、けっこう使える。
パガニーニではとくに使える。
というか、指先で一つ一つ音をとったら弾けない、パガニーニは。
パガニーニカプリース24番でも、手のひらを閉じたり、開いたりする左手の使い方は、また出てきます。
【バリエーション.2】の弾き方
バリエーション.2は、移弦と半音がおりなす、どこか気持ち悪さ、悪魔が見え隠れするとこ
バリエーション.2のポイントは、
- 半音の連続はしっかり音をぶつける
- 装飾音符は全音と半音の違いがわかるように
の2つがポイント
半音の連続はしっかり音をぶつける
半音の連続が続くんだけど、この半音はしっかりとぶつける。
音がしっかりぶつかると、にごって、どこさ悪魔的な感じ、怪しい感じが表現できる。
例えば冒頭。
移弦で半音が連続する。
この半音をしっかりぶつける、にごらせる。
もう少し具体的に言うと、
低い音(冒頭だとソ#)の音程を少し高めにする。
そうすると、音、ぶつかりやすいです。
こんな風に↓重音で弾いて、一つ一つ音がぶつかっているか、濁っているかを確認するのも良い練習かな
全音と半音の差がわかるように
装飾音符を弾くとき、全音と半音を意識する。
全音は音の幅を広め、半音は狭めの意識。
装飾音符をよーく見ると、
半音と全音の装飾音符がある。
例えば、バリエーション.2の8小説目は半音だから狭く、9小説目は全音だから広く、みたいに。
この半音、全音を意識して、聴いて、弾く。
【バリエーション.3】の弾き方
バリエーション.3を弾くときのポイントは、オクターブ下の音がメインで、上の音がサブって感じ
下の音がパガニーニの音で、上の音が悪魔の音のイメージかな。
ヴァイオリンを弾くパガニーニに、スポットライトを当てると、影は悪魔の形、なーんて雰囲気。
黒い悪魔の影。
悪魔の影が弾くヴァイオリンの音が、オクターブ上の音、っていうイメージを持つ。
そうすると、オクターブ下の音がメインの音で、オクターブ下の音がサブって、自然になるかな。
バリエーション.3を弾いてみると、こんな感じ↓
【バリエーション.4】の弾き方
バリエーション.4は半音地獄。半音まみれ。
バリエーション.4のポイントは2つ
- ハイポジションの半音は指をずらさないと取れない
- 半音の移り変わりはスムーズに
ハイポジションの半音は指をずらさないと、取れない
まず、指をずらさないと、半音階の音程取れないよーってこと。
バリエーション.4は、そこそこのハイポジションで半音階を弾く。
ポジションが高くなれば、高くなるほど、音の幅って狭くなるんだけど、
バリエーション.4ぐらいの音の高さになると、指板に置いている指に、指をくっつけるぐらいじゃ、半音にならない。
指をずらす必要がある。
こんな感じ↓
もちろん、指の太さにもよるんだけど(動画は32才、174.5cmの男の手)、大人ならほぼ指をずらさないと、半音にならないかな。
半音の移り変わりはスムーズに
半音の移り変わりはなんだけど、
できるだけスムーズに、流れるように、指を弦に置いていく。
半音の音の変わり目を、ハッキリさせないように、って言ったらいいかな。
こんな風に↓半音の変わり目をハッキリさせるんじゃなくて
半音と半音の空間をうめるように↓
【バリエーション.5】の弾き方
バリエーション.5は熱いG線と、オクターブの鬼畜なポジション移動の連続。
バリエーション.5のポイントは2つ
- G線は激しく鳴らす
- リズム注意
G線は激しく鳴らす
バリエーション.5のポイントの一つ目は、G線を激しく。
G線と、オクターブが連続する曲なんだけど、
G線は、思いっきり鳴らしちゃってください、激しく、熱く、日頃のストレスを発散するかのように。
リズム注意
リズム注意です。
スラーの途中で、表の拍がきます
ちゃーんと楽譜を見て、考えて弾ける人は大丈夫だと思うけど、念のため。
ぼくは耳コピで弾いて、全然リズム違ーうって、怒られたけどね(笑)
【バリエーション.6】の弾き方
バリエーション.6は悪魔のデュエット。
ポイントは、
- 弓を吸い付ける
- 10度の音階は、スタートとゴールの音程を合わせるところから
弓を吸い付ける
重音は弓を吸い付けると弾きやすいです。
具体的に言うと、気持ちコマ寄りを弾く感じ。
指板寄りよりも、コマ寄りで弾いた方が、
楽器がしっかり鳴って、音程が良く聞こえる、音程直しやすい。
弓の吸い付け具合はこんな感じ↓かな
10度の音階は、スタートとゴールの音程を合わせるところから
10度は、まずはスタートとゴールの音程を合わせるところから練習してみよう。
音階を弾くときの音程で1番大事なことって、スタートとゴールの音程が合っていること。
つじつまが合っていること。
スタートとゴールが合わないと、ほかの音も音程合わないし。
もう少し具体的に話そう。
例えば、最初の10度の音階を眺めてみると、
レファから、ニ短調の音階になっている。
まずは低いレファと、高いレファを行き来して、スタートとゴールの音階が、バシッと決まるように練習してみよう。
10度ムズッ
ぼくも苦手、っていうか嫌い、10度が(笑)
まあ、コツコツと10度の形を体に染み込ませるしかないんかな
【バリエーション.7】の弾き方
バリエーション.7は、なんだろ、ジェットコースターみたいなバリエーション。
一気に急降下、みたいな。
バリエーション.7のポイントは、
- なだれ込むように
- なだれ込んだ先の音は弾き込む、とくにG線
ジェットコースターみたいに、高いところから、勢いつけて急降下、そんなイメージ。
なだれ込んだ先の音、とくにG線で弾くときなんかは、弾き込む、三連符を全部しっかり鳴らす
高いところか急降下して、1番勢いがついてるところだから。
弾いてみるとこんな感じ↓
【バリエーション.8】の弾き方
バリエーション.8は、3重音の連続。
弾くときのポイントは、
- 指板寄りで弾く
- 弓を早く使うこと
3重音の連続なんだけど、できるだけ3重音の3つの音を一気に弾きたい。
ジャラーンって、上の音2つ、下の音2つにわけるんじゃなくて。
どうすれば良いの?
3つの音を一気に弾くために、指板寄りを弾く、そして弓を速く使う。
駒寄りと指板寄りだと、指板の方が、弦と弦の高さの差が小さい
指板寄りの方が、3重音を一気に弾きやすい、だから、指板寄りを弾く。
弓のスピード感はこんな感じ↓かな
【バリエーション.9】の弾き方
出ました、地獄の左手ピッチカート。
“+”って書いてあるところは、全部左手のピッチカート
バリエーション.9のポイントは、
- 左手ピッチカートは気合い
- 弓はチップの真下を弦にぶつける、弓をぶつける場所はコマ寄り
左手ピッチカートは気合い
バリエーション.9の目玉、左手ピッチカート。
攻略法はありません、気合いです笑
気合いではじく
強いて言えば、
- 指板に置いておく指をガッと押さえる
- はじく方向は下方向
指板に置いておく指をガッと押さえて…
下方向に弾く
はじめはなかなかできません。
繰り返しやって、指筋ついてくると大きな音が出やすくなる感じ。
とにかくはじけっ。
そのうちできるようになるからっていう、気合いでなんとかする部分。
弓はチップの真下を弦にぶつける、弓をぶつける場所はコマ寄り
arcoは弓ぶつけて弾くんだけど、
弓のチップの真下を弦にぶつける
弓のチップの真下をぶつける場所は、コマ寄りに。
そうすると、ピッチカートに近い音がする。
レッスンでは、弓のチップのすぐ下を弦にぶつけるって教えていただいたんだけど、いろいろな演奏をみると、必ずしもチップのすぐ下じゃない合もある
弓の性能によって違うかもだから、いろいろ試して、一番ピッチカートの音に近いところ探す、研究するのがおススメ
【バリエーション.10】の弾き方
バリエーション.10は、フラジオレットの音をイメージしたところ。
弾くときのポイントは、
- 弦を軽く押さえる
- コマ寄りを弾く
- ヴィブラートは細かめ
この3つがポイント。
弦を軽く押さえる
弦は軽く押さえます。
軽く押さえた方が、フラジオレットらしい、
フルートみたいな音、出しやすい。
弦をしっかり押さえないと音出ない、って思いがちなんだけど、そんなことない。
フラジオレットを弾くときみたいに、優しく触れる。
もちろん、弦と指板は離れてる。
弦を押さえてる指と指板の間に、空気を送るみたいに。
コマ寄りを弾く
ハイポジションだから、コマ寄りを弾く。
基本的なことなんだけれども、意識しないと、良い音でないです。
フラジオレットもコマ寄りで弾くし、コマ寄りで弾いた方が、フラジオのイメージに近づくと思う。
ヴィブラートは細かめ
ハイポジションのヴィブラートは細かめ。
高い音でヴィブラートを広くかけちゃっうと、音程が動きすぎて、何の音かわからない、気持ち悪い。
あと、フラジオレットのどこか無機質な音にしたいから、ヴィブラートを細かくしたいってのもある。
ヴィブラートの幅はこんな感じかな↓
【バリエーション.11】の弾き方
バリエーション.11は重音と、アルペジオの連続。
クライマックスの直前のバリエーションで、激しい移弦と、指板の上を指が所せましと動き回るとこ。
そんなパガニーニを見て、観客はキャーって興奮したんだろなーっていうとこ。
バリエーション.11のポイントは2つ
- 弦は軽く押さえる
- アルペジオの上りは、左手の手のひらで音をとる
弦は軽く押さえる
重音が続くんだけど、弦は軽く押さえる。
弦を強く、釘みたいに押さえちゃうと、パッパッって、重音を左手でつかめない。
弦を押さえてる指と、弦の間に空気を入れて、その空気の振動を感じるように。
弦をおしつぶすまで押さえなくても、音は出ます。
アルペジオの上りは、左手の手のひらで音をとる
一気にのぼるアルペジオ
ここは、左手の手のひらで音を取る。
左手の手のひらが、閉じたり、開いたりするのを使って。
バリエーション.2の装飾音符を弾くときと、同じアイディア
アルペジオをこんな風↓にグループ分けして、
グループごとに、左手を閉じたり、開いたりする、
そうすることで、速くて難しそうなパッセージなんだけど、余裕がでてくる
扉を開くような一つの動作で、音をグループ一度に押さえたり、離したりする方が簡単になり、複数の音を同時に弾けることになります。
それによって動きは少なくなり、速いパッセージをゆっくりに感じることができます。
ヴァイオリン Basics いつでも学べる基礎練習300 サイモン・フィッシャー著
左手の手のひらが閉じたり、開いたりを使うと、こんな風になります
【フィナーレ】の弾き方
カプリース24番のラストを飾るフィナーレ、かっこよく弾きたい
アルペジオの音階が続く。
フィナーレのポイントは
- 肘で移弦
- 4重音はポジション移動するだけ、手の形は一緒
- ド♯は音程高めに
肘で移弦
フィナーレは、アルペジオが連続する
アルペジオを弾くとき、左手腕の肘で移弦する感じにすると、弾きやすい
意識が手先から腕に行くから、弾きやすくなるんかなーと。
より大きな筋肉を使うようにすると、余裕ができるとき、けっこうある。
手先の小さな筋肉使ってるのを、腕の大きな筋肉に変える、みたいな。
N響で弾いてらした先生から、腰から左手に指令を出してるつもりでって、アドバイスしてもらったことがある。
このアドバイスも、手先で弦を押さえる意識を、もっと大きな筋肉に移したかったからなんかなーと。
4重音はポジション移動するだけ
フィナーレの4重音の部分↓
パッと見、難しそうにみえるんだけど、実は手の形が一緒。
どの音の間も、全音の関係。
どの音の間も全音だから、左手の指と指の間は、ぜんぶ離せばいいんだ。
指と指の間を全部離したままで、あとはポジション移動するだけ
弾いてみると、こんな感じ↓
ド#は音程高めに
アルペジオで出てくるド#は、絶対に音程が下がってはいけない、大切な音。
ド♯は長調か、短調かを決める、大切な音。
「ラ」「ド」「ミ」から、「ラ」「ド♯」「ミ」への移り変わり、短調から長調への移り変わり、
「ド♯」が低くなると、転調が中途半端になる、
暗い、明るいのコントラストが、聞いている人に伝わらない
ド#の音程が低くならないように、音をよーく聞いて、アルペジオをカッコよく弾こう
【名演を聴けば上手くなる】参考になる演奏
パガニーニ・24のカプリースのおススメ演奏を載せておきますね
五嶋みどりさんのパガニーニ:カプリース
五嶋みどりさんのパガニーニカプリースが、一番のおススメ
五嶋みどりさんは日本を代表する天才ヴァイオリニスト
『日本人ヴァイオリニストの頂点=五嶋みどりさん』と言っても良いぐらい
この演奏↓は五嶋みどりさん17歳の録音になります
10代とは思えないほどのテクニックはもちろん、音楽性がもう素晴らしい
五嶋みどりさんの美音、そして芯のある音楽性を存分に味わえる演奏かな
神尾真由子さんのパガニーニ:24のカプリース集
もう一つのおススメ音源は、神尾真由子さんのパガニーニ
神尾さんの演奏を一言で言うと、熱い、めっちゃ熱い
一音一音にパワーがみなぎってる、そんな演奏
個人的には、こういう熱い演奏好き、コッテリ系というか
神尾さんの演奏はホントに熱い演奏、力みなぎってる演奏。
一音一音、いっぱいいっぱい歌うのが好きっていうときは、けっこうハマると思う
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】
この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる
あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある
無料ヴァイオリン相談【どんな簡単な質問でもOKです】
無料ヴァイオリン相談を受け付けてます
下のLINEかお問合せ、twitterにメッセージいただければ、基本的になんでもお答えいたします
ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK
できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室
あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。