- ヴァイオリンの1stポジションの運指表について徹底解説!
- 初心者ヴァイオリニストのあなたに、運指表を見ながら音を出してもらう、音階を弾く、曲にチャレンジ、そんなのがこの記事でしたいこと
- 運指表だけじゃなく、実際の左手の形、どんな感じに弾くか、などなど、、、画像&動画付きでわかりやすく解説していきます
曲を弾いてみたいけど、指板のどこにどの音があるのかわかんないー!
すぐ曲を弾けるような、わかりやすい運指表はないんかな?
この記事ではこんな悩みを解決します
- この記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
プロを輩出した門下でヴァイオリンを学ぶ
N響(日本のトッププロのオーケストラ、日曜日にテレビで放送されてる)奏者や、プロオケの主席奏者からも指導を受ける
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
ヴァイオリンを始めたはいいものの、音がどこにあるかわからない、、
15年前、ぼくもそうでした
ぼくは、大学のオーケストラ部でヴァイオリンを始めました
先輩に運指表を書いてもらって、そのお手製の運指表を見ながら練習、練習、練習、、、
白い紙に線を4本、男らしいしっかりとした筆圧で線の上には音が並んでいる、そんな運指表
この記事では初心者ヴァイオリニストのために、1stポジションの運指表についてお話します
1stポジションとは何かっていうのも、後で解説するよー
今は一番基本となる左手の場所ってぐらいに思っておけばOK
初心者ヴァイオリニストのあなたに、1stポジションの運指表を見ながら、とりあえず音を出してもらう、音階を弾く、最終的に簡単な曲を弾く
それがこの記事でしたいこと
はじめは難しいかもしれないけど、運指表を見ながら弾いて、徐々にヴァイオリンに慣れていこう
運指表を見る前に知っておいて欲しい『全音』と『半音』の関係
運指表を見る前に『全音』と『半音』という考え方を知っておく必要があります
全音:二つの半音を含む音のへだたり
半音:全音の半分の音程
ヴァイオリン各駅停車 森元志乃著
もっと簡単にいうと、隣どうしの音は『半音』っていう関係で、『半音』が2つで『全音』になるって感じ
ピアノを使って『全音』と『半音』の関係を見てみよう、『全音』と『半音』がわかりやすい
例えば『ド』と『レ』はどうだろうか?
『全音』?それとも『半音』?
答えは『全音』です
なんでー?
『ド』から黒鍵の『ド#』の音で半音、『ド#』から『レ』でまた半音
『ド』と『レ』は半音が2つの関係なので、『全音』になります
今度は『ミ』と『ファ』はどうだろう?
『ミ』と『ファ』の間には何にも音がないね、だから『半音』
そんな感じでド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドは『全音』と『半音』の関係でできている
ヴァイオリンの開放弦の音はG(ソ)・D(レ)・A(ラ)・E(ミ)の4つの音
ヴァイオリンの開放弦の音はG・D・A・Eの4つの音
開放弦っていうのは、指で弦を押さえていない弦ってことね
ちなみに、G・D・A・Eって何のこと?って思ったと思う
G・D・A・Eはドイツ語読みの音名
Gは『ソ』の音
Dは『レ』の音
Aは『ラ』の音
Eは『ミ』の音のこと
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドをドイツ語にすると
C・D・E・F・G・A・H・Cってなります
それぞれのアルファベットの読み方は、
C(ツェー)
D(デー)
E(エー)
F(エフ)
G(ゲー)
A(アー)
H(ハー)って読みます
G(ゲー)が『ソ』の音で、D(デー)が『レ』の音・・・ってはじめはパッと出てこないと思うけど、何度も繰り返して頭に入れておこう、ヴァイオリンを弾くなら絶対役に立ちます、ドイツ語の音名で書かれていることは多いので
ヴァイオリンを始めたころはドイツ語の音名がチンプンカンプンだったなあ・・・
ヴァイオリンの指番号
運指表を見る前に、ヴァイオリンの指番号について知っておこう
こんな感じ↓に、音符の上に数字が書いてある楽譜を、これからたくさん目にすると思う
この数字は、どの指でその音を押さえるかを意味しています
0=開放弦
1=人差し指
2=中指
3=薬指
4=小指
っていう感じです
なので、上の楽譜でいったら、『シ』の音に1って書いてあるんだけど、
1=人差し指で『シ』の音を押さえてねーっていう意味になります
ヴァイオリンのポジションって何?
ヴァイオリンにはポジションという考え方がある
手を指板に沿って移動(ポジションチェンジ)することなく、1から4の指を順に並べて弾ける範囲がワンポジションで、ペグに近い方から「ファーストポジション」「セカンドポジション」といった名称で呼ばれています。
ヴァイオリン各駅停車 森本志乃著
ヴァイオリンはフレットのない楽器で、どうやって音を取ってるんだろー?って疑問を持つ人も多いと思うだけど、このポジションっていう考え方があるおかげで、かなり正確に音が取れる
ポジションは目に見えない、フレットみたいなもの
まず、『1から4の指を順に並べて弾ける範囲がワンポジションで』って説明してるけど、下の図みたいに1から4の指で届く範囲、ゲンコツのひとまとまりをワンポジションっていいます
指番号忘れたーってときはこちらを読み直そう
1から4の指の届く範囲で弾ける音っていうのは、どうしても限られちゃう
そこで、ポジション移動が登場する
ポジションには番号がついてて、『ファーストポジション』とか『セカンドポジション』とか言われます
ファースト(1st)、セカンド(2nd)が何を表すかっていうと、1の場所を表します
1の指がどこにいるか
1の指は人指し指のことだよ
ポジションの数字は開放弦の音から数えて、何番目の音に1の指が置いてあるかっていうのを表してる
A線で考えてみる
A線(ラの音)で1番最初に出てくる音は『シ』の音だよね
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド~♪、ラの次の音は『シ』
1番最初の音である『シ』に1の指をおく場所を1st(ファースト)ポジションと言います
A線(ラの音)で2番目に出で来る音は『ド』の音
2番目の音の『ド』の音に1の指が来る場所を2nd(セカンド)ポジションって呼ぶ
じゃあ、3rd(サード)ポジションはー?
3rdポジションはA線の3番目の音の『レ』の音に1の指がある場所ね
1stポジションの運指表を見てみよう
1stポジションの運指表をみてみよう
1stポジションは、ヴァイオリンを始めたら一番はじめに練習するポジション
1stポジションは、ヴァイオリンを弾くときに一番基本となるポジション
1stポジションの運指をマスターするだけでも、たくさんの曲を弾くことができる
1stポジションの運指表をよーく観察してみると、音と音の間が狭いときと、広いときがあることに気が付くと思う
どういう風に狭い、広いが決まっているかっていうと、音と音の関係が『半音』か『全音』によって決まってくる
音と音の関係が『半音』の関係であれば狭くって
音と音の関係が『全音』の関係なら広いっていう感じ
『半音』と『全音』って何だったっけ?っていうときはこちらをもう一回読んでみよう
1stポジションの運指表を見ながら実際に音を出してみよう
1stポジションの運指表を見ながら実際に音を出してみよう
ワクワク
まずはチューニングから
まずはチューニングからやってみよう
開放弦の音から合わせていきます
開放弦の音はG(『ソ』の音)、D(『レ』の音)、A(『ラ』の音)、E(『ミ』の音)だったね
ヴァイオリンの開放弦の音について復習したいっていうときは、こちらをクリック
始めは、チューニングメーターで1音1音合わせていけばOK
音を出すと、チューニングメーターが反応すると思うだけど、
低い弦からG・D・A・Eの音に合わせて行こう
指で弦をはじきながら、ペグを動かします
ぐりぐり
チューナーを見ながら音を合わせる
音に反応して動く線を、真ん中にあわせる
チューナーによるけど、ぼく持ってるチューナーは音がちゃんと合うと、ランプが緑に光ります
音が合うと、緑色のランプが光る↓
G線の音を出してみよう
まずはG線から音をだしてみよう
G線は『ソ』の音のことね
G線の1stポジションの運指表を思い出してみると、
運指表を見ながら弾いてみよう、ソ、ラ、シ、ド、レって
まず、『ソ』の音は指は何も押さえないで開放弦のG線を弾く
次は『ラ』の音
『ラ』の音は1の指で押さえます、こんな感じ↓
1の指を押さえたら、弓で音を出してみよう
今度は『シ』の音
『シ』の音は2の指、『ラ』と『シ』は『全音』の関係なので間が空きます
実際に2の指で『シ』の音を押さえてみるとこんな感じ↓
2の指で『シ』の音を押さえたら、また弓で音をだしてみる
『シ』のあとは『ド』の音だね
『ド』の音は3の指で押さえる
3の指は薬指のこと
『シ』と『ド』の音は『半音』の関係なので、2と3の指はくっつく
3の指で『ド』を押さえるとこんな感じ↓
G線の最後の音は『レ』の音です
4の指(小指)で『レ』の音を取ります
実際に4の指で『レ』の音を取るとこんな感じ↓
参考にG線でソ、ラ、シ、ド、レって弾く動画を貼っておきますね
慣れないとけっこう疲れるなあー
大丈夫、大丈夫、練習して慣れれば全然辛くなくなるよ
D線の音を出してみよう
次はD線で音を出してみよう
D線でレ、ミ、ファ、ソ、ラ~♪って弾くよー
考え方はG線のときとまったく一緒です
G線と違うのは1の指と2の指がくっつくってこと
D線の1の指の音は『ミ』で、2の指は『ファ』、
『ミ』と『ファ』の音は『半音』の関係だから、指はくっつく
D線の左手の形を見てみよう
1の指で『ミ』を押さえたときの左手の形↓
2の指で『ファ』を押さえたときの左手の形↓
1と2の指はくっつくよー
3の指で『ソ』を押さえたときの左手の形↓
4の指で『レ』を押さえたときの左手の形↓
実際に音を出してみるとこんな感じ↓ね
A線で音を出してみよう
A線の左手の形はD線と一緒
何が一緒かっていると、1と2の指がくっつくってことです
A線の1の指の音は『シ』、2の指の音は『ド』
『シ』と『ド』は半音の関係だからくっつきます
D線とほとんど同じなんだけど、参考にA線の左手の形を載せておきますね
1の指で『シ』を押さえたときの左手の形↓
2の指で『ド』を押さえたときの左手の形↓
1と2の指は『半音』の関係だからくっつく
3の指で『レ』を押さえたときの左手の形↓
4の指で『ミ』を押さえたときの左手の形↓
実際に音を出してみるとこんな感じ↓
E線で音を出してみよう
最後は一番高い音のですE(エー)線です
Eは『ミ』の音ね
E線の運指表を見てみよう
今までのG線、D線、A線と違って、E線は全部の指が離れます
全部の音の関係が『全音』の関係なので、くっつく指がないです
実際にE線でファ・ソ・ラ・シを押さえてみる
1の指で『ファ』を押さえたときの左手の形↓
2の指で『ソ』を押さえたときの左手の形↓
3の指で『ラ』を押さえたときの左手の形↓
4の指で『ラ』を押さえたときの左手の形↓
実際に音を出してみるとこんな感じ↓
音が出ない指も指板の上に置いておく
左手の指の置き方で注意した方が良いこと、
音が出ない指も指板の上に置いておくってこと
例えば、3の指で音を押さえるとき、1と2の指も押さえたままにしておきます
駄目な例としてはこんな感じ↓
3だけで弦を押さえてて、1と2の指は知らん顔している
なんで、音を出していない音の指も押さえておかないといけないの?
理由は二つあって、
- 音程が安定する
- 早く弾くときに楽
っていうこと
音程が安定する
音を出してない音の指も置いたままにしておくと、音程が安定します
例えば、A線の2の指で『ド』を弾いて1の指で『シ』の音を弾くことを考える
2の指で『ド』を弾くときに、1の指で『シ』も一緒に押さえておけば、
すでに『シ』の音を取っているわけだから、『ド』を弾いてから3の指を離すだけで『シ』の音がでる
音程を外さない
2の指だけで『ド』を取っていると、1の指で『シ』の音を取り直さないといけないから、
音程を外す可能性が出てくる
弾いてない音も弾いている音と一緒に押さえると、音程が安定するんだね
早く弾くときに楽
弾いてない指も指板に置いておく理由のもう一つは、
早く弾いたときに楽っていうこと、効率的
もう一度同じ例を考えよう
A線の2の指で『ド』を弾いて1の指で『シ』の音を弾く
2の指で『ド』を弾くときに、1の指で『シ』を押さえておけば、
2の指を離すだけで、『シ』音がでます
じゃあ、2の指だけで『ド』を押さえておいた場合はどうだろうか。
一旦、2の指を上げて、1の指を置きなおす時間が必要だよね
ひと手間いる
音を出さない音の指も指板に置いておくと、早く弾くときに楽、効率的
指板にシールって貼っていいの?【絶対やめた方が良いです】
音の場所がわかんないから、指板にシールを貼ってもいい?
断言します
指版にシールを貼るのは絶対やめた方がいい、です
これ(指板の上に印をつけること)は、どうしても耳で音が取れない人の最終手段と考えていただきたいとおもいます。
(中略)
一旦印を付けてしまうと、視覚や触覚に頼る習慣が付く可能性があるので、要注意です。
ヴァイオリン各駅停車 森元志乃著
指板にシールを貼るのをなんでやめた方が良いかっていうと、
2度手間になるから。
シールがあると、どうしても視覚に頼って弾いちゃう
視覚に頼って弾くのになっちゃう
そこでいきなりシールを剥がすとどうなるか
視覚に頼って弾いていたのを、耳中心に変えなきゃいけない
シールを貼って視覚に頼って弾くっていうのを覚えてから、シール剥がして耳でよく聞いて弾くっていうのに変えるの、けっこう大変だったりする
また、1からって感じになる
はじめて習った先生のとき、指板にシールを貼ってた。シールを剥がしたとたん、全然わかんなくなった。振り出しに戻った感じになった。最初からシール無しで、耳で聞くっていう練習をしっかりしてたら、振り出しに戻ることはなかったんじゃないかな
やっぱり、ヴァイオリンって最終的には耳です
耳、
音をよーく聞くことが大事
だから、指板にシールを貼らない、耳で音が合ってるのか、合ってないのかっていうのを、4ヴァイオリン初心者の段階からやっといた方が良いです
開放弦を使って音程を合わせる練習
運指表を見ながら練習するときの注意点、覚えておいて欲しいこと、
開放弦を使って音程を合わせる練習をしてみてねってこと
開放弦とピッタリな音を左手で押さえられるようになると、楽器がびっくりするぐらい鳴る、ヴァイオリンらしい豊かな音がでる
音程があってこそ、ヴァイオリンの音が出る
なので、開放弦と同じ音を左手で押さえるときは、開放弦と一緒に重音で弾いて、合ってるか確認する練習をします
例えば、A線の3の指、『レ』の音
『レ』の音はD線の開放弦と同じ音
音があっていれば、D線の開放弦とA線の3の指『レ』の音を重音で一緒に弾くと、きれいな響きになる
気持ち悪い響きになったら、A線の『レ』の音がずれてるっていうこと
3の指をずらして、D線ときれいな響きになるように調整してみよう。
D線の3の指、『ソ』の音だったら、
G線の開放弦と一緒に弾いて、合わせてみる
E線の3の指、『ラ』の音だったら、
A線の開放弦と一緒に弾いて、合わせてみる。
気持ち悪かったら3の指を動かして、探って、開放弦ときれいに響くところを探す
開放弦と合わせる練習は超大事です、丁寧に丁寧に開放弦と音があっているか確認してみてねー
運指表を見ながら音階を弾いてみよう
運指表を見ながら音階を弾いてみよう
ここまでしっかり練習すればできる、できる
まずはハ長調から
まずはハ長調の音階を弾いてみよう↓
ハ長調とは?
この音階はハ長調と呼ばれる音階です
ハ長調はドから始まる音階のこと
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを日本語で言うと
ハ・ニ・ロ・へ・ト・イ・ロ・ハ
『ハ』は『ド』に当たる音だから
ドから始まる音階はハ長調と言います
ハ長調の『長調』ってどういう意味ーー?
調には『長調』と『短調』の2種類がある
『長調』=『明るい感じ』
『短調』=『暗い感じ』っていうイメージを持っておけば今はOK
ハ長調は『ドから始まる明るい感じの音階』っていう意味
ハ長調の音階を弾いてみよう
八長調の楽譜と運指表を見ながら、実際に八長調を弾いてみよう
楽譜に数字が書いてあると思うんだけど、これは指番号だったね
指番号を復習したいっていうときはこちらを読み直してみてね
ハ長調の昇りの音階
まずは昇りの音階
はじめはドの音から
G線の3の指で『ド』の音を押さえます
『ド』を押さえたら弓で弾く
次は0だから、指で何も押さえずにD線を弾く
D線のミ、ファ・ソはさっき詳しく説明した感じ
D線の1と2の指はくっつけるんだったね
D線の押さえ方忘れたーっていうときはこちらで復習
次はA線の0の音
0は指で何にも押さえないって意味だったね、だからA線を指で何も押さえずに弾く
A線のシ・ドもさっき説明した通りに押さえて、弓で弾いてみて下さい
A線の押さえ方忘れたーっていうときはこちらをチェック
実際にド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを弾いてみるとこんな感じ↓
ここまでが昇りの音階
下っていくよー
ハ長調の下りの音階
今度はド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドって下っていきます
昇りの音階の逆をすればいいわけです
まず『ド』の音を弾く、A線の2の指ね
そしたら、2の指を離して1の指で『シ』の音を押さえた状態にする
1と2は一緒に押さえてるのが基本、だから2の指を離したら自然と1の指だけになるね
『シ』の音を右手で弾く
次は『ラ』の音
『ラ』の音には0っていう数字が書いてあるね
0は開放弦で弾くって意味だから、A線を何も押えずにひきます
こんなことを繰り返しながら、ハ長調の音階を下っていきます
実際にハ長調の下りの音階を弾いてみるとこんな感じ↓
ハ長調の音階が弾けたらイ長調の音階を弾いてみよう
ハ長調が弾けたら、イ長調の音階を弾いてみよう
なんで、イ長調かっていうと、一番最初に弾くことになる曲『キラキラ星』がイ長調だから
イ長調の音階が弾けるようになると『キラキラ星』が弾けるようになるよー
イ長調は『ラ』から始まる音階のこと
ハ(ド)・ニ(レ)・ロ(ミ)・へ(ファ)・ト(ソ)・イ(ラ)・ロ(シ)・ハ(ド)
イ長調の楽譜と、運指表を見てみよう
シャープが3つもあるー(泣)
大丈夫、大丈夫。G線のラの音から運指表通りに指を置いておけば全然できるよー
G線の1の指で『ラ』の音を押さえる
弓で弾く
G線の2の指は『シ』の指で弦を押さえる
『ラ』と『シ』は全音の関係だから、離して押さえるよ
弓で弾く
G線の3の指で『ドのシャープ』を押さえる
シャープは《半音高く》っていう意味
ハ長調だと『シ』と『ド』はくっついてたけど、『ド#』になると半音高くなるから全音の関係になる、『ド#』と『シ』は離れるね
弓で弾く
次はD線の0
開放弦、何も指で押さえずにD線を弾く・・・
こんな感じにE線の『ラ』の音まで登っていく
実際にイ長調の登りの音階を弾いてみるとこんな感じ↓
今度は下りの音階
まずはE線の3の指、『ラ』の音から
3の指を押さえるときは、1と2の指も一緒に押さえておくんだったね
1の指は『ファの#』、2の指は『ソの#』の音に置いておこう
1の指と2の指はくっついて、3の指だけ離して押さえるよー
3の指で『ラ』の音を押さえる
弓で弾く
3の指を離す、自然に左は2の指で『ソの#』を押さえた形になる
弓で弾く
2の指を離す、左手は1の指で『ファの#』を押さえた形になる
弓で弾く
次はA線、0の指
A線の開放弦を弓で弾く・・・
こんな風にE線の『ラ』の音からG線の『ラ』の音まで下りていく
実際にイ長調の下りの音階を弾いてみるとこんな感じ↓
左手の運指のメインパターンは4種類
これだけ音階を弾いてみると、あることに気が付くと思う
左手のメインパターンは4種類ってことです
- 1と2の指がくっつく
- 2と3の指がくっつく
- 2と4の指がくっつく
- 全部の指が離れる
この4種類
1と2の指がくっつく形
1と2の指がくっつく形の譜面と運指、左手の形を見てみよう
2と3の指がくっつく形
2と3の指がくっつく形の譜面と運指、左手の形を見てみよう
3と4の指がくっつく形
3と4の指がくっつく形の譜面と運指、左手の形を見てみよう
全部の指が離れる
全部の指が離れる形の譜面と運指、左手の形を見てみよう
この4パターンの運指の形を覚えるだけで、ほとんどの曲が弾ける
音はいろいろ変化する、
けれど、左手のパターンって、実は少ないです
3か所の指と指の間がくっつくか、離れるかを考えるだけ、
そう考えると、難しそうな左手もめちゃくちゃシンプルになります
キラキラ星を弾いてみよう
キラキラ星を弾いてみよう
キラキラ星はヴァイオリン弾きなら、ほとんどの人が弾く曲
キラキラ星の楽譜はこれ↓
あと、キラキラ星の運指表はこれ↓
難しそうに見えるかもしれないけど、
A線とE線しか使わないし、左手の形は2と3の指がくっつく形だけ、超シンプル。
弾いてみよー
まずはA線の0
0は指で何も押さえない、開放弦の音だったね
A線の開放弦を弾く
タタタタタッタ
次はE線の0、開放弦
タタタタタッタ
E線の1の指、ファの♯を押さえる
タタタタタッタ
1の指を離してE線の開放弦を弾く
タタタタタッタ
次はD線のレの音、3の指を置く
1と2の指も一緒に置いておくんだったね
そして弾く、タタタタタッタ
3の指を離して2の指の音を弾く
タタタタタッタ
2の指を離し、1の指だけがD線を押さえている状態になる
弓で弾く、タタタタタッタ
こんな感じで弾いていく
キラキラ星の見本演奏です↓
楽しー♪
1指2弓3発射
キラキラ星を弾くときに、一つだけ覚えて欲しい言葉があります
『1指2弓3発射』という言葉
指をおさえるのと、弓を動かすのが同時では、歯切れのよい美しい音はでません。
まず、絃(弦)を正しく押さえ、次に弓を押さえつけずに乗せ、それから初めて行動するのです。
鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集 才能教育研究会編
指を置いて
弓を置いて
弾く。
ただそれだけ。
ただそれだけなんだけど、曲が難しくなっていると忘れがちなこと。
『1指2弓3発射』をしっかり守るとヴァイオリンらしい音に近づく
そんな当たり前のことやんって思うかもしれないけど、今ここで覚えて、忘れたころとか、もっと上手くなったとき、
たまーに思い出して欲しいです
『1指2弓3発射』
あとはガンガン曲を弾いてみよう、習うより慣れろな部分も大きい
ここまでしっかり練習すれば、あとはガンガン曲を弾いてみる
この記事の内容を応用すれば、かなりの曲は弾けます
ヴァイオリン初心者用で、1stポジションで弾けて、ヴァイオリン上達に必ず役に立つ教本を載せておきますね
こんな感じの曲が載ってます↓そんなに難しくないので、この2冊をたくさん弾いてみるのがまずは良いです
習うより慣れろっていう部分も大きいです、たくさんヴァイオリンを弾く、ヴァイオリンに触れてみよー
とは言っても、わかんないことも多いと思います。
小さなことでもわからないことがあれば、お問い合わせとか、twitter(@messi_agarisyo) とかでお気軽に聞いていただいてOKですー
まとめ
この記事では運指表を見ながら、音階、曲にチャレンジしてみるっていう内容でお話してきました
この記事の内容を振り返ってみよう
- 『半音』は指がくっつく、『全音』は指が離れる
- 弾かない指も指板の上に置いておく
- 指板にシールは張らない、耳でヴァイオリンを弾く
- 開放弦の音が出てきたら、開放弦と合っているか、ちょこちょこ確認する
- 左手のメインパターンは4つだけ
- 『1指2弓3発射』
楽譜みて、運指表みてヴァイオリンの音を出す
たぶん、難しいと思う
少なくとも僕は難しかったです
けれど、慣れってすごくて、1年、2年、3年って弾いていくと、
何が難しかったんだっけ?ってなります。
ゆっくり、コツコツやっていきましょう
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】
この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる
あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある
無料ヴァイオリン相談【どんな簡単な質問でもOKです】
無料ヴァイオリン相談を受け付けてます
下のLINEかお問合せ、twitterにメッセージいただければ、基本的になんでもお答えいたします
ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK
できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室
あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
ぼくも緊張・アガリで悩んで、ほんとに悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。