- パガニーニカプリースより1番の弾き方について解説!
- 左手は指のくっつく離れるで考える、できるだけシンプルに
- アルペジオの跳ばし弓は中先で、弓を軽ーくもって、G線をチョンって叩く感じ
- 著者めっしーが実際にレッスンを受けた内容です

パガニーニのカプリース、めっちゃカッコいい!
You Tubeで何回見たか、わからんぐらい
弾きたすぎて、パガニーニカプリースの楽譜、勢いで買ったんだけど、1番からわけわかんない(笑)
誰か助けてー
この記事では、こんなお悩みについてお答え染ます
- この記事の信頼性


Twitter(@messi_agarisyo)
この記事の内容はプロ養成門下で学んだ著者めっしーが、実際にレッスンを受けたときに教えていただいた内容を参考にまとめています。
レッスンを受けた先生はヴァイオリンの著書も出版している先生です。
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
パガニーニカプリース、1番から激ムズです
生半可な実力(ぼくも)で挑むと、弾き返される
お前なんか、まだ早いって言われてる感じ。



だからと言って、諦めるのはちょっと待った!
パガニーニはヴァイオリンの神様。
せっかく楽譜もかったんなら、少し神様に触れてみてもいいんじゃないかと思う。
怖いものみたさに。
この記事では、パガニーニのカプリースに片足を突っ込んでしまったあなたのために、カプリース1番の弾き方についてお話しようと思う。
実際に、ぼくめっしーがレッスンを受けた内容を中心お話します



レッスンを受けた先生は、本も出版されている先生。信頼性はボチボチ高いんじゃないかと思う。
ぜひ最後まで読んでみてくださいっ
パガニーニってどんな人?





鬼難しいカプリースを作曲した、パガニーニってどんな人だったの?
パガニーニは、天才ヴァイオリニストと呼ばれた人
ヴァイオリンが上手すぎて、悪魔に魂を売ったとまで言われた
パガニーニの足が床にちゃんとついているかを身に来る人までいた
十字架を切る人までいた



なんで、パガニーニは悪魔的にヴァイオリンが上手くなったの?
パガニーニが、ヴァイオリンを上手くなった一番の理由は、パガニーニの父親の存在
パガニーニのお父さんを、一言でいうとクソ親父
パガニーニの父親は、金欲しさにパガニーニにヴァイオリンを仕込む
上手く弾けないようなら、怒鳴る
酷いときには食事抜き
かなりのサイコパスな父親



今なら虐待レベルやん
でも、そんなサイコパスな父親のおかげで、パガニーニの才能が開花していく。
一時期、ちゃんとした先生に習ったんだけど、半年ぐらいでレッスンをやめちゃう
理由はもう学ぶことがなくなったから



簡単すぎてつまらん
あとはほとんど独学、
簡単すぎてつまらなくなったパガニーニ、自分でオリジナルの曲を作曲する
そのオリジナルの曲の一つが、24曲のカプリ―ス
当時なかった、パガニーニオリジナルのテクニックが、ふんだんに盛り込まれている曲集
パガニーニが生み出したテクニックによって、ヴァイオリンの表現の幅が大きく広がって、今残ってる多くのヴァイオリン曲に使われてる
パガニーニっていう人は、ヴァイオリンのベースというか、下地というか、基本を作った、ヴァイオリンの神様みたいな人
ヴァイオリンをもうめちゃくちゃ良く知っている人、ヴァイオリンの神様みたいな人が作曲したのが、この24曲のカプリース。


カプリース1番ってどんな曲なの?



カプリース1番ってどんな曲なの?
カプリースの1番を一言でいうと、アルペジオの跳ばし弓の曲。


メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾いたことがあるなら、あ、なんかやったことあるってなると思う


アルペジオの飛ばしだけでも弓のコントロールが難しいんだけど、左手も超超超難しい
冗談じゃないぐらい左難しいんですよ
何が難しいかっていうと、音がどこにあるのかわからなくて、パニックになる(笑)
例えば、カプリース1番のこの譜面↓


アルペジオの途中でポジション移動する時間なんてないから、1つのアルペジオを弾く間は、同じポジションで弾く
例えば上の譜面の1小節目だと、同じポジションのまま、ソ#をG線で押さえて、ミをD線で押さえて、シはA線、高いソ#はE線で取る
で、ほとんど使わないポジションすぎて音がどこにあるのか、わからなくなる



迷子の迷子の子猫ちゃん状態(笑)
右手より、左手の方が死ぬかな(笑)
話はちょっと変わるんだけど、カプリース1番はピアノの貴公子、リストによってピアノに編曲されている



私はピアノのパガニーニなる!



せっかくなので、リストがカプリース1番を編曲した、ピアノ版も聞いてみよう
カプリース1番の弾き方
カプリス1番を練習するときのポイントは2つ
- 左手は指のくっつく離れるで考える
- アルペジオの跳ばし弓は中先で、軽く弓を持って、G線をチョンって叩く



それぞれ詳しくみてみよう
左手は指のくっつく離れるで考える
左手は指のくっつく離れるで考えることが大事。


左手の指のくっつく離れるで考えると、難しい音符の並びを、3つの指の幅がくっつくか離れるだけで考えることができる


難しい音の並びが、とてもシンプルになる。



カプリース1番の譜面を見て考えてみよう
実際に譜面を見て考えてみよう
カプリス1番の7小説目
左手の最大の難所


もうなんのこっちゃって感じなんだけど、左手のくっつく離れで考えるとシンプルになる。
7小節目のレ♯からのアルペジオは、1と2がくっついて、3が離れる形、8小節目のミからのアルペジオは1と2が離れて2と3の指がくっつく・・・


オクターブがついてる10小説目なんて、難しそうだけど、全部離れる形って思っておくと、だいぶシンプルになる




何も考えずに弾けるっていうか



こんな風に難しい音符を、指のくっつく離れるに翻訳していく。
ずっと弾きやすくなると思う
アルペジオの跳ばし弓は中先で、軽く弓を持って、G線をチョンって叩く
アルペジオの跳ばし弓、サルタードとも言われるんだけど、弓の中よりちょい先を使って跳ばす


そして弓は軽く、軽く持つ
弓が跳ねたいーっていうのを止めないように。
あとはG線を弾く時に、チョンって叩いてあげると勝手に弓が跳ぶ感じ


右手の人差し指のチカラを抜いていくと、勝手に弓が跳ねる感覚がわかりやすいかも
うまくないけど、こんな感じです↓



左手のチカラを抜くとうまく行くときもあるみたい



左手と右手は繋がっているから、左手のチカラが抜けると右手のチカラも抜ける
まとめ:難しい音符をいかにシンプルにできるか


本記事をまとめます
- 左手は指のくっつく離れるで考える
- アルペジオの跳ばし弓は中先で、軽く弓を持って、G線をチョンって叩く
左手はどうやってシンプルにするか、これに尽きる
なんじゃこりゃーっていう音符をどうやったらシンプルに考えられるか。
右手は軽く、軽く。
弓の跳びたいっていう気持ちを抑えこまないように。
練習始めた瞬間に絶望するかもだけど(ぼくは楽譜を放り投げた)、ぜひチャレンジしてみよう
【名演を聴けば上手くなる】参考になる演奏



パガニーニ・24のカプリースのおススメ演奏を載せておきますね
五嶋みどりさんのパガニーニ:カプリース
五嶋みどりさんのパガニーニカプリースが、一番のおススメ
五嶋みどりさんは日本を代表する天才ヴァイオリニスト
『日本人ヴァイオリニストの頂点=五嶋みどりさん』と言っても良いぐらい
この演奏↓は五嶋みどりさん17歳の録音になります
10代とは思えないほどのテクニックはもちろん、音楽性がもう素晴らしい



五嶋みどりさんの美音、そして芯のある音楽性を存分に味わえる演奏かな
神尾真由子さんのパガニーニ:24のカプリース集
もう一つのおススメ音源は、神尾真由子さんのパガニーニ
神尾さんの演奏を一言で言うと、熱い、めっちゃ熱い
一音一音にパワーがみなぎってる、そんな演奏
個人的には、こういう熱い演奏好き、コッテリ系というか



神尾さんの演奏はホントに熱い演奏、力みなぎってる演奏。
一音一音、いっぱいいっぱい歌うのが好きっていうときは、けっこうハマると思う