- パガニーニカプリース3番の弾き方について解説!
- カプリース3番はフィンガードオクターブと、めちゃんこ速くて複雑な音形の弾き方を学べる。フィンガードオクターブはオクターブのトリル付き。激ムズ
- 前半の Sostenuto のオクターブトリルは24の指セットで動かす。メロディーラインを意識して。
- 中盤の Presto は手癖で弾く。指1本1本で音をとるんじゃなくて、腕全体で音をとりにいく感じ。どうやれば指が早く動くか、曲から教えてもらえる
パガニーニカプリース3番を練習するとき、何考えて弾けば良いんだっけ?
本記事ではこんなお悩みにお答えします
- 本記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・今、チャイコンとパガニーニのカプリース弾いてる。
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
パガニーニのカプリースの3曲目、、死にそうになってる。。
あまりにも難しすぎて、、、こんな弾けんわって。。。
でも、、、、今回も頑張って音にしていきますよ
もちろん死にそうになりながら。。。
この記事は著者めっしーが実際にレッスンで教えてもらったことを参考にしてお話してます
先生は著書も執筆なさっている先生です。
信頼性は高いと思いますので、ぜひ参考にしてみてください
※レッスンで使用しているパガニーニカプリースの譜面はガラミアン編のインターナショナル版になります
そのほかの版だと、指遣いとかスラーちょっと違うかもです
カプリース3番ってどんな曲?
カプリース3番は、大きく3つにわかれていて
フィンガードオクターブの練習
前半はフィンガードオクターブの練習。
sostenuteoと書いてありますね
sotenutoって何?
sostenutoは「音を保持して」っていう意味。
音を保持する?むむむ……
sostenutoの語源を調べてみるとラテン語で「下から上を支える」っていう意味。
下から支えられた、助けられたっていうニュアンス。
低音がたっぷり鳴って、高音がそれに乗っかる感じかなって思ってる。
2人のオペラ歌手のデュエットみたな感じかなと。
男が女を支える。
男がたっぷり、しっかり歌う。女性は男の声に楽に乗っかって歌うだけ、っていうイメージ。
だから、弓を押し付けて音をつぶすんじゃなくて、低い方の音がたっぷりなるポイントを探して弾く
テクニック的なところでいれば、フィンガードオクターブがクソ難い
音階のラスボスフィンガードオクターブ地獄ですよ
フィンガードオクターブは1,2と2,4がセットでオクターブととるテクニック
>> フィンガードオクターブについてもっと知りたいときはこちら
ポジション移動もぶっ飛んでる
ただでさえ難しいのに、フィンガードオクターブでトリルまでさせやがる
そうとう練習しないといけない。
意味がわからん音形の練習(Presto)
中盤戦のPrestoはめっちゃ早い
音符の並びも良くわからん
頭がパニック必至ゾーン。
Prestoが終わったら、もう一回sostenutoに。
フィンガード・オクターブを弾いて終わり。
カプリース3番はこんな曲。
クソ真面目な解説も見ておきましょう。
めんどかったらスルーでOK
ソステヌート ホ短調 4/4拍子;プレスト ホ長調 3/8拍子
3部形式をとり、中間部のプレストのあとに、再度ソステヌート(音を保持して)の部分が短縮されて帰ってくる。
ソステヌートの部分はオクターヴの重音の他に、オクターヴによるダブル・トリル(8度の上下両方にトリルをかける)という大変難しい技術がさかんに要求される。
中間部は流れるような16分音符によっている。
シューマン「6つの演奏会用練習曲」作品10の第6曲の原曲。
MIDORI・PAGANINI 24 CAPRICES(解説;渡辺 和彦)
カプリース 3番に影響されてシューマンが作った「6つの演奏会用練習曲」作品10の第6曲はこれ↓
世界的ソリストのカプリース3番を聴こう
カプリース3番の世界的ヴァイオリニストの演奏をまとめてる
ぜんぶ聴いて頭に美音を叩き込もう
カプリース3番の弾き方。教えてもらったこと
実際にレッスンで教えていただいたことをまとめてる
フィンガーとオクターブのトリルは2と4の指セットで
フィンガードオクターブのトリルは2と4の指をセットで動かす
2, 4の指をバラバラに動かすんじゃなくて、2, 4の指をセットで。
2の指の動きに4の指を合わせる感じにすると動きやすいかな。
最初はゆっくりからスタート。
2, 4の指の動きをしっかり頭でコントロールしながら、少しずつテンポを上げていく。
曲で使える速さまで持っていく
フィンガードオクターブのトリルが上手くなる裏技はない、とのこと(笑)
ゆっくりから地道にテンポアップするしかないかな。
メロディーラインが崩れないように
メロディーラインは崩れないように。
パガニーニらしく、歌って。
フィンガードオクターブの音程が合わない合わないっていって、オクターブの音程に意識がいきすぎると、メロディーがいびつになっちゃう。
まずはオクターブの低い方の音だけで、メロディーラインを作る。
あとは、オクターブの低い方の音にのっかるように、オクターブの高い方の音を乗っける感じで弾く。
あ”ー難しい
楽譜書いてあるアクセントは意識すること
オクターブの音階の途中途中に書かれているアクセントは意識する
書いてある通りアクセントをいれます。
アクセントを入れると弾きやすくなる。
ポジション移動がしやすくなるかな。
アクセントをいれると、アクセント音の前後に一瞬だけ隙間ができる
その一瞬、力が抜けたタイミングでポジション移動をする感じ。
Prestoからは手癖で
Prestoからは手癖で弾く感じ。
手癖ってなんだよって感じだけど、指で一つ一つ取る感じじゃなくて、手全体で音を一気にとる感じ
人によって感じ方は違うと思うんだけど、ぼくは手全体で閉じたり開いたりする感じなんかなと思ってる
なんだろ、手全体の力を緩めて手を開いたり、閉じたりパタパタする感じ。
手癖を使った弾き方を覚えると、もっと楽に、余裕をもって左手が動かせるようになる。
カプリース3番を通して、どうやったら楽に左手が使えるかっていうのを学べる。
楽譜からヴァイオリンの弾き方について教えてもらえる。
Prestoはまずゆっくりから、スラーを切って
Prestoは1小節ごとにスラーをつけて、ゆっくり練習から。
こんな意味わかんない譜面を、爆速テンポで弾けるわけないので。
だんだんスラーを長くしていく、テンポを上げていく
ゆっくりのときから、手全体で音を取る感じで練習。
シンプルに
Prestoからは意味わかんないんだけど、シンプルにできるところはシンプルに。
例えば、65~68小節目。
ここは同じ音形で動く、だけ。
シンプルに考えられるとことはシンプルに。
楽器をケースの上に置いて、楽譜を眺めている。
「あ、ここシンプルにできるな」ってところが見つかるときがたくさんある。
楽譜を眺めるとけっこう発見があるね。
楽器を使って音をだしちゃうと、弾くのに必死になって簡単にできるところを見逃しちゃう……
まとめ;難しいんだけど、一つずつ丁寧に頭に入れていこう
本記事の内容をまとめますね。
- オクターブトリルは24指をセットで
- まずはオクターブ下の音でメロディーラインを作る。あとはオクターブ上の音をのっける
- 書いてあるアクセントはちゃんと入れる。ポジション移動が楽になる
- Prestoは手癖で弾く。指一本一本じゃなくて、腕全体で音をとる感じ。
- シンプルに考えられるところを探す。楽器を置いて、楽譜を眺めてみるのもいい
死にそうになってカプリース3番さらってる、、うん
でも、フィンガードオクターブのトリルの練習してたら、カールフィッシャーのフィンガードオクターブの音階はかなり楽になった
効果はでてる、、はず。
パガニーニの24のカプリースをとりあえず全部さらってみるという目標まであと、9曲(後半の方が比較的簡単なので13番からスタートして1番に戻ってきてる)
気合で頑張りますよ。
引用文献)パガニーニ: 24のカプリス Op.1/ガラミアン編/インターナショナル・ミュージック社/バイオリン教本
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