- この記事を読めば、良い弓の持ち方に近づく、そして良い音になる、美しい音になる
- ヴァイオリンの良い弓の持ち方とは、良い音が出る弓の持ち方
- 基本をつかんだら、あとは試行錯誤
- 弓の持ち方を少しずつ変えながら、弾く、録音、弾く、録音・・これが最強の練習法
- 良い弓の持ち方を身に着けるには、上手な人の持ち方を真似するのが近道、習ってる先生、巨匠、憧れの人が良い
- 世界的なヴァイオリニストの弓の持ち方について、画像付きで解説

ヴァイオリンをはじめて半年たった、ヴァイオリン超楽しいし、もっと上手くなりたい!
最近は弓の持ち方で悩み中。
今の持ち方でいいんだろうか?、もっと良い音が出る弓の持ち方はないんだろうか?
こんな悩みを解決します


Twitter(@messi_agarisyo)
・プロ奏者を輩出する教室でヴァイオリンを学ぶ
・日本トッププロ奏者(NHK交響楽団で弾いてた先生、プロオケでトップを弾いていた先生・・・)にも指導を受けた
・アマオケで2ndヴァイオリンのトップやったり、室内楽弾いてる
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
ヴァイオリンの弓の持ち方って難しいですよね、わからないっていう気持ちに近いかな
ぼくも悩みました
というか、今でも悩んでます
弓の持ち方って答えがない
もっと、良い持ち方はないか、もっと良い音がでる持ち方はないかって探してる
もう15年悩んでる、人生の半分ぐらい。
この記事では、ぼくが15年間、探し続けてきたし、今も考え続けてる、ヴァイオリンの弓の持ち方についてお話しようと思う
あなたにもっと良い弓の持ち方になってもらう、
もっと良い音が出せるようになってもらう、
そんな、ヒントをお話しようと思っています



トッププロ(プロオケで首席奏者してたり、テレビで演奏したり・・)から、直接レッスンで教えていただいた内容も入っています
ぜひ最後まで読んでみてください
良い弓の持ち方って?【良い音がでれば、ぶっちゃけ何でも良い】


良い弓の持ち方って、どんな持ち方なんだろうか?
断言します
良い音が出る持ち方が、良い弓の持ち方
ぶっちゃけ、良い音が出れば、弓の持ち方なんてどうでもいい
ドラえもんみたいにグーで弓をつかもうが、弓の先をつかもうが、良い音がでれば何でも良い
出てる音を基準にして弓の持ち方を考えて欲しいっていうのが言いたいこと。



レッスンで言われました(テレビでも演奏している大先生)、『極端な話、良い音が出てれば、弓の持ち方なんて何でも良い』って。
ただ、持ち方は何でも良いですよって言われたら困ると思う
特にヴァイオリンを弾き始めた1年目、2年目とかは。
まずは基本を確認してみよう、それが一番の近道
弓の持ち方の基本をおさらい【もう一度基礎を見直そう】



弓の持ち方の基本をおさらいしてみよう
一番大切な指は親指
弓の持ち方でどこが一番大事?
親指です、即答
右手の親指をガチガチに硬めないこと、柔軟な状態にしておくこと、
もう、超大事
親指って全身と繋がっています
親指に力が入ると、いろんなところに力みがでてくる
親指にかかる負荷は、親指の柔軟性を奪うだけでなく、他の指の付け根に影響を与えたり、手首の柔軟性を損なったりする可能性もあります。
ヴァイオリンを弾くための 体の作り方・使い方 基礎編 柏木真樹著
親指がガチガチに硬くなると、親指以外の指、手首、肘、肩、全身が硬くなる



ヴァイオリンが超強い某音大のセミナーに行ったときに、先生が親指の重要性を熱く語っていました
親指に力が入ると、全身に入るよって



20世紀の大ヴァイオリニストのミッシャ・エルマンが日本に来て、ヴァイオリンで一番大事なことは何ですかって聞かれた
エルマンは、右手の親指だよって言ってる
弓を持つときの右手の親指、超重要です
包み込むように弓を持つ
弓を持つときにチェックして欲しいのが、
手全体で弓をもっているかってこと、包み込むように持ってるかってこと。
手全体で弓を持つ、包み込むように持つってこととっても大事です
卵を持つような感じ
指先じゃなくて、手全体で包み込むように弓が持てると、最小限の親指の力で弓を持つことができる
右手の親指が硬くしなくて済む



親指がガチガチに硬くなると、体全身も硬くなるんだったね
指先で弓をもったとき、手全体で弓を持ったときを比較してみよう。
指先で弓をもったとき、悪い例(正面から)↓


指先で弓をもったとき、悪い例(裏から)↓


手全体で弓をもったとき(正面から)↓


手全体で弓をもったとき(裏から)↓


指先で弓をもった場合と、手全体で弓をもった場合の力のかかり方を考えてみる
指先で弓を持った場合は、2つの方向から力がかかっている


手全体の持ち方は、いろんな方向から力がかかっているね


指先でも持った場合に比べて、手全体で弓を持った方が、力が分散されて、親指にかかる力は小さくなる
図でも考えてみよう


指先で弓を持った方が、親指に大きな力がかかる
手全体で包み込むように弓を持った方が、力が分散して親指にかかる力は小さくなる
親指が力んで、全身が緊張するのを防げる



包み込むように弓を持てば、親指にかかる小さくすることができるんだね
弓は適度にしっかりと持つ
弓は適度にしっかりと持つ
弓がしっかり持てないと、楽器が鳴らせない
ヴァイオリンはとても頑丈なもので、上から十二キログラムもの重さに耐えらえる。
弦を張ったときにその重さが生じてくる。
その強さに弓を当てるのだから、ただの力じゃだめ。
フランスでは、子供のレッスンのときに教師が、ぱっと弓をその子の手から取り上げると「こらーっ、そんなやわらかい持ち方していてはだめだ」としかったりする。
5本の柱 ヴァイオリン 修行の旅 田中千士著



弓をしっかり持つの、『しっかり』ってどれぐらいの力なの?
どれぐらいの力で弓を持てばいいのか、そのコツを掴む方法がある
弓を振り回すっていう練習。
ハエ叩きにみたいに、ビュンビュン音を立てても指がずれない程度の力でしっかり持つ
弓をしっかり持つ練習をやってみよう
- 弓を持って、弓先を時計の12時の方向に向ける
- 手首を中心に弓先を3時の方向に向ける、素早く、シュッて音がする
- 手首を中心に時計の12時の方向に戻す、シュッ
- 今度は、9時の方向に手首を中心に弓を動かす、シュッ
- また、弓先を12の方向に向ける、シュッ
実際に弓をしっかり持つ練習をやってみると、こーんな感じ↓



指痛っ



最初は難しいかもね、
ゆっくりからで全然OK、少しずつ速くしていこう。
弓をシュッ、シュッって風を切るように動かしても、弓を持っている指はずれないように。。。
レッスンで『弓は強く持たないで』って言われたんだけど、そんなにしっかり持って良いの?
実際に弓の持ち方を見てみないとわかんないんだけど、
弓を持ってシュッ、シュッてできるぐらいの弓を持つ力であれば全然OK
もし、弓を持ってシュッ、シュッでできないなら、弓を強く持ちすぎです
弓の持ち方もいろんな考え方があって、しっかり持たないメソッドもあります
右手の親指で弓を支えて、あとの4本指では弓に乗せるだけ、みたいな



でも、ぼくはある程度はしっかり持った方が良いと思っています
弓を持ってシュッ、シュッって振り回すぐらいの力であれば。
自分の演奏を録音して聞いてみれば、ハッキリわかると思います、
弓を適度にしっかりと持った方が、上手な人に近い音がする
逆に、弓をしっかり持たないと、芯がないというか、説得力がないというか、、
そんな音になる、
目指している音、憧れの音から遠くなる
だから、弱弱しく弓を持つんじゃなくて、弓を振り回せる程度は弓をしっかり持った方が良いです
基本がわかった、そしたら後は試行錯誤


基本がわかったら、あとは試行錯誤をするのみ
いろいろな弓の持ち方を試しながら弾いていく、音を聞いていく。
どういう風に練習していけば良いかなんだけど、録音が良いです
弓を持つ力を弱くしてみる、録音、
バッハを演奏するには弱弱しいな。。
弓を持つ力を強くしてみる、録音、
楽器の響きを止めてる感じがする、もう少し弱めでもいいか
もう少しだけ弓を持つ力を弱めてみる、録音、
うん、バランス良くなった。



弓の持ち方って基本、ベースはあるんだけど、答えってないんよね。
いろんな持ち方して、自分の目指したい音に近づいているか、録音とかで客観的に見ていくしかないと思う。
憧れの演奏家を真似る、真似る、真似る
弓の持ち方を考えるとき、いろいろ試行錯誤した方がいいんだけど、試行錯誤するときにおススメな方法を紹介します
憧れの演奏家を真似る。
これが、めっちゃ良い練習方法
自分が憧れる演奏家の真似をしてみることは、本当に良い勉強になります。
何事も模倣から始めると言いますからね、そうやって自分に合うスタイルを探していくことが大切です。
ヴァイオリン自由自在 西谷国登著
できれば強烈に憧れている人が良いです
もう音が良すぎる、フレーズ感最強、なんであんな音がするんだ?
ヴァイオリンだけじゃなくて仕草まで真似たい、生まれ変わったらその人になりたい、
気持ち悪いぐらい好きで、憧れてる人を真似るのが良い。
そんな人いないっていう人もいるかもだけど、習ってる先生がめっちゃ好みの音なら、先生のマネをしても良いし、
これから憧れの演奏家を探すのもいいです、



憧れのヴァイオリニストの弓の持ち方を真似する、けっこう最強な練習方法



憧れの演奏家を探しに演奏会でもいこうかなー♪
とにかくDVDとかYou Tubeを見る、見る見る
憧れの人が近くにいない
そんなときは、片っ端から動画を見まくるのがいいです
You Tube、DVDなどなど・・
動画を見て自分が、あ、この人いいなって思う人を真似しましょう
目をまん丸に開いて、いいなっていうヴァイオにストを観察しよう、どういう風に弓を持っているかを確認しよう



動画っていっても何見ればいいかわからんー
動画見ろって言われて、何見ればいいかわからんって人に、これいいよーっていうDVDがある
『アート・オブ・ヴァイオリン』っていうDVD


20世紀を代表する、世界のヴァイオリニストをたくさん聞くことができる
ハイフェッツ、オイストラフ、スターン、ギトリス、メニューイン、エルマン、クライスラー・・・



誰だよそれっ?(笑)
って感じでOK、あとで弓の持ち方と一緒に、それぞれの演奏家についてお話します
みんなヴァイオリン界の魔法使い
魔法みたいなテクニック、フレーズ感、歌い方、そして個性のある音色。
もし、何から見始めたらわからんーっていうときは、見てみてもいいかもしんない



この『アート・オブ・ヴァイオリン』何回見たかわかんないぐらい見た
少なくとも200回ぐらいは見た(笑)



ヴァイオリンオタクかっ(笑)
世界的ヴァイオリン奏者の弓の持ち方
ヴァイオリンの弓の持ち方を試行錯誤するときに、真似をしたら良いっていう話をしたね
試行錯誤するときの参考に、世界的ヴァイオリニストの弓の持ち方を一緒に見ていこうと思います



今回紹介するヴァイオリニストで、この人なんか良い、好きな音、好きな弾き方だなっていう人を探して真似してみると勉強になりますよ
イツァーク・パールマン
イツァーク・パールマンっていうヴァイオリニストから見てみよう
イツァーク・パールマンは20世紀後半を代表する、イスラエル生まれのヴァイオリニスト
病気で下半身が不自由になってしまって、座って弾く奏者です
でも、
でもですよ、
めっちゃ良い音なんですよ
20世紀から21世紀にかけての大巨匠です
なんで、イツァーク・パールマンからお話したかっていうと、弓の持ち方の参考になる、めっちゃ良い動画をだしてるんですよ
とっても美しい弓の持ち方


すみません、上手く言葉で表せないですが、
なんか自然すぎるというか、、弓の持ち方だけみても芸術作品みたい。
もし、弓の持ち方に悩んでるなら、まずはパールマンの弓の持ち方を参考にしてみてください



パールマンの演奏が聴きたい、そんなときはこちらをクリックしてね
ダヴィット・オイストラフ
2人目の巨匠、ダヴィット・オイストラフ
オイストラフはロシアのヴァイオリニスト
どっしりとした構え、そこから出るいぶし銀の音
オイストラフの音はよく、柔らかい音色って言われるんだけど、
柔らかいっていうよりは、とても芯のある音、歌い方も絶品
簡単にいうと、オイストラフ、超好きです
ぼくが一番夢中になった作曲家です、オイストラフのDVDだけで4つ持っています、アホです



オイストラフの弓の持ち方を見てみよう







画像をクリックすると、オイストラフの演奏が聴けるよー
You Tubeへのリンク
興味がなければ、スルーして欲しいんですが、、、
オイストラフ、めっちゃいいじゃんって思っていただけたなら、この↓DVD良いです
オイストラフが弾いたヴァイオリン協奏曲が聴けます、見れます
オイストラフを堪能できます、
ぼくは、舐めるようにしてみました
すみません、気持ち悪いですね、スルーでOKです
ヤッシャ・ハイフェッツ
ヤッシャ・ハイフェッツは『ヴァイオリンの王』と言われる人
ヤッシャ・ハイフェッツは世界のヴァイオリンのレベルを一気に上げた人
ハイフェッツ演奏があまりにも上手すぎて、ハイフェッツの演奏を聞いたヴァイオリニストの中には、なんでヴァイオリンを弾いているのかわからない人も現れたり、自分の演奏に絶望して弓を取ることもできなくなった人も・・・
そんぐらい、世界を震え上がらせたひと
ハイフェッツの弓の持ち方を見てみよう


こっちの方↓がよくわかるかな





パールマンとも、オイストラフとも全然違うね
ロシア式とフランコ・ベルギー式
ハイフェッツの弓の持ち方は、ロシア式と言われる持ち方
右手の人差し指を深く持つ、弓の持ち方です。
ヴァイオリンの弓の持ち方は、大きく分けて2種類に分けられる
ロシア式とフランコ・ベルギー式と言われる持ち方




ハイフェッツの弓の持ち方、ロシア式の持ち方は発音が良い、音の立ち上がりが良いっていうメリットもあるんだけど、弦に圧力がかかり易くて、ガリって音が潰れやすい
フランコ・ベルギー式、これはパールマンの弓の持ち方なんだけど、弦に圧力がかかりにくいので、エレガントな美しい音を出しやすい、ただ発音が鈍いっていうデメリットもある
どっちが優秀、っていうわけじゃなくて、出したい音が出る方を選んだらいいだけ
ハイフェッツみたいに、右手の人差し指を深く持って、ロシア式の持ち方で弾いてみる、
パールマンみたいに、右手の人差し指を浅く、フランコ・ベルギー型で持って弾いてみる
自分自身の耳で聞いて、録音で聞いて、自分の理想に近い方の持ち方を選ぶのが良いです



今はロシア式、フランコ・ベルギー式ってハッキリしてることって少ない。
ロシア式に近いとか、フランコ・ベルギー式に近いとか、こだわり過ぎなくても良い部分だと思う、良い音がでればね
アイザック・スターン
アイザック・スターンは、アメリカのヴァイオリニスト
20世紀を代表する、ヴァイオリニストの一人。
一言でいうと、かっちょいい演奏
太くて、重厚感のある音、だけど、美しい音



一時期、スターンにはまって、弓の持ち方とか、弾き方とかマネしてたなー




アイザック・スターンの芯の強い部分が、弓の持ち方にも現れてる
ユーディ・メニューイン
ユーディ・メニューインは、『どうやったら自然に弾けるか?』っていうのを考え続けた人
小さいころは神童で、もう天才
難曲もスラスラ弾ける、高い音楽性
でも、大人になるにつれて思ったように弾けなくなる
頭で考えだした瞬間、ヴァイオリンの弾き方が上手くいかなくなる
だからこそ、ヴァイオリンの弾き方をどの演奏家よりも深く、深く考えたヴァイオリニスト



ヴァイオリンだけじゃなく、ヨガを取り入れたりして、自然なヴァイオリンの弾き方を追求した人




とっても自然な弓の持ち方。
イヴリー・ギトリス
個性的な声を持っているイヴリー・ギトリス
よく聞くヴァイオリンの音色とは少し違う
けれど、これぐらい個性あっても良いのかなと思わせてくれる人です
個性的なんだど、また歌心があっていいんだな。
個性的な声、ヴァイオリンの音を持っているギトリスの弓の持ち方を見てみよう







ギトリスの特徴的な”声”を聴いてみたいときは、画像をクリックしてね
ギトリスの演奏が聴けます
ギトリスの弓の持ち方を見て思うのは、基本をきっちり守っていて、きれいっていうこと。
個性的な音だからといって、弓の持ち方に個性がでているわけじゃないです
ヘンリク・シェリング
ヘンリク・シェリングはワルシャワ生まれのヴァイオリニスト
ヘンリク・シェリングと言えば、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータの音源が良く知られています
バッハをとっても理解しているような演奏、ヨーロッパの歴史が積み重ねられた教会で聞く、オルガンを思わせるような壮大な演奏。
シェリングの弓の持ち方を見てみよう





画像をクリックすると、シェリングのバッハの演奏が聴けますよー
バッハ無伴奏ソナタ1番のフーガです





シェリングの弓の持ち方を見ると、曲によって持ち方が少し違うね
1枚目の画像の弓の持ち方は浅めだし、2枚目の画像は深め
1枚目の画像で弾いているのはバッハ、2枚目で弾いているのはベートーベン
バッハ弾くときはm楽器の響きを出すために弓を浅く持って、
ベートーベンを弾くときは、重厚な音を出したかったから、深めに弓を持っているのかもしれない



出したい音によって、弓の持ち方を変えるのも全然ありよ
ギドン・クレーメル
ギドン・クレーメルは、まだまだ現役バリバリなヴァイオリニスト
現在、74才(2022年2月日16時点)
ギドン・クレーメルの演奏は、現代的な演奏って言ったらいいかな
どこか都会の孤独を感じさせてくれる演奏
現代の人が聴くなら、一番共感できる音楽かもしれない
クレーメルの弓の持ち方を見てみよう




音を知ってるからかもしれないけど、弓の持ち方からも繊細な感じを受ける
弓の持ち方は浅め、何か壊れ物を持つ感じ。
五嶋みどり
日本の宝、五嶋みどりさんの弓の持ち方を見てみよう







画像をクリックすると、五嶋みどりさんの演奏が聴けるよー
五嶋みどりさんは日本人ヴァイオリニストの中で、たぶんトップだと思う、世界で活躍するヴァイオリニスト。
五嶋みどりさんは、なんかパワフルっていうか、芯が強いっていうか、そんな音してる
弓の持ち方を見てみると、しっかり持ってるように見える、
弓の持ち方にもエネルギーを感じるというか。



パワフルな音を出したいっていうときは、五嶋みどりさんの持ち方を参考にしてみるといいかもしれない
弓が持てたら、音を出してみよう【ロングトーンに始まり、ロングトーンに終わる】



自分の弓の持ち方がなんとなーく決まったら、実際に音を出して
みよう



開放弦のロングトーンからやってみよう
できるって?ロングトーンは一生する練習、超奥が深いよ
まずはロングトーンの練習からやってみよう
そんなのできるって?
いやいや、ロングトーンって奥が深いんですよ
ヴァイオリンはロングトーンに始まり、ロングトーンに終わる
ヴァイオリンを弾いているなら、ずっと、一生ロングトーンを練習し続ける
この注意点↓、全部できてる?
- 先から元まで均一な音を出す
- ダウンは吐く息、お腹に呼吸を入れる感じで
- 右手で弓の振動を感じる
- 弓元で右手親指を弓から離すことができる
それぞれ深掘りしてみよう
先から元まで均一な音を出す【まずは♩=60で4拍、ひと弓から】
まずは♩=60で4拍で一弓の練習、
開放弦でのロングトーンから
ダウンで4拍、
アップで4拍。
音を伸ばすだけ、たったこれだけでも、考えることは永遠にに尽きない。
本当に、一生ロングトーンの練習は続く。
ロングトーンを試しにやってごらん
ちゃんと均一な音になってる?
元から、先まで均一、ムラのない音。
ロングトーンしているときに、弦の動きを見てごらん
弦が振動するのが分かると思う





弦が振動している幅が変わってるなら、まだまだだね
元から先まで均一になるまで、徹底的に練習しよう
ダウンのときに音が膨らんで、先で弱くなりがち。
耳で音が均一になっているかよーく聞く、そして目で弦の動きがずっと同じかどうか、よーく観察しよう
呼吸に教えてもらう【息を吐く速さに弓の速さを合わせる】
♩=60、ひと弓4拍のボーイング、
呼吸も意識しよう。
ダウンのとき息を吐いて、
アップのとき息を吸う。
ダウンのとき、息を吐くんだけど、
息を吐く速度に弓の速度を合わせる。
そして、吐く呼吸は下腹に入れる感じ。


息を下腹に入れる感じに息を吐くと、
体が安定して、安定したボーイングができます



息を下腹に入れてって何度も注意された、プロオケで首席弾くぐらいの方。下腹に息を入れないと、呼吸が軽くなるって、音が軽くなる
息がしっかり吐ければ、自然に吸う息になる。
吸う息に合わせて、アップを弾いていきます。
弓の返しを丁寧に
まだまだ考えることがあります、♩=60、4拍のロングトーン
弓の返しを丁寧にしよう。
ダウンを弾いてアップへの返し、丁寧に
弓を返す直前ぐらいで、少しだけ弓の速さを落として丁寧に弓を返します。


アップからダウンの弓の返し、
これがなかなか難しいです。
弓のフロッグが重くて、弓の操作が難しい
ダウンからアップへの返しと同じように、弓を返す直前で少しだけ弓の速さを落とす
そして、弓を丁寧に返す、気を抜かない、神経を尖られせて
弓元ってこんな感じに雑になりがち
こんな風に雑になる↓
弓のフロッグが重いんで、勢いですぐダウンに入りがち
4拍目から1拍目の間をたっぷり感じて、弓を返す↓



4拍目から1拍目の間は1.5倍ぐらい長いって感じてちょうど良いぐらい
弓の振動を感じる
弓の振動を感じる
ロングトーンのとき、弓の振動を感じてみよう
弓の振動が感じらるようになると、弓から弦に伝わる圧力が、適切かどうかがわかる
弓から弦への圧力が強すぎだと、弓の振動が止まって弓は震えません、弓のブルブルっていう感じがわからない
圧力が適切であれば、弓がたくさん震えるので、右手で、『あ、震えてる』って感じられる
弓も実は振動してます
ブーンって
弓を持って軽く叩いてみてください、


ブーンって震える感覚がわかると思います。
ロングトーンのときも弓の振動を感じてみる
わずかだけど、右手に振動を感じ取れると思います。
右手の振動を感じるって意識しないとわかんないかもだけど、右手に神経を張り巡らせれば、少しビリビリくるの、わかると思う



レッスンで何度も言われるけど、右手から意識が少し違うところにいくと、弓の振動がわかんなくなる…



弓の振動がわかるようになると、弓のコントロールが3段階ぐらいレベルアップする
弓のブルブルっていうのを感じ取れるように練習してみて。
元弓で親指が離せる?【しっかり弓が持てているかの確認】
ロングトーンで考えて欲しいことの最後、
元弓で親指が離せるか確認してみてください。



弓を落とさないように注意してやってみてね
はじめの方に、弓をしっかり持つっていう話をしたと思う



弓をしっかり持つっていう話を忘れたーってときはこちらをクリック
弓がしっかり持てているか確認する方法があって、元弓で親指を離すことができるかどうかで、弓がちゃんと持てているか確認できます
弓元で親指が離せて、弓がぐらつかないなら弓がちゃんと持ててるし、
弓元で親指を離せなかったり、親指を離して弓がぐらつくようなら弓をしっかり持てていない証拠





ちょっとコツがいるかもだけど、練習すればすぐに元弓で親指を離せるようになる



右肘の位置を考えると上手くかも、気持ち右肘を下げてバランスを取る感じかなー」
超長いロングトーン【この練習をすると右手が超安定する】
♩=60、ひと弓4拍のロングトーンができるようになったら、ひと弓の時間をどんどん伸ばしていこう
ひと弓30拍、ひと弓30秒くらいでロングトーンができるようになると、めちゃくちゃボーイングが安定する、楽になる
♩=60で(すなわち1秒に1拍)。下げ弓、上げ弓で始め。まず30秒持続するようにします。
そして、日を追うごとに60秒、それ以上と増やしていきます。
(中略)
弓のスピードがあまりにも遅いために、音がガリガリしたり消えてしまったりしますが、この練習によって得られる効果は驚くべきものです。
ヴァイオリンBasics:いつでも学べる基本練習300 サイモン・フィッシャー著
ひと弓6拍、
ひと弓8拍
…
ひと弓30拍、ひと弓30秒ってこと
…
最終目標はひと弓60拍、ひと弓60秒
少しずつ時間を伸ばしてみよう



ひと弓30秒以上のロングトーンはめちゃんこオススメな練習法、右手が格段に上手くなる
速い弓の練習もロングトーンと一緒に練習すると、もっとボーイングが安定します
ロングトーンと合わせて、速いボーイングも練習しておくと良いです
速いボーイング練習をしても、右手が安定します、上手くなります
良いテクニックを身につけた人には、全弓のストロークが小さな連続ではなく、まとまった一つのアクションとして感じられます。
その動きをより簡単に感じ取れるよう、弓を空中で動かす練習をしましょう。
ヴァイオリンBasics:いつでも学べる基礎練習300 サイモン・フィッシャー著
実際に速いボーイング練習をやってみよう
この練習はぼくが通っていた、プロ奏者を輩出してる教室で、みんながやる練習
G-durの音階で早い弓の練習
G-durはソから始まる音階、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ♯、ソ
最初はG線の開放弦、ダウンから
元から先まで一気に弓を使う
次はG線のラの音、アップボウ
先から元まで一気に弓を使う、ピュって
これを繰り返す
1stポジションのシの音まで行って、
G線の開放弦まで降りてくる
実際にやってみるとこんな感じ↓



ボーイングがなんか安定してないなーってとき、この速いボーイング練習をすると、右手が安定します
まとめ:基本を押さえたら試行錯誤、上手い人を真似るのが最短ルートです


この記事の内容をまとめます
- 良い音が良ければ、弓の持ち方なんて何でも良い。良い弓の持ち方とは、良い音が出る持ち方
- だからといって、何でも良いじゃ遠回り。基本をしっかり抑えるのが近道です
- 弓の持ち方で1番大事なのが親指。親指をガチガチに固めない、柔軟なことが超大事
- 基本をおさえた、そしたら試行錯誤。弾く、録音、弾く、録音‥
- 憧れの人の弓の持ち方を真似してみる、ほんとに好きな音の人の。良い弓の持ち方のヒントが詰まってる
弓の持ち方、答えはないです
もう、わからんっていうのが正直なところ
弓の持ち方を変えて、弾いての繰り返し
ただ、弓の持ち方で悩むのって、アマチュアだけじゃなくてプロも悩んでるみたい
もっと良い持ち方はないかって。
だから、弓の持ち方を悩むのって普通だし、わからなくて普通、
試行錯誤をゆったり楽しんでいきましょう。
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】


この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる



あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある


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できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室


あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。





ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。