- パガニーニカプリースより23番の弾き方について解説!
- 著者めっしーが、実際にレッスンで教えていただいた内容
- リズムを注意する、フィンガードオクターブの半音階の下降は、手を広げていくイメージで、などなど。
- 画像&動画付きで、わかりやすくお話しています

パガニーニのカプリース23番弾いてみたいんだけど、何に注意して練習したらいいんだろ?
この記事では、こんなお悩みを解決します
- この記事の信頼性


Twitter(@messi_agarisyo)
この記事の内容はプロ養成門下で学んだ著者めっしーが、実際にレッスンを受けた内容を参考にまとめています。 レッスンを受けた先生はヴァイオリンの著書も出版している先生です。
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
今回はパガニーニカプリースより23番についてお話します
カプリース23番はフィンガードオクターブだらけの前半と、リズムが???ってなりやすい中間部できてる曲
けっこう難曲なわけ。



この記事では、実際に僕めっしーがレッスンで直接教えていただいたことを中心に、カプリース23番の弾き方について解説していきます
パガニーニってどんな人?


パガニーニは悪魔と呼ばれた
蜘蛛のように動き回る左手、生きているかのような弓の動き
人間とは思えない
当時の人々は人間離れしたパガニーニのテクニックを見て、悪魔に魂を売ったとすら考えた
足はあるのか?
パガニーニに足があるか、足元を見に来る聴衆



なんで、パガニーニはこんな超人的なヴァイオリン技術を身につけることができたの?
なぜ、パガニーニはこんな超人的なヴァイオリン技術を身につけることができたのか?
父親の影響が大きい
パガニーニの父親は客寄せパンダにするために、パガニーニを特訓した
上手く弾けなければ食事を与えないこともあった
まあ、う〇こ親父だったわけ
そんな感じでパガニーニは悪魔的なテクニックを身につけていく
パガニーニのカプリースは、そんなパガニーニが作り上げたヴァイオリン弾きのバイブル


カプリース 23番ってどんな曲?



パガニーニカプリースの23番って、どんな曲なの?
まずは堅苦しいカプリース23番の解説を見てみよう
ポサート 変ホ長調 6/8拍子
オクターブの重音と半音階下降による第1部と、ハ短調、64分音符に重音、三重音、四重音がはさまる同じく下降音形による中間部。
パガニー二 カプリース ヴァイオリン五嶋みどり(渡辺和彦著)
第1部はPosato(ポサート)はフィンガードオクターブの連続。



Posato(ポサート)は《冷静で、心静かな感じ》っていう意味


フィンガードオクターブって難しいんよねー
オクターブって1と4の指で取ることが多いんだけど、フィンガードオクターブは、1-3とか2-4の指でオクターブを取るテクニック
音程めっちゃムズイ、音程合わない
音程合わな過ぎて、あ”ーーーっ叫びたくなるのが、前半部分のPosato(ポザート)
中間部分も見てみよう。中間部分はMinore(ミノーレ)



Minore(ミノーレ)は《短調》っていう意味。Minoreからは空気が暗くなる



パガニーニは弾いてる人に、短調であることを意識して欲しかったのから、わざわざMinore《短調》って書いたのかも。前半部分とコントラストを出すために。


譜面みて、なんか感じました?
そう、拍がわからんのですよ。
なんか、もう、横線が多すぎて、何音符かわからん、32分音符?、64分音符?みたいな。
まあ、楽譜をしっかりみて、頭の中を整理整頓して弾くしかないんだけども。
パガニーニカプリース23番、難しい曲のはずなんだけど、プロのヴァイオリニストの方々は余裕の表情で弾いておられます



実際にカプリース23番を聴いて、イメージを膨らませておこう
ゲロ上手いですね、ぼくもいつかこんな風に弾きた・・・
リズム注意!
カプリース23番って、リズムがややこしい。
例えば、冒頭のPosato。


リズム確認をするために、単音で練習するっていうのもあり
こんな感じ↓
リズムを確認したら、オクターブで弾いてみる↓



音程合わん、オクターブ合わん(泣)



オクターブは一音一音、ゆっくり確認したり、カールフレッシュのフィンガードオクターブを練習するのもありよ。
地獄のカールフレッシュ音階教本のフィンガードオクターブ↓


中間部のMinore(ミノーレ)のリズムもわかりにくいねー
で、リズムで間違いやすいのは、17小節目のソファ#ラソファミレドみたいな音形。


同じ小節のソファミレドは64分音符なんだけど、ソファ#ラソファミレドは32分音符なんよね、倍の長さ、音の長さ要注意
最初は、頭を整理するために、メトロノームで確認していった方がいいと思う
こんな感じ↓にメトロノームで、リズムを確認
オクターブの半音階は音が下がるにつれて手を広げる
前半のPosatoでは、オクターブの半音階が出てくる
例えば、5小節目とか。


オクターブ半音階のポイントなんだけど、音が下がるにつれて、手を広げていくイメージを持つことが大事



ポジションが下がっていくと、手の幅は広くなるからね
音が下がるにつれて、手を広げていくイメージを持ちながら、あとはズリズリっとテキトーに半音階を降りてくる
半音の音程、よーく聞いて
ちょっと、細かいけど、21小節目のソファミレドって降りてくる音形。


ソファミレドは、指番号で43321って弾く、3の指でポジション移動すんだよね、半音分だけおりる
ここなんだけど、3の指でポジション移動するときに、移動しすぎないように注意
ちゃんと半音分だけ降りる、勢いで半音以上ポジション移動しがち



よーく聞いて、ポジション移動で降りすぎないように注意しよう
参考音源



パガニーニ・24のカプリースの、参考音源を載せておきますね
五嶋みどりさんのパガニーニ:カプリース
五嶋みどりさんのパガニーニカプリースが、一番のおススメCD
五嶋みどりさんは日本を代表する天才ヴァイオリニスト
『日本人ヴァイオリニストの頂点=五嶋みどりさん』と言っても良いぐらい
このCD↓は五嶋みどりさん17歳の録音になります
10代とは思えないほどのテクニックはもちろん、音楽性がもう素晴らしい



五嶋みどりさんの美音、そして芯のある音楽性を存分に味わえる一枚
ユリア・フィッシャーさんのパガニーニ:24のカプリース
もう一つのおススメ音源は、ユリア・フィッシャーさんのパガニーニカプリースです
ユリア・フィッシャーさんの演奏は余裕すら感じる演奏
パガニーニのカプリースはショー的な要素が強くて、『俺はこんなにヴァイオリンが上手いんだ』ということ見せつける曲
でも、 ユリア・フィッシャーさんの演奏は『俺はこんなにヴァイオリンが上手いんだ』ということ見せずに、一音一音丁寧に演奏している印象でした



派手さはない、けれどパガニーニの本当の美しさを知れる一枚