- ヴァイオリンのボウイングの基本について解説!
- ボウイングの本当の基礎の基礎の部分、音の出し方の基本から、全弓のロングトーンまでお話しています。
- 弓の圧力が開放された瞬間に音が出る、弓と弦は直角、体の使い方のポイント、移弦のポイント、先弓・元弓を弾くときのコツ、全弓のロングトーンで意識した方がいいこと・・・
- ボウイングの原点、芯みたいなことを、画像&動画付きで分かりやすくお話しています
大学の入学式でのオーケストラの演奏に感動した。
めっちゃかっこいい、こんな世界があるんだって思った。
勢いでオケ部にヴァイオリンで入ったんだけど、難しい(笑)
今は右手に悩んでる
先輩に聞いたらいいんだけど、ちょっと申し訳なくて聞けないから、右手の使い方についてこっそり教えてー
この記事では、こんなお悩みにお答えします
- 本記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
今回はボウイングの基本について。
右手の話。
ボウイングの基本を間違って覚えちゃうと、後で苦労する
10年以上ヴァイオリンを弾いてたのに、ボウイングを1からやり直すことになって、苦労した経験あり
いちばーん最初、ヴァイオリンを始めたタイミングで、ボウイングの基本を体に叩き込んじゃいましょう
本記事の内容は著者めっしーがレッスンで教えていただいたこと、本とかに書かれていることを実際にやってみて、弾いてみて、ボウイングの上達に役立つことを、かみ砕いてお話しています
ボウイングで一番大事な、芯の部分がわかります。
ヴァイオリンの上達に役立つと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください
ボウイングって、なんでボウイングっていうの
ボウイングって、なんでボウイングっていうの?
ボウイングを英語で書くと、”bowing”
弓を意味する”bow“に、~しているを意味する”ing”がくっついて、”bowing”
英語の”bowing”を日本語読みすると、ボウイングってこと。
ボウイングで一番大事な2つの基本
ボーイングの基本で、一番大切なことは次の2つ
- 弓で弦に圧力かけて、圧力が開放された瞬間に音が出る
- 弓と弦は直角に
弓で弦に圧力をかけて、圧力が開放された瞬間に音が出る
ボウイングの基本で一番大事なことの一つが、
弓で弦に圧力をかけて、圧力が開放された瞬間に音が出る、ってこと。
弓で弦に圧力をかけて、弓をキャッチして
圧力が開放された瞬間に、弓が動いて音が出る。
これが右手で音を出す超大事な基本。
弓で弦に圧力をかけて、開放するっていう弾き方にしないと、音が後膨らみになる
ヴァイオリンを弾くとき、基本的には後膨らみはNG。
後膨らみは、音が出たあとに、音が大きくなること
後膨らみの悪い例はこんな感じ↓
なんか気持ち悪いね
D線の開放弦を弾いてみよう
D線の開放弦から弾いてみよう
D線が1番弾きやすい
右手に集中するために開放弦でまずは練習
左手はネックを軽く持つか、ヴァイオリンの肩を軽く支える
弓を弦の上におく。
弓の真ん中あたり、
弓を弦に置く場所は、コマと指板の真ん中。
弓で圧力をかけて、弓のスティックの弾力を感じるところから。
二の腕と弓はだいたい平行になるように。
弓を弦の上に置けたら、人差し指でクイッ、クイッておしてみる
弓の毛の弾力を感じる。
弓の毛の弾力を感じることができたら、ほんのちょっと、弓を動かしてみる
弓で弦に圧力をかけて、左右に動かしてみる
ちょっとギリギリっていう音が出る感じかな。
弓で弦をつかむ感触を感じる。
そしたら、10cmだけ弓を動かしてみよう。
弓で弦に圧力をかける
圧力を解除した瞬間に、
弓が10cmぐらい動く。
弓の毛の弾力を感じて、弓のスティックが上下に動いているのを目で見ながら。
慣れてきたら、、20cm、30cm、40cmって使う幅を増やしていく。
ここまで全弓で引かなくてOK
弓で弦に圧力をかけて、開放するってことを感じて練習してみよう
弓は弦と直角に。
弓と弦は直角にする
なんで弓と弦垂直にしないといけなの?
弓を弦と直角にしないといけない理由は、弓が滑って均等な音が出せないから。
クラシックは均等な音が基本。
音の出始めから、終わりまで一定の音量。
均等な音が基本。
弓が弦と直角じゃないとどうなるかっていうと、弓が滑って弦の同じ場所を弾けない
コマ寄りの方に行ったり、指版寄りの方に行ったり。
弾く場所がバラバラになると、均等な音にならない
コマ寄りと、指板寄りで出る音量が違うから。
コマ寄りだと大きな音がでて、指板寄りだと小さな音になる
もちろん、コマ寄りと、指板寄りで出る音量が違うことを使って、わざと弓と弦を直角にしない場合もたくさんあるんだけど、基本は直角でOK
弓の毛の傾きについて。基本は毛がぜんぶ使える傾き。
弓の毛の傾きについて考えてみよう。
基本は、毛がぜんぶ使える傾き
一番ダメなのは手前に倒れる形↓
手前に倒れるのは、死んでもダメ
なんで毛を全部つけてるかって言うと、毛を全部つけると一番楽に楽器を鳴らせるから
楽に大きな音が出せるから。
まずはヴァイオリンらしい豊かな響き、楽器がしっかり振動している響きを作る。
そのためにまずは毛を全部つけたい、かな。
もちろん基本であって、弓を傾けたりするよ
弓の毛を全部つけて弾く、おススメの練習曲
ちょっとレベルの高いことを話すから、この項目はスルーでもOK
弓の毛を全部つけて弾くのに、おすすめの練習曲があります。
「クロイツェル 42の練習曲」っていう教本の2曲目
この曲を弓を全部つけて弾く。
弓の真ん中あたりを使って、弓と弦が直角も考えながら。
弓幅は15cmぐらい。
できるだけ楽に。
クロイツェル 42の練習曲の2曲目を、弓の毛全部つけて練習すれば、バランス感覚みたいなもの、わかると思います。
手首の使い方
手首について考えてみよう。
手首の役割は、弓と弦を直角にするってこと。
手首を使わないと、弓と直角にならない。
手首の柔らかさが必要になるんだけど、手首が柔らくなくて、しんどいってときもあるかもしんない。
最初はとくに
そんなときは手首を回したり、左右に動かしたり、手首を柔らかくする運動を毎日少しだけしてみよう。
手首の形を身に付ける練習方法
手首の使い方、形を身に付ける、練習方法を一つ紹介しておきますね。
小さい器に水を入れて、水の入った器を弓を持つみたいにして持ちます
水をこぼさないように、空中でボウイングをしてみる
*水をこぼさないように注意、です。動画のように水こぼれます(笑)
器に入っている水がこぼれない手首の形が、手首の良い形。
水の入った器を持ったときの手首の形を体にいれて、実際にヴァイオリンを弾いてみよう
肘の使い方
肘を使うときのポイントは、
二の腕を左右に動かしすぎない、ってこと。
二の腕が左右に大きく動くと、弦と弓が直角にならない。
肘を支点にして、前に腕を伸ばす必要があるんだよね。
肘を支点にして、ボウイングをすることを体に覚え込ませる練習方法として、壁に肘を付けて弾いてみるっていうのがおススメです
肘を壁につけると、肘が支点になる感覚をつかみやすい。
壁に肘をつけることで、強制的に肘を支点にできる
肘を壁につけてボウイングしたときの体の感覚を覚えておいて、肘を壁から離して弾いてみると、肘を支点にするコツみたいなものがわかると思います
肩の使い方
肩の使い方について考えてみよう
ポイントは、肩を硬くしないっていうこと、自然に、ってこと。
肩が硬くなると、変な力みや緊張が生まれて、音が固くなる。
どうやったら、肩を硬くしないで使えるの?
肩を硬くしないために意識した方がいいのが、
腕の始まりは肩ではなく、鎖骨の付け根から始まっている、ってこと。
鎖骨の付け根から腕が伸びて、途中に肩がある、っていう意識を持つこと。
肩から腕が始まってるって意識しちゃうと、肩を支点にして、固定しちゃう。
だから、肩が腕の始まりじゃなくて、鎖骨の付け根が腕の始まるって意識を持っておくと、
肩を支点して、固定して硬くなることを予防できます。
肩は硬めるんじゃなくて、自由にしておきたい、フリーにしておきたい
指の使い方
右手の指の使い方を考えるときに、
一番大事にして欲しいことは、
指だけで動くことはない、ってこと。
指だけが独自に動いて弓を動かし音を出す、ということはありえない
目からウロコのポイントチェックⅡ 深山尚久著
ヴァイオリンを優雅に弾いている人をみると、指を動かしているように見えるけど、実際はそうじゃない。
肩、肘、手首の動きがメインで、指はそれぞれの動きについてく、だけ。
指だけで動くことはない、頭に叩きこんでおこう
なんで指だけ動くことはないって、強調するかっていうと、指で弓を動かすと楽器って鳴らないから。
小手先じゃなくて、”腕”で弾かないと楽器って鳴らないんです。
初めに指をくにゃくにゃさせて、楽器が鳴らない弾き方を覚えちゃうと、後で苦労します
くどいけど、指は肩とか肘についていく、だけ。
ちなみに、ぼくは指を動かして、小手先で弾く癖を作って、現在進行形で苦労してる。
腕で弾くのと、指、小手先で弾く音は全然違う、腕で弾く方が圧倒的に良い音。
体の使い方を考えながら、弾いてみよう
いろいろ体の使い方を話してきて、頭がパンクしそうだと思います。
お腹いっぱい
ここで、実際にヴァイオリンをもって、体の使い方を一つ一つ確認しながら、
一番最初にやった、弓の真ん中で、10cm、20cm、30cmぐらい使って弾いてみよう。
移弦のコツ、弦と弦の移り変わり
D線の真ん中で弾くのに慣れて来たら、ほかの弦も弾いてみよう
G線、A線、E線ね
ほかの弦を弾くためには、移弦って言って、弦と弦を行き来するテクニックが必要なんだよね
移弦で大事なポイントは、
- 移弦は肘から、手と一緒に腕も動く
ってこと。
移弦は肘からっていうのを頭に入れ込んで、実際に移弦をしてみよう
D線にまず弓を置いて、基本の腕の形を確認する。弓はちゃんと弦と垂直か、弓の持ち方はどうか、、、
確認できたら、D線からA線に移る
移弦するときのポイントは、肘で移弦するってこと。
D線からA線にいくときに、手先だけじゃなくて、右肘も一緒に動く
悪い例をやってみると、こんな感じ↓
なんだろ、肘と手が別行動になるのが悪い例
弓と二の腕がだいたい平行っていう意識があると、手と右ひじが一緒に移弦できるかな
今度は、A線からG線に移弦してみよう
手だけじゃなくて、肘も一緒についていく、
弓と二の腕はだいたい平行で。
コマのカーブに沿って動くって意識を持つのも、スムーズな移弦をするコツかもねー
G線は自然に肩があがってもOK
肩は挙げるなーってもよく言われるんだけど、ぼくの場合は肩を固めちゃって、肩が緊張しちゃってイマイチだった
ちょっとぐらい肩は上がってもいいってぐらいのほうが、良い感じに脱力できる感じがする
もちろん、こんな風に↓不自然なのはダメなんだけど、
最後はG線からE線に移弦してみよう
肘も一緒に移弦、弓と二の腕はだいたい平行
コマのカーブに沿って、滑らかに。
移弦、なんとなくわかった、、かな?
頭で整理しながら、体に移弦の感覚を入れていこう。
G線、A線、E線を弾いてみよう
移弦がなんとなくわかってきたら、A線、G線、E線の弓の真ん中ぐらいで弾いてみよう
もう一度ポイントをおさらい
- 弓で弦に圧力かけて、圧力が開放された瞬間に音が出る
- 弓と弦は垂直に
肘や肩、手の動きも確認しながらG線、A線、E線を弾いてみよう
先弓で弾いてみよう
弓の先の方で弾いてみよう
弓先はヨーヨーみたいな感じで
弓先で弾くときは、ヨーヨーとか、水風船をつくイメージで。
ヨーヨーとか、水風船をつく角度をナナメにした感じ。
もちろん、実際弾くときは弓を持ってるから、手の平ナナメは向かいないんだけど、ナナメ方向に水風船をつくイメージで弾くと、コツがつかめると思います
一番先で小指が離れちゃうんだけど、大丈夫?
弓の一番先で小指が離れちゃうのはOKです
弓先で小指が離れて弾いてる人はいっぱいいるし、ぼくも先弓で小指を離していたときもあった
今は弓先でも小指はつけたままかな。
小指をつけたままの方が、楽器を鳴らしやすい感じがする
実際に小指離して弾く、つけて弾いてみて、良い音が出る方を選ぶっていうのが良いと思う
音ファースト。
もちろん、小柄のかわいらしい人で、小指を離さないと弓先まで弾けない場合は、弓先で小指を離した方がいいかもしれない。
小指を離すときに注意点欲しいのは、薬指も一緒に離れないこと。
これだけは注意。
小指は元の弓の位置に戻すのは簡単なんけど、離した薬指をもとの指の位置に戻すのは大変。
小指は離しても、薬指は離さないこと!
弓先は音が軽くなりやすい
弓先を弾くときに注意して欲しいのは、弓先は音が軽くなりやすいってこと。
弓先に行くほど、音が小さくなりやすい、細くなりやすい
一番重い、重心(中元)から離れてるからね
右手の人差し指の方に少し重さをのせて、ちょうどいい圧力を加えてあげる
元弓で弾いてみよう
元弓で弾いてみよう
元弓で弾くときのポイントは
- まずは中弓で形を作ってから
- 弓と弦は直角
- 弓を持ちあげない
- 元弓では弓が傾いてもOK
まずは中弓で形を作ってから
元弓を弾くときは、中弓で形を作ってから。
いきなり元弓で弾いちゃうと、腕の形がわけわかんなくなる。
中弓にまず弓をおく。
腕の形を確認する
弓と弦は垂直?弓と二の腕は
だいたい平行になってる?
腕の形が確認できたら、そのままスッーと元に弓をもっていく。
弓と弦は垂直に。
弓と弦は直角
繰り返しになるけど、弓と弦は直角っていうことを思い出そう
元弓ではとくに、弓と弦が直角になりにくい。
よくある場合だと、弓先が頭の後ろにいってしまうケースかな。
手首を上手く使って、弓と弦が直角になるように、気を付けてみよう
弓は持ち上げない
元弓では弓を持ちあげないことに注意。
元弓だと、弓の一番重い部分で弾くことになるから、ガリガリとした音が出やすい
ガリガリとした音を出すのが嫌で弓を浮かせやすい。
元弓で弓を浮かせることを体が覚えちゃうと、元弓で弾くのが怖くなっちゃう。
フワフワ浮いて、不安定な感じになるから。
元弓では弓が傾いてもOK
元弓では弓が傾いてもOKです。
基本は毛が全部つかえる弓の傾きでってお話をしたんだけど、元弓だと例外。
どうしてもガリガリした音がでるってときは、元弓では弓を傾けてもOK。
弓を傾けると、元弓でもガリガリとした音、できにくくなる
全弓
中弓、元弓、先弓になれてきたら、全弓にチャレンジ
弓の先から元まで使います
全弓を弾くときに考えることは、死ぬまでにすべて身につかないじゃないかぐらいたくさんあるんだけど、とくに4つのポイントに注意して練習してみよう
- 音は均等に
- 右手の体重移動
- 元までしっかり使う
- 弓の返しは丁寧に
音は均等に
全弓を弾くと、音は均等に。
先から元まで、ずっと同じ音量で。
シンプルだけど、超超超難しい
今でもできないし。
まずは、♩(四分音符)=60で全弓のロングトーンを練習してみよう。
弓を4分割して、1拍で弓の1/4を使う感じ。
始めは弓の長さの感覚がわらないから、真ん中にシールとか、目印を貼ってもOK
ぼくはメジャーで弓の長さを図って、弓の真ん中に付箋貼ってた
音が均一になっているか、耳でよーく聞きながらロングトーンをする。
弓先では音が小さくなりがち、弓元では音が大きくなりがち。
だから、弓先では右手の人差し指で圧力をかけたり、毛が弦に全部つく弓の角度にしたりして音が小さくならないような工夫が必要だし、
弓元では弓を傾けたりして、音が大きくならない工夫をしたりする。
何もない、真っ白なキャンパスを作る感じで、音のムラのない、均等な音を目指して練習してみよう
アプリを使って、音が均等かを確認するのもあり。
音を耳で聞いて、音にムラがないか、均等かを確認するのが一番だと思うけど、
アプリを使って、音が均等化を確認することもできる。
例えば、iphoneの無料のボイスメモ。
音が大きいと、真ん中の帯が太くなって、音が小さいと、真ん中の帯が細くなるのを利用する。
ロングトーンの音をボイスメモでひろって、真ん中の帯が太くなったり、細くなったりしていないかを確認する。
ずっと同じ太さなら、ムラのない音が出せているし、太く鳴ったり、細くなったりしているなら均等なロングトーンになっていないってこと。
右手の体重移動
全弓のロングトーンと練習するとき、右手の体重移動を感じよう。
元弓では、弓の重さを支えるために、小指に重心がかかるし、
先弓では、弓の軽さを補うために、人差し指に重さがかかる。
全弓のダウンボウ、元弓から始まる。始めは小指に重心がある
弓を滑らせて中弓を通過するときは、人差し指と小指の重心は同じくらい
先弓にいくにつれて、人差し指に重さがのっていく。
先弓からスタートするアップのとき、
始めに人差し指に体重がのってて、中弓で人差し指と小指に同じぐらい体重がのって、弓のもとにいくにつれて、だんだんと小指に重さを感じる。
こんな右手の体重移動を感じてみよう
音を均等にするヒントになると思います
右手の体重移動の練習
右手の体重移動を感じる練習をひとつ紹介します
まず元弓からスタート、ダウンの弓。
元弓を人差し指を使わないでスタートする。
数センチ弾いたら人差し指を弓のスティックに戻す
弓の中あたりから小指持ち上げ、薬指、中指をスティックから持ち上げる
弓の先にいったときには、人差し指と親指だけ。
アップボウは逆ですね、
先弓で親指と人差し指だけ、
弓が中弓に近づくにつれて、中指、薬指、小指がスティックに戻る
そして、だんだんと元に行きながら人差し指を離していく
こんな練習をすると、右手の体重移動がわかると思います。
弓の元までしっかり使う
弓の元までしっかり使おう
右手の下まで弓の毛ってある。
せっかく毛があるんだから、毛があるところまで、弓の元まで使おう。
もったいない。
もちろん、もったいないだけじゃなくて、右手のすぐ下の毛を使って音を出すときもあるし(強いパワフルな音を出したいときとか)、
弓の元の方がコントロールが難しいから、弓の元までしっかり使えるように練習しておくと、ボウイングも上手くなる。
コントロールが難しかったり、ガリガリって音が出やすいから、元弓は避けがちになっちゃう。
けれど、難しいからこそ、元まで弓をしっかり使う練習は、ボウイングの上達に繋がる
弓の返しは丁寧に
弓の返しは丁寧に。
とくに、元弓でアップからダウンになるときが注意。
元弓でアップからダウンに行くとき、弓の重さ+重力がかかるから、弓の速度が早くなりやすい
悪い例を弾いてみると、こんな感じ↓
元弓でアップからダウンからの切り替えしは、1.5倍時間を使う気持ちで、丁寧に弓を返そう
ボウイングがめちゃんこ上手くなる練習法
最後に、ボウイングがめちゃんこ上手くなる練習方法をお話しようと思います
超長いロングトーン、です
ひと弓、20秒とか、30秒かけて弾く。
そんだけ、、、って思ったなら、ごめんなさい。
でも、ホントに、冗談抜きでボウイングが上手くなる
なんだろ、ボウイングの安定感が増すっていうかな。
ぼくもけっこう毎日の練習に入れてます
ロングトーンに始まり、ロングトーンに終わるみたいな。
やり方は、上記の通りなんだけど、最初からひと弓、20秒とか30秒はレベル高すぎなんで、
ひと弓8秒ぐらいから始めてみたらいいと思います。
ひと弓8秒やって安定してきたら、ひと弓10秒、10秒も安定してボウイングできるようになったら、12秒・・・
目指せひと弓60秒、1分、、ですね。
騙されたと思って、超長いロングトーンをやってみて欲しいです。
効果は120%補償します(全然、効果ねーよっていうときは、、連絡ください、謝ります)
まとめ
本記事の内容をまとめます
- 弓で圧力をかけて、圧力が開放された瞬間に音が出る
- 弓と弦は直角に
- 弓の毛は基本、ぜんぶ使う
- 肘を支点にボウイング、二の腕は動かしすぎない
- 腕の始まりは鎖骨の付け根
- 指だけて動くことはない、腕と一緒に動く
- 移弦は肘で
- 弓先は音が軽くなりやすい、人差し指で重さをのせる
- 元弓はガリガリしやすいけど、弓は浮かせない。元弓のときだけ、弓を傾けてガリガリしないようにしてOK
- 音は均等が基本。耳でよーく聞いて練習する、音にムラがない?って自問自答する
ヴァイオリンを弾いていると、ボウイングがわからなくなるときがある
あれ、どうだっけなって。
そのときは、基本的なことに立ち返って欲しくて。
この記事を読み直してもらうのもいいし、先生に聞くのもいいし、先輩聞くのでもいいし。
ちなみに、基本的なことを聞くのって、全然恥ずかしくないので。
ボウイングの基礎って難しい。
15年ぐらい弾いていますが、開放弦のロングトーンですら迷ってます
今でも考えます
どうやったら楽に、自然に弾けるかって。
ボウイング、難しいんだけれも、何かの役に立ててもらえれば。
最後になりますが、本記事の執筆にあたり、以下の文献を参考にさせていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
参考文献
- 鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ 久保田良作・中山朋子・長谷川武久・渡辺暁雄 編 音楽之友社 刊
- ヴァイオリン テクニカル・クリニック 基礎~応用 ポイントマスター 深山尚久 著
- 目からウロコのポイントチェック 深山尚久 著
- 目からウロコのポイントチェックⅡ 深山尚久 著
- ヴァイオリン各駅停車 森元志乃 著
- ヴァイオリン Basics いつでも学べる基礎練習300 サイモン・フィッシャー著
- まるごとヴァイオリンの本 石田朋也 著
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】
この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる
あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある
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ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK
できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室
あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。