- ヴァイオリンのプロ奏者を輩出している門下で学んだ、ヴィブラートのコツ&練習方法について解説!
- ヴァイオリンをはじめた人にとって、ヴィブラートは憧れの存在
- この記事では、ヴィブラートをかけたくてかけたくてたまらない、初心者ヴァイオリニストのために、ヴィブラートのコツ&練習方法について画像&動画付きで分かりやすくお話しています
ヴァイオリン弾いてるけど、良い音がでない、、良い音がでないのはヴィブラートをかけてないせい?ヴィブラートかけてみたい、早くヴァイオリンらしい音を出せるようになりたい
本記事ではこんなお悩みにお答えします。
- 本記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
ヴィブラートって初心者ヴァイオリニストの憧れですよね
ぼくも、めちゃくちゃ憧れていました
ヴァイオリンをはじめて1年目のとき、、大学のオーケストラ部で先輩たちが優雅にかけるヴィブラート
かけたい、ヴィブラートをかけたい
そんな、気持ちでいっぱいでした
そして、はやくヴァイオリンらしい音をだしたい、今、自分が出している音がショボいのは、ヴィブラートをかけてないからじゃないか?なんて思ったりしてました
この記事での目標は、ヴィブラートに過剰な憧れをもつ、初心者ヴァイオリストのあなたにヴィブラートをできるようになってもらうこと
ヴィブラートをかけて、ヴァイオリンらしい音をだしてもらうこと、この一点
信頼性の高い内容ですので、ぜひ参考にしてみてください
それじゃあ、いってみよう
ヴィブラートはいつから練習する?
ヴィブラートはいつから練習したらいいのか?
ヴィブラートはポジション移動の練習に入ったとき、ヴァイオリン歴で言ったら2年目が目安
20世紀を代表するヴァイオリニストのコーガンという人は、こんなことを言っている
(ヴィブラートは)ポジション・チェンジのエチュードに入ったころに始める、というのがコーガンの考えみたいですね。
つまり、左指が、ある程度しっかりして来てから、ということになるのでしょう。
鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ
20世紀の大ヴァイオリニストのコーガンの演奏を聞いてみたい、そんなときはこちらをチェック▽
大人からヴァイオリンをはじめて、アマチュアオーケストラの最前列でなぜか弾かされる弾くぼくの場合も、ヴァイオリン2年目でヴィブラートをはじめた
ちょうど新しいバイオリン教本の3巻でポジション移動の練習をはじめたあたり
こんな↓ポジション移動の練習曲を弾き始めたぐらいにヴィブラートを教えてもらいました
もちろん、練習時間や先生の考え方とかで違ったりするんだけど、
アマチュアオーケストラの最前列で弾くぐらいなら、ポジション移動の練習をはじめたタイミングでヴィブラートっていうのは、ぼくの経験上でも良いとこついていると思う
ヴィブラートの練習をはじめるタイミングはポジション移動の練習をはじめるぐらいなのね、練習頑張るぞー
ヴィブラートは基本の音の上下にかける
ヴィブラートは基準の音の上下にかけるのが基本
こんな感じね▽
ここでもう一つ覚えていて欲しいのは、きれいなヴィブラートっていうのは規則的で、やわらかい曲線の流れになっているってことに注目して欲しいです、上のイメージ△みたいにね
逆に耳障りなヴィブラートっていうのは、規則的じゃなくて、やわらかい曲線になってなくてギザギザな感じ
良いヴィブラートっていうのは規則的で、やわらかい曲線になってる感じなのね、
音の波がキレイに並んでる感じ、
ヴィブラートがキレイにかからないってときは、良いヴィブラートはどんなんだったか思いだしてみよう
ヴィブラートの種類【腕・手首・腕】
ヴィブラートのかけ方には、大きく3種類あって
- 腕からかけるヴィブラート
- 手首からかけるヴィブラート
- 指でかけるヴィブラート
に分けられるらしい
らしいと表現してるにはわけがあって、慣れてくると、腕からかけるとか、手首からかけるとか、ほとんど意識してないです
腕と手首を合わせてかけるときもあるしね、
ちなみに、基本的に指でかけるヴィブラートは使わないので、当分はスルーでOK
腕からかけるヴィブラートから練習するのがおススメ
ヴィブラートは3種類あるっていう話をしたんだけど、まずは腕からかけるヴィブラートから練習するのがいいです
腕からかけるヴィブラートをおススメする理由としては、
- 腕のヴィブラートの方が表現の幅が広い
- 手首のヴィブラートを先に練習すると、腕のヴィブラートが身に付きにくい
- 腕のヴィブラートの方が、緊張の影響を受けにくい
この3つ
腕のヴィブラートの方が表現の幅が広い
3種類のヴィブラートの中で、腕のヴィブラートが一番表現の幅が広いです
ちなみに、私が推奨しているのは、表現の幅が広げらるアーム式(腕からかけるヴィブラート)のほうです。
絶対!うまくなる バイオリン 100のコツ 篠崎史紀著
腕のヴィブラートは特に、強い音を出すときにメリットがあります
手首の関節よりも、肘の関節の方が大きくて強いですね、肘の方が動く範囲も広い
なんで、手首のヴィブラートよりも、腕のヴィブラートの方が強い、ダイナミックなヴィブラートがかけやすい
腕のからのヴィブラートは強い感情、熱い気持ちをヴィブラートで表現できる
手首のヴィブラートを先に練習すると、腕のヴィブラートが身に付きにくい
手首のヴィブラートを先に練習すると、腕のヴィブラートが身に付きにくい
腕のヴィブラートをマスターしてから、手首のヴィブラートを練習すれば、スムーズに腕・手首のヴィブラートの両方を身に着けることができます
最終的には腕のヴィブラートも手首のヴィブラートもどっちもできた方がいいからね
最初に手首のヴィブラートをやってしまうと、腕のヴィブラートをマスターさせにくくなる。
腕のを教えてから手首のを教えると、両方できるようになります。
鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ
ぼくがヴィブラートをはじめて習ったときも、手首じゃなくて腕のヴィブラートから習っていたよう
ヴィブラートを練習し始めたことのメモ▽、『ゆびをつけたままでうででコントロールする、手はうけみ』っていうコメントを昔の自分が書いてて、腕でかけるヴィブラートを練習した跡が残ってる
腕のヴィブラートの方が、緊張の影響を受けにくい
腕のヴィブラートの方が、緊張の影響を受けにくいです
緊張して体が硬くなると、ヴィブラートがかかりにくくなるっていう症状がでるんですが、腕のヴィブラートは緊張の影響を受けにくい、ほんと
なんでかっていうと、大きい筋肉の方が緊張の影響を受けにくいから、
筋肉が小さければ小さいほど、繊細で緊張の影響を大きく受ける
手首周りの筋肉に比べたら、腕の筋肉の方が太くて図太い、関節も手首より肘の方がしっかりしてるし
だから、腕のヴィブラートの方が緊張に強い、本番に強い
ちなみに、コンクール入賞者を多数だしている名門音楽大学の先生が、腕のヴィブラートを推奨していらっしゃいました
『手首からかけたヴィブラートは緊張したら使い物にならない』と
まずは腕からかけるのヴィブラートからはじめてみよっ
楽器を使った左手だけの練習
まずは、音を出さないでヴィブラートの練習をするのが良いです
左手だけで練習するってことね
一気に右手もやっちゃうと、パニックになって体が力んだりしちゃう
ポジション移動みたいに指板の上を行ったり来たり⇒徐々に動きを小さくする
ヴィブラートの練習は、ポジション移動のときみたいに指板の上を行ったり来たりすることからはじめる
左手の4本の指をヴァイオリンの指板の上にフワッとのせる
そして、スクロールの方に行ったり、胴体の方にいったり、
スムーズにスムーズに動かす
左腕が動きにくい場合は、補助をつけてもOK
壁にタオルをつけて、ヴァイオリンのスクロール(ヴァイオリンの頭のグルグル)を当てたり、
楽器を壁に押し付けて壊さないように注意してね
そして、左腕の指板の上の動きを少しづつ小さくしていく
イメージとしては、ほんの少しづつ弦を押さえる力を強くしていく感じ
弦を押さえる力があるところを超えると、左腕の動きは止まります
ほらできた
なんとなくヴィブラートがわかったわ
コントロールできないヴィブラートなんて意味ない
ぼくがヴィブラートを習ったときに、心臓にぶっ刺さった言葉
『コントロールできてないヴィブラートなんて意味ないから』
断言します
『コントロールできないヴィブラートなんて、意味ない』
これ、レッスンで言われた言葉
レッスンでヴィブラートしてごらん、って言われてヴィブラートしたんだけど、
はあ?
って顔されました
苦笑い
メトロノームを使って、自分でコントロールする練習、大事です
— めっしー@あがり症のヴァイオリニスト (@messi_agarisyo) January 3, 2022
ヴィブラートに極度の憧れをもっていたぼくは、先生に内緒で、見様見真似で練習してた
アホなので、ヴィブラート、まあまあできると思ってたワケです
痙攣みたいな、使い物にならないヴィブラート
アホの極み、どういう耳してたんだか、自分
先生の一言にショックを受けたワケ
で、メトロームを使って、コントロールする練習を始めた
少なくとも、1年は遠回りしました
コントロールできない痙攣みたいなヴィブラートは、本当に使い物にならない(笑)
痙攣みたいなヴィブラートって表現のバリエーションが1種類しかないんだよね、いろんな表現がきない
例えば、恋を歌う曲に神経質な痙攣ヴィブラートがあってるかってい言ったら、???だよね
メトロノームで練習
美しいヴィブラートを身に着ける上で、メトロノームで練習するの大事です
メトロノームを使わずに練習して、コントロールのきかない、使い物にならない痙攣ヴィブラートを先生に苦笑いされた、ぼくみたいになる
で、具体的にどう練習するか、
まずは1の指から、メトロノームでテンポを上げていく
1の指を押さえる場所は1stポジションでいいです、一番楽に弾けるところで、
- メトロノーム60で一拍で2回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で3回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で4回揺らす
- テンポを上げる
- 最終的にメトロノーム80で4回
実際にやってみるとこんな感じ▽
1の指がある程度できたら、2の指、2の指ができたら3の指って感じに練習していく
弓で音を出してみよう
左手だけである程度ヴィブラートがコントロールできるようになったら、弓を持って実際に音を出してみよう
ワクワク
やっぱりまずはメトロノームで
左手だけでやった練習と同じように、メトロノームで練習する、
基本的には左手だけでやったことを、右手をつけて練習します
- メトロノーム60で一拍で2回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で3回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で4回揺らす
- テンポを上げる
- 最終的にメトロノーム80で4回
まずは、どうしても力んじゃうっていう場合が多いので、左手の親指をネックから離して練習するのが良いです
左手の親指をネックから練習するとき、左手の親指は、力を抜いてリラックスさせておこう
左手の親指をネックからは離した状態でできるようになったら、親指をネックに触れて、メトロノームありでヴィブラートをやってみる
簡単な譜面で、1stポジションで弾いてみよう、1の指、2の指、3の指、4の指って感じで順番に
ここまでキッチリ練習すれば、ヴィブラートが75%ぐらい出来るようになる
ヴィブラートをつなげる練習
ヴィブラートがある程度できるようになったら、ヴィブラートをつなげる練習をしてみよう
音が変わってもヴィブラートを止めない練習です
で、実際にぼくが練習した譜面がコレ▽
上の譜面のもとはコレ▽先生の手書き
一弓で音が変わる、シからドとかね、そのときにヴィブラートが切れないようにする
こんな感じ▽
これはダメな例▽
音が変わるたびにヴィブラートがとまっているね
そして、ヴィブラートをつなげる練習をしたときに言われたことで心の残っていることは、
『力を抜いてゆったり』ってこと、
『ソプラノ歌手みたいに』ってこと、
『力を抜いてゆったり』と『ソプラノ歌手みたいに』って言っていることは違いそうだけど、実は同じこと言ってます
『痙攣ヴィブラートは×ですよ』ってこと
当時習っていた先生はこんなことを言っていました、プロを何人も出してる先生
『ソプラノ歌手の歌を聞いてみなさい、ソプラノ歌手のヴィブラートってゆったりしてるでしょ』って
ソプラノ歌手のヴィブラートはこんな感じ(《魔笛》より「夜の女王のアリア」)▽
ソプラノ歌手のヴィブラートを参考にすると、ヴィブラートのイメージがつかみやすいんじゃないかな
もともとヴァイオリンは、人の声をマネして作られた楽器だしね
曲をつかってのヴィブラートをつなげる練習
簡単な譜面でヴィブラートを繋げる練習をしたあと、曲を使ってヴィブラートの練習をしました
ヴィブラートの練習に使った譜面がこれ▽
新しいバイオリン教本の4巻の1番最初に乗っている曲、〈ホーム・スイート・ホーム〉という曲の1部
この〈ホームスイートホーム〉を使ってヴィブラートを繋げる練習をたくさんしました
気を付けることは、
- 音が変わるときに、ヴィブラートが止めないように
- 力を抜いて、ゆったり
- ソプラノ歌手みたいに
ヴィブラートを繋げる練習はゆったりめの曲を選べば、どの曲でもできるんだけど、〈ホーム・スイート・ホーム〉のゆったりした部分は難しくないしバランスよくどの指の練習にもなるし、ヴィブラートの練習曲としてかなり使える
ここまでしっかりヴィブラートの練習をすれば、80%ぐらいはヴィブラートをマスターしたみたいなもん、
あとの20%は細かいテクニックと、気持ち、感情
なんだかんだ気持ちって大事、ヴィブラートは感情の高ぶりを表現するものだから
腕のヴィブラートができるようになったら、手首のヴィブラートにも挑戦してみよう
腕のヴィブラートができるようになったら、手首のヴィブラートを練習してみよう
腕と手首のヴィブラート、どっちもできるようになると、音楽の幅が広がります
基本は同じなんだけど、手首のヴィブラートを練習するときは4thポジションから練習するのがおススメです、
手首を柔らくして、指をたてすぎず、やや平らに押えて、手首を軸にして動かすわけですが、第4ポジションから始めた方がいいでしょう。
鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ
なんでかっていうと、4thポジションで弾くと手首が支点になって、手首のヴィブラートがやりやすいから
腕のヴィブラートをマスターしたあとだと、どうしても手首だけじゃなくて腕が動いちゃう
腕が動くのをとめるために、4thポジションで、手首と楽器が触れる状態で練習するのが良いです
あとは、腕のヴィブラートと同じ練習、
まずは、左手だけ、
そして、実際に音を出してみる、メトロノームで練習する
- メトロノーム60で一拍で2回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で3回ゆらす
- メトロノーム60で一拍で4回揺らす
- テンポを上げる
- 最終的にメトロノーム80で4回
しっかりと手順を踏んでいけば、手首のヴィブラートもできるようになります
ヴィブラートはかっこいい。かっこいいんだけど、ヴィブラートに頼りすぎない
ここまでしっかりやれば、ヴィブラートをだいたいマスターできます
ただ、ここで一つ釘を刺しておきたい
心にとめておいて欲しいことがあります
『ヴィブラートに頼りすぎない』ってこと
ヴィブラートって音程の悪さが隠れるんですね
多少音程がずれてても、ヴィブラートをかけると音程があってるうように聞こえたりする
何が起こるかっていうと、ヴィブラートかけてばっかりの練習をすると、音程が悪くなります
まずはヴィブラートをかけないで練習する、ヴィブラートをかけないで音程を正確に、正確に練習する
右手にも神経を尖らせる
ヴィブラートなんかに頼らなくても、人に聞かせられる演奏を心がける
ぶっちゃけ、ヴィブラートかけなくても上手い人は上手い
ぼくはヴィブラートに頼りすぎて、ヴィブラート禁止令がでたことがある
ヴィブラート禁止令を出されたことがある
ノンヴィブラートで練習してこいって言われたんですね
当時のアホな僕は、ヴィブラートなしでヴァイオリンらしい音がでるわけないって思った
そんな気持ちを一掃される
先生のノンヴィブラートでの演奏
声にならない
ヴィブラートは演奏技術のほんの一部
— めっしー@あがり症のヴァイオリニスト (@messi_agarisyo) January 4, 2022
新しいバイオリン教本でエックレスのヴァイオリンソナタを弾いていたとき
突然言われたヴィブラート禁止令
そして、ヴィブラートなんてかけなくても、ちゃんと演奏できるんだよと言うばかりの先生のヴィブラート無しでの演奏
ノンヴィブラート(ヴィブラートをかけないこと)でも上手い人が弾いたら、こんなにも良い演奏ができる
ヴィブラートをかければヴァイオリンらしい音がでると思ってたんだけど、実はそうじゃなくて、
ヴィブラートはヴァイオリンの技術の中でのほんの一握り、
ヴィブラートも大事なんだけど、もっともっと大事なことがある、そんなことに気づかされた
ヴィブラートは大事、
大事なんだけど、音程が正確で、ボーイング、右手でしっかり楽器を鳴らすことができてやっと威力を発揮するもの
よくあるお悩みQ&A
ヴィブラートについての、よくある悩みについて答えていくよ
ヴィブラートはどれぐらいでできるようになるの?
ヴィブラートがある程度できるまでどれぐらいかかるのか?
だいたい1年ぐらいですね、ある程度できるようになるまで
まず片方(腕ヴィブラートか手首ヴィブラート)をじっくり(できれば1年ぐらい)練習して、確実に習得してから別の方式に取り組むとよいでしょう。
絶対!うまくなる バイオリン 100のコツ 篠崎史紀著
ぼくの場合も先生に習って、ヴィブラートがある程度できるまで1年ぐらいかかりました
ある程度っていうのは、先生からヴィブラートについて技術的にほとんど何も注意されなくなるぐらい
ヴィブラートの練習を始めて最初の3か月は週1回通っていたレッスンで、毎回のようにヴィブラートについて注意を受けました
力を抜いてとか、ゆったりかけてとか、同じことを何度も何度も
ヴィブラートの練習を始めて、半年ぐらいたつと注意されることが減ってきて、
1年ぐらいたつ頃には、ヴィブラートの技術的な注意はされなくなった
もちろん、音楽をする上でのヴィブラートの使い方というのは、ずっと注意され続けるのだけれども
ヴィブラートがある程度できる目安としては1年ぐらい
楽器が揺れる
『親指の力を抜いてヴィブラートをかけてみよう』っていうのが、楽器が揺れちゃうっていう悩みに対する答え
楽器が揺れるって悩みも多いですね、
楽器が揺れる原因を一言でいうと”力み“です
左手の指先が硬くなって、腕の動きが直接楽器に伝わってグラグラ
楽器が揺れる原因である”力み”を取る方法として、効果があるのが左手親指の力を抜くこと
左手の親指の力が抜けると、左手の指先も自然に力が抜けます
親指はいろんなところに繋がっていて、親指が緊張するといろんなところが緊張します、肩、腕、そして指先
具体的に、どうやって練習するかっていると、
ヴァイオリンのネックから親指を話してヴィブラートをかけてみて下さい
親指はリラックス、リラックス、
ネックから親指を話した状態でヴィブラートかけて楽器が揺れなくなったら、親指をヴァイオリンのネックにつけてヴィブラートをかけてみよう
ヴィブラートをしたときの楽器の揺れが、かなり小さくなるはず
4の指のヴィブラートがかからない
4の指のヴィブラートがかかりにくい、そんなときは3の指も一緒にヴィブラートをかける
こんな感じ▽
どうしても4の指の小指は細くて弱いです、そこで強い3の指に助けてもらう
4の指のときは、3の指も弦を一緒に押さえて、3と4の指でヴィブラートするようにした方がいいですね。
鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ
4の指でかかりにくいときは、3の指を弦において助けてもらうと良いのか
根本的な解決方法じゃないけど、強い音をだしたいときは4の指じゃなくて、強い3の指でヴィブラートをかけるっているのもの全然アリ
ヴィブラートの練習をすると腕が疲れるけど、普通?
ヴィブラートの練習をはじめて2、3カ月とかは腕が疲れるのは仕方ないかもしれない、
けれど、1年とか2年とかヴィブラートの練習をして腕が疲れるってのは要注意
あと、さすがにオーケストラの練習で一日中、楽器を弾いてたりするとさすがに疲れる
ヴィブラートの練習をして30分とかで腕が疲れるなら、ヴィブラートのやり方を見直した方がいい
ヴィブラートを1年とか、2年とか練習してね
腕が疲れる原因だけど、腕の”力み”が原因です、無駄な力が入っている
無駄な力を緩めれば、ヴィブラートをしても疲れなくなります
どうやって無駄な力を緩めたらいいの?
さっきのお話した、楽器が揺れるっていう悩みにも通じることだけど、
親指の力を抜くのが、無駄な力を抜く一番の解決策
親指は体のいろんなところに繋がってて、親指に力が入るといろんなところに力が入っちゃって、疲れや痛みになってでてくる
逆にいえば、親指の力を抜けば、力んでる多くのところを緩めることができます
ヴィブラートをしてるときの左手の親指を右手で押してみよう
もし、左手の親指を押してみて、ガチガチなら力が入りすぎです
親指の力を緩めてヴィブラートをしてみよう
それでも無理っていうときは、親指をヴァイオリンのネックから離してヴィブラートをかけてみる
ネックから離した親指はリラックスしてね
親指をヴァイオリンのネックから外した状態で、親指がリラックスしている感覚をつかんだら、
親指をネックに戻してヴィブラートをやってみる
ヴィブラートの練習をやってすぐに疲れたり、痛みがあったりしたら親指の力が入っていないか確認すればいいのね
開放弦にヴィブラートをかけるときはどうしたらいいの?
開放弦にヴィブラートをかけられるっていうけど、どうやってかけるん?
隣の弦で同じ音を押さえて、ヴィブラートをかければ開放弦の音にもヴィブラートをかけることができます
具体的に言うと、G線の開放弦にヴィブラートをかけたい
G線はソの音ですね、で、D線の1stポジションでソの音を押さえる、D線の3の指
そして、G線を弓で弾きながら、D線のソの音にヴィブラートかける
すると、あら不思議、G線の開放弦にもヴィブラートがかかります
ヴィブラートを習得するのにおススメな教本・練習曲集は?
ヴィブラートを練習を習得するために、良い教本がないの?っていう質問
ぼくはヴィブラートに教本はいらないと思っている
この記事で出した譜面さえしっかりできれば、あとは曲で使う、それが一番です
復習でヴィブラートの練習譜をのせておくよ
実際、この譜面↑弾いて、曲で弾いただけだけど、ヴィブラートについては特段なにも言われたことないです、いろんな先生についたけど、
むしろ、ヴィブラートはもういいから、右手で表現できるようにって言われる(←右手を勉強するためにヴィオラのレッスンに通ったりしている)
だから、ヴィブラートを身に着けるには特別に教本を買う必要ってない
一番の教本は良い演奏を聴くこと、これが一番
演奏会に足を運ぶでもいいし、You Tubeみるのでもいいし、CD聴くのでもいい、
良い演奏を聞こう、美しいヴィブラートがどんなものか知ろう、
そして、美しいヴィブラートを真似よう、そんなことをするのが一番だと思います
美しいヴィブラートを持つグリミュオーの演奏▽(モーツアルトのヴァイオリン協奏曲3番です)
まとめ
この記事では、ヴィブラートにめっちゃ憧れを持つあなたに、ヴィブラートをマスターしてもらうべく、ヴィブラートの練習方法についてお話しました
この記事の内容について振り返ってみよう
- 腕からかけるヴィブラートから練習するのがおススメ
- メトロームで練習する、絶対に
- 左手だけで練習してから、弓で音を出してみる
- 『人の声』のように『ゆったり』としたヴィブラートを心がける
ヴィブラートはできるようになりましたか?
たぶん、すぐはできないと思います
どんぐらいかかるかな、1年ぐらいは見といた方がいいです
けっこう時間がかかる
でも、ちゃんと練習すれば必ずヴィブラートはできるようになる
ヴァイオリンをはじめるのが遅くても、ヴィブラートは身に着けることができる
ちゃんと練習すればっていうのがポイントです、テキトーに弾くんじゃなくメトロノーム使うとか
コツコツ今回の記事の内容を参考にして練習してみてください
憧れのヴィブラートをぜひマスターしてください、ヴァイオリンがもっともっと楽しくなる
参考文献
1)鷲見三郎/ヴァイオリンのおけいこ 久保田良作・中山朋子・長谷川武久・渡辺暁雄編、音楽之友社刊
2)新しいバイオリン教本-3 兎束龍夫・篠崎弘嗣・鷲見三郎編、音楽之友社
3)新しいバイオリン教本-4 兎束龍夫・篠崎弘嗣・鷲見三郎編、音楽之友社
4)ヴィブラート教本 ヴァイオリンのための ズデニェク・ゴラ著、山崎千晶訳
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】
この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる
あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある
無料ヴァイオリン相談【どんな簡単な質問でもOKです】
無料ヴァイオリン相談を受け付けてます
下のLINEかお問合せ、twitterにメッセージいただければ、基本的になんでもお答えいたします
ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK
できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張して、アガって自分の演奏ができないなら、ヨガをして欲しくて。
あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
20世紀の大ヴァイオリニスト、メニューインもヨガの効果に取り憑かれた一人。
粘り強さを得たいときには、ヨガのポーズを数分間じっと耐えれば良いだろうし、落ち着きたいのであれば、静かに規則正しく呼吸し、肺を広げることである。
“ハタヨガの真髄“よりメニューインの推薦の辞から
- このブログの著者めっしーのオンラインヨガ教室。緊張、アガり、リラックスに特化。
- 気軽にヨガを学んでみたいならオンラインヨガSOELU。100円でお試しできる
- 本気でヨガを学びたいなら、SANSEEDさんの資格取得講座。ヨガの先生の国際的な資格が取れる(RYT200)。ぼくもSANSEEDさんでヨガの先生の資格をとった。
ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。