- 肩当てなしで弾くと、ヴァイオリンは上手くなる。楽器からヒントをもらえるというか。
- 肩当てなしだと力づくで楽器が持てない。リラックスしないと、楽器が安定しない。楽器の持ち方が学べる。
- 肩当てなしで弾くと、ポジション移動が上手くなる。自然な手の動きじゃないと、肩当てなしでポジション移動はできない。
- 練習すれば意外と肩当てなしで弾けるようになる。1ヶ月ぐらい。でも、その時間を払う価値は十分ある。
- 肩当てあり・なし、どっちも弾けるようになるのがベスト。曲ごとに肩当てあり・なしを選ぶのもあり。

肩当てなしで弾くと上手くなるって聴いたんだけど、実際どうなん?
挑戦してみたけど、難しいんかな?
本記事では、こんなお悩みにお答えします。
- 本記事の著者


Twitter(@messi_agarisyo)
・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・今、チャイコンとパガニーニのカプリース弾いてる。
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた
肩当てなしにチャレンジしてみることにした。
楽器を挟んじゃう癖があって、その癖のせいで緊張とか力みとかに繋がってるんじゃないかと思った。
楽器を挟もうとすると左肩が上がる、力が入る、左肩の力みが全身の力みに広がっていく感じ。
肩当てなしで弾くと、楽器を挟むことができなくなる。
強制的に楽器を挟む癖を直せるじゃないかと思った。
力みとか緊張から解放されて、もっと楽に、自然にヴァイオリンを弾けるんじゃないかと思った。



実際に肩当てなしで弾いてどんな効果があったか、肩当てなしで弾くときのポイントみたいなものをお話しできればと思います。
肩当てなしはヴァイオリン上達につながる。キチンと楽器が持ててないと弾けません。


肩当てなしで弾くことはヴァイオリン上達に繋がる。
ヒントをもらえるというか。
例えば、肩当てなしで弾くと楽器の持ち方を教えてもらえる。
肩当てなしだと楽器を挟んで、固定することができない。
ギュッって挟んで楽器を持とうものなら、楽器が安定しません。




力づくで楽器を持っていたことに気付かされる。
肩当てなしのメリット・デメリット



肩当てなしのメリット・デメリットについてお話ししますね。
メリット
肩当てなしのメリットは、
音が良い。楽器が鳴る
肩当てなしの一番のメリットは、音が良くなる、楽器が鳴るってこと。
肩当てはどうしても楽器の振動を止めてしまう部分がある。




振動を止めるものがなくなるから、楽器が良くなる、音が良くなる。
力み、緊張が取れる
力み、緊張が取れるのもメリット。
力みとか緊張って、楽器をギュッって挟むことから来ていることが多い。
肩当てなしだと楽器をギュッて挟むこができなくて、ギュッと挟もうとするなら全然安定しない。
肩当てなしで弾くことで、強制的に楽器を挟む癖を直すことができる。楽器を挟む癖がなくなると、もっと楽に、自然に弾けるようになります。



肩当てをつけているせいで、無駄な力が入ったりして体が痛くなることもある。肩当てなしで弾くことで無駄な力が抜けて体の痛みが軽くなることも。
表現の幅が広がる
肩当てをすると表現の幅が広がります。
例えば、楽器の持ち方でfとかpとかを作ることができる。
fは楽器の響きを止めないように、顎あてにほんの軽く顎を乗せるか、乗せない。
逆にpは音の響きを止めるようにする。楽器を肩と顎で挟んで楽器の響きを止める。振動が止まって、自然とくすんだpの音色になったりする。
ポジション移動が上手くなる
肩当てなしで弾くと、ポジション移動が上手くなる。
とくに親指の使い方が学べます。
親指の移動の’原則’は何かと考えることなく、親指の自然な使い方を見つける良い方法は、肩当てを外して弾いてみることです。
親指は正しいタイミングで正しい動きをせざるを得なくなります。
肩当てを付けて弾いても親指が正しい動きをするよう、記憶しておきましょう。
ヴァイオリンBasics いつでも学べる基本練習300 サイモン・フィッシャー著
肩当てなしで弾くと、親指が勝手に自然な動きになる。
親指の自然な動きを覚えると、ポジション移動がとっても楽になります。
デメリット
肩当てなしのデメリットは、
ポジション移動が不安定になる。とくにポジションが下がるとき
肩当てないで弾くと、ポジション移動が不安定になる。とくにポジションが下がるとき。
これが肩当てなしの最大のデメリット。
ポジションが下がるとき、腕がに引っ張られて、楽器が落ちそうになる。



ハンカチを楽器の下に敷くとかすると、多少はマシになるかな、、、
大きいヴィブラートがかけにくい
肩当てなしで弾くと、大きいヴィブラートがかけにくくなります。
楽器が揺れちゃうというか。
慣れれば意外と肩当てなしでも弾ける


肩当てなしって、意外と慣れれば弾けるようになる。
肩当てなしでなんとか弾けるようになるのに、1ヶ月ぐらいはかかるかな。
でも、その時間をかけるだけのメリットってたくさんあって、ぼくは肩当てなしで弾くっていうことをやってみて良かったと思っています。
自分の楽器の弾き方が、いかに力まかせで弾いていたかに気付かされる。肩当てなしで弾くと力まかせじゃ弾けなくて、そんな弾き方じゃダメだよって楽器から教えてもらえる感じ。



肩当てなしで弾くの、最初は難しいんだけど、時間をかけてやる価値はある。
肩当てなしで弾くときのポイント
肩当てなしで弾くときのポイントです。



レッスンで教えてもらったことをまとめてます。
楽器は鎖骨に乗せるだけ。挟まない、フリーに
肩当てなしで弾くとき、楽器は鎖骨に乗せるだけ。
楽器を挟もうとするなら、楽器が傾いて全然安定しない。




顎は顎あてにそっと乗せておくだけ。必要なければ顎あてから顎を離してもOK。
左腕はフリーに自由に。固めるんじゃなくて、いつもゆらゆら動けるように。
顎あてはポジションが下がるときの補助
顎あてはポジション降りるときの補助、ぐらいに思っておく。
ポジションが下がるときに、左手に引っ張られて楽器がずり落ちないように、顎あてに頭の重さを乗せて少し安定させてあげる感じ。
ポジション移動は曲線で
ポジション移動は曲線で。
指板の上を直線で動くんじゃなくて、弧を描くように曲線で動くイメージ。
左手は握って緩めて
左手は握って緩めてを意識する。
ポジション移動するとき、緩めてから移動する。
フワフワな動物を握って、緩めてを繰り返す感じ
ただ無理は禁物です。


肩当てなしで弾くの、ぜひ挑戦して欲しいのですが無理は禁物です。
体に痛みとか出たら要注意ですね。
どうしても肩当てなしだとキツイときもあります。
なで肩だったり、首が長かったり、、、女性の方が問題になることが多いです
体に違和感がある場合は習っている先生にご質問するか、こちらでもレッスンしておりますのでご相談ください。
>> 本ブログの著者めっしーのヴァイオリン教室(東京のみ対面レッスン、その他オンラインです)
肩当てあり・なし、どっちでも弾けるようにしておくのがベストかな。曲によって変えるとか


最終的には、肩当てあり・なし、どっちでも弾けるようになるのがベストだと思う。
曲によって使いわかるとかも全然ありだと思う。メリット、デメリットそれぞれにあるし。
現代曲とか、左手が難しい曲は肩当てありで弾いたり、
難しいポジション移動が必要とされない、音重視の曲、バッハ無伴奏とかは肩当てなしで弾くとか、曲によって肩当てあり・なしを選択する。
肩当てとの付き合い方って、こういうのがベストなんじゃないかな。
肩当てなしで弾くヴァイオリンのプロ奏者



肩当てをしないで演奏するプロ奏者を紹介します。
肩当てなしで弾くときの参考にとってもなりますよ。
ハイフェッツ


ハイフェッツは ”ヴァイオリンの王” 言われたヴァイオリニスト。
ハイフェッツの演奏が上手すぎて、「ハイフェッツ病(劣等感みたいなやつ、一生ハイフェッツみたいに弾ける訳ないのに、なんでヴァイオリンなんてやってるんだ?って思った人がいっぱいいたらしい)」にかかったとされる。
>> ハイフェッツの演奏(チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲、You Tubeです)
オイストラフ


オイストラフは20世紀のロシアを代表するヴァイオリニスト。
暖かい音が特徴です。
>> オイストラフの演奏(モーツアルトのソナタ、You Tubeです)
肩当て本当にしていないん?って思うぐらい安定した構えですね。とっても参考になります。



個人的は一番のお手本にしています。
アイザック・スターン


スターンは20世紀のアメリカを代表するヴァイオリスト(生まれは今のウクライナあたり)。
ひとことで言うとかっちょいいヴァイオリニストです。
>> アイザック・スターンの演奏(バッハ無伴奏ソナタ 1番、You Tubeです)
もう一つの顔が、、肩当てが大嫌いなヴァイオリニスト。
レッスンで肩当てしている生徒がいたら、肩当てをとって放り投げていたらしい、、、
エルマン


エルマンは語りかけるような美音が特徴のヴァイオリニスト。
その音はエルマントーンと言われた。
>> エルマンの演奏(クライスラー/ドヴォルザークの主題によるスラヴ幻想曲、You Tubdです)
大勢のひとに演説する感じに語るんじゃなくて、たった一人に向かって語りかけてくれるような演奏家。
グリュミオー


グリュミオーといえば音、です。美音です。
ヴァイオリンで出る最上級の音を出しているヴァイオリストの一人。
>> グリュミオーの演奏(モーツアルト ヴァイオリン協奏曲、You Tubeです)
美しい音で弾きたい、っていうときはグリュミオーの演奏を研究してみると良いかもしれません。
モーツアルトなんかは絶品です。



20世紀(1901年〜)の世界的奏者はほとんど肩当てを使ってないみたい。



当時は良い肩当てがなかった、っていうのも一つの要因かもね。
でも、肩当てなしでもこれだけ良い音楽ができるなら、肩当ては必要ないかもね。



ヴァイオリンを始めたときに肩当てっていうものがそもそもなくて、肩当てなしで弾くのが普通で、それに慣れちゃってたからっていうのもあるかも。
まとめ;肩当てなしで弾こう。たくさんの気づきがある。


肩当てなしで弾いてみよう。
いろいろ気づくことがある。
もちろん、最初は慣れないと思うし、少なくとも1ヶ月ぐらいはかかると思う。
でも、それに見合うだけの価値があると思ってて、肩当てなしで弾くっていうことは。



いろいろな発見があります。肩当てなしにチャレンジしてみてください。
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】


この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
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大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる



あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある


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ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK



できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張して、アガって自分の演奏ができないなら、ヨガをして欲しくて。


あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
20世紀の大ヴァイオリニスト、メニューインもヨガの効果に取り憑かれた一人。
粘り強さを得たいときには、ヨガのポーズを数分間じっと耐えれば良いだろうし、落ち着きたいのであれば、静かに規則正しく呼吸し、肺を広げることである。
“ハタヨガの真髄“よりメニューインの推薦の辞から
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ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。