- 練習時間について考える暇があるなら弾けっ、とにかく弾け
- 大人からヴァイオリンを初めて上手くなる人は、アホみたいに練習してる、というかアホ。
- あなたが思っていているより時間は有限、ヴァイオリンがこんなにも弾けるのは今だけ
- 練習にたくさんの時間を費やしたとしても、ちゃんと感動として返ってくる。音楽ほど美しいものはないって思わせてくれる。
大学の入学式で聞いたオーケストラ部の演奏に感動した。
こんな世界があるんだって思った。
勢いでオーケストラ部に入部。楽器はヴァイオリン。
めちゃくちゃ、ヴァイオリン楽しい。
もっと上手くなりたい。
今でもたくさん練習してるつもりだけど、どんぐらい練習時間とったらいいんだろう?
この記事では、こんな悩みにお答えします
- 本記事の信頼性
Twitter(@messi_agarisyo)
・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです。
どのぐらい練習時間取ったらいいかって?
そんなこと考えてる暇があるなら弾けっ、これが答え。
大人からヴァイオリンを始めて上手くなる人は、アホみたいに練習してる。
大人からヴァイオリン始めて上手くなる人の共通すること、
アホみたいに練習する。
というか、アホなんだと思う。
練習室行ったら、朝練習してて、昼練習してて、夜練習してて、あれ、学校いってないんじゃない?ぐらい。
効率も大事だけど、時間許す限り練習してみるのも良いと思う— めっしー@あがり症のヴァイオリニスト (@messi_agarisyo) July 1, 2022
大人からヴァイオリン始めて上手くなる人の共通すること、 アホみたいに練習する。 というか、アホなんだと思う。 練習室行ったら、朝練習してて、昼練習してて、夜練習してて、あれ、学校いってないんじゃない?ぐらい。 効率も大事だけど、時間許す限り練習してみるのも良いと思う
そして、時間ってあなたが思っているより無限じゃない。
こんなにもヴァイオリンが弾ける時間があるのって、今だけ。
この記事は、ヴァイオリンを大人から始めて15年目の人が書いてる。
アマオケでトップ奏者やったり、コンマス経験者だけみたいなオケに呼んでもらえたり、室内楽したり、チャイコンとかパガニーニのカプリースまでたどり着いてるぐらいのレベル。
ぼくの経験とか、ぼくの周りで大人から始めて上手くなった人を見て思ったこととか、実際に体感したことをもとに練習時間についてお話してみようと思う。
本気で上手くなりたいなら、参考になる内容だと思う。
練習時間はどれぐらいがいいの?結論、いいから練習しろ
ヴァイオリンの練習時間はどれぐらいがいいの?
そんなこと考えてる暇があるなら、弾け、練習しろ
これが結論。
大人からヴァイオリンを初めて、ある程度上手くなる人はアホみたいに練習してる
大人からヴァイオリンを初めて、ある程度上手くなる人に共通していること、
アホみたいに練習してる。
というか、本当にアホなんだと思う。
練習室に朝行けば、鏡の前でボーイング練習してるし、
昼に行けば、音階練習とエチュードをひたすらやってるし、
夜行けば、曲の練習してる。
いつ学校行ってんの?っていうレベル。
これぐらいアホみたいに練習している人が、ある程度まで弾けるようになってる。
上手い人は圧倒的に練習してる
上手い人は圧倒的に練習してる
こんな話がある
学校で音楽を勉強する人たちを3つグループに分けた
- 世界でソロとして活躍できるレベル
- まあまあ上手い
- ヴァイオリンだけで食っていくのは無理
それぞれのグループの人たちにこんな質問をした
「どんぐらい練習してきた?」
結果はこんな感じ↓
- 世界でソロとして活躍できるレベル→1万時間
- まあまあ上手い→8000時間
- ヴァイオリンだけで食っていくのは無理→4000時間とちょっと。
上手い人の練習時間がダントツで多い。
ガンガン練習している人が、上手くなってる。
トップになれるかなれないかを見分けるのは、「熱心に努力するか」どうかによることを示していた。
彼らを分けるのは、ただそれだけ。
天才!成功する人々の法則 マルコム・グラッドウェル著
6000時間ぐらいが、それなりに弾けるっていう一つの目安かな。
大人からヴァイオリンを始めた、ぼくの練習時間についても参考に話してみる
ぼくの場合 6000時間ぐらい弾いて、ヴァイオリン趣味にしてます、って人に言えるぐらいのレベルになった。
大学生から(18才から)ヴァイオリンを弾いてて、3年生までは平均すると毎日4時間ぐらいは弾いてたかな。
3年間で、
4時間 × 365日 × 3年間 = 4380 時間
少なくともこのぐらいは弾いた。
4000時間ぐらい弾くと、先生から室内楽とかやってみてもいいじゃないって言われた。
少人数のアンサンブルである程度 “弾ける” っていうレベルに達したのは、ぼくの場合4000時間ぐらいかな。
4年生から大学院の2年生までは(大学院まで行ったので、6年ほど大学にいました)研究室が忙しくて、毎日2時間ぐらいだったかな。
2 時間 × 365日 × 3年間 = 2190 時間
6年間で、ぜんぶで 6570 時間以上は弾いたと思う。
6000時間以上弾いて、どれぐらいのレベルだったかっていうと、
- ヴァイオリンの教本は一通り終了。新しいヴァイオリン教本は最後の6巻までだいたい弾いた。
- ヴァイオリン6年目でモーツアルトのヴァイオリン協奏曲4番を弾いてた
- エチュードはローデ(上級)弾いてた
- アマオケ(社会人オケ)でトップ奏者をお願いされるようになった
エチュードのローデを弾くぐらいになったら、ヴァイオリン趣味にしてますって言っても良いぐらいのレベルかな。
6000時間ぐらい弾けば、十分ヴァイオリンを楽しめるレベルになる。
社会人なると、マジで時間ないよ。
これだけアホみたいに練習しろって言ってる理由の中に、
社会人になると時間ないっていうのもある。
マジでない。
仕事、結婚、子供、、、自由に練習できる時間って限りがある。
自由な時間があって(もちろん学校もあるとは思うけど)、自由に練習できる場所があって。
こんなにもヴァイオリンが弾ける時期ってない。
自由な時間があるあなたが羨ましくて仕方がない。
だから、弾けるときに練習して欲しいって思う。
ヴァイオリンは練習すればするほど、感動として返してくれる
ヴァイオリンは練習すれば練習するほど、感動として返してくれる。間違いなく。
頑張って練習して、音楽と向き合って、真剣に取り組んだ演奏会の本番って、本当に感動する。
弾きながら泣ける。というか、泣いたこともある。
世界にこんなにも美しいものがあるのかって思った。
音楽でしか味わえないもの。
逆に、練習ほとんどできなくて、なんとなーく演奏した本番って、なんか空虚。虚しくすら感じる。
ヴァイオリンと向き合って、音楽と向き合って、
音楽っていいなって思ってもらえたらなと思う。こんなに美しいもの、ないって思ってもらえたらな、と思う。
そのためにはどうしても時間が必要で、練習が必要で、
やったらやった分だけ返してくれる、ヴァイオリンは、音楽は。保証します。
1日中ヴァイオリンと暮らしてみる
時間の許す限り、1日中ヴァイオリンと一緒にいてみてもいいんじゃないかな。
ぼくが一番最初にハマったヴァイオリニストのオイストラフは、こんなことを言ってる
オイストラフはこんな人↓
毎日、一日中ヴァイオリンとともに暮らすということです。
午前中あるいは午後にたくさんの時間をあてるというのは、私が考えている最良の方法ではありません。
一日中でなければなりません。
私が意味するのは、午前中に練習をはじめる、そしてヴァイオリンをおく。
午後に練習をはじめる、そしてまたヴァイオリンをおく。
夜に練習して、ヴァイオリンをおく。
そして就寝前に練習する。
この練習方式がもっとも重要です。
大ヴァイオリニストがあなたに伝えたいこと 100のレッスン 千蔵八郎著
実際に一日中ヴァイオリンを弾いてた時期あるけど、確実に上手くなる。
なんだろ、着実に積みあがってる感じ。
朝だけ練習して、その日は練習しないって感じだと、次の日には身に付けたことが、だいぶ抜けてる。
もちろん、ぶっ続けで練習しろっていうわけじゃない。
人間の集中力なんて、30分とか45分が限度。
45分弾いて、休憩して、45分弾いて、休憩してっていうのを、空き時間で繰り返すって感じで。
家で練習できるようにする。ミュートを使う。
家でも練習できるようにすると良いです。
学校行く前とか、レポートの隙間時間とか、ちょっとした隙間時間に練習できるように。一日中、ヴァイオリンと暮らせるように。
アパート暮らしだと思うだけど、ヴァイオリンって音が大きいから、なかなか音、出せないと思う。
練習したくても、ね。
そんなときにおススメなのが、ミュート。
ヴァイオリンのコマの上につけて、音を小さくする器具です。
ミュートがあれば、アパートでも音を出して練習できるぐらい、音は小さくなる(深夜はやめて欲しいけどね)
ミュートは何種類かあって、ゴム製、金属製とかがある。
アパートで練習するなら、金属のミュート一択。
ゴム製のミュートを使っても、音は小さくなるんだけど、そこまで小さくならない。
金属ミュートなら、人の会話ぐらいまで音は小さくなる。
音量を気にしてチマチマ弾かなくていいから、変な癖もつかない。
ちなみに、メニューインっていう、大ヴァイオリニストは金属ミュートの練習を進めているぐらい。
メニューインはこんな人↓
ユーディ・メニューインは消音器を付けた練習を「演奏を肌で感じ、音の性格に精神を集中させることができる」効用があると推奨していた。
Wikipedia「弱音器」より
金属ミュートをつかっても、ちゃんと練習になる。
実際に使うときの注意点だけ、一つ。楽器に金属ミュートを落としたら楽器が傷つく、ということ。金属ミュートってけっこう重い。
金属ミュートを使うなら、楽器の上に落とさないように、しっかりとコマの乗っていることを確認して使うようにしてください。
弾けないときにできる練習方法
練習と聴いたら、ヴァイオリンを弾く、弾く、弾く、とにかく弾くって思うかもしれないけど、
弾けないときにできる練習もある。
おススメはこの2つ
- 音源を聴く
- 楽譜を読む練習
音源を聴く。良い音を浴びるように聴く。
弾かない練習方法の一つ目、音源を聴く。
レッスンとか、オケで弾く曲をとにかく聴く。頭に刻み込むように聴く。
この聴く練習、弾くと同じぐらい大切な練習。
頭に良い音がないと、いい音、だせないから。
頭の中で良い音が鳴ってるから、その良い音に近づけるように試行錯誤ができる。
ガリガリした音出てるから、弓の圧力弱めてみようとか、弓をもっと弱く持ってみたらどうだろうか、とか。
頭に良い音が入ってなかったら、何時間練習しようが、何百時間練習しようが無駄って言ってもいいぐらい。
試行錯誤できないから、目標というか、ゴールがないから。
とくに、ヴァイオリンを始めて触るまでヴァイオリンのCDとか、音源をほとんど聞いたことがないなら、なおさら聴く練習が大事。
頭に良い音のイメージを作る、聴く練習が大事。
ヴァイオリンが弾けないときは、良い音を聴こう、とにかく聴こう。
スマホに音楽アプリとかを入れておけば、ヴァイオリンが弾けない隙間時間とかに聴けるかな
ぼくはスマホにapple musicのアプリ入れてる
クラシックならほぼ全部聴けるし、 YouTubeより音質も良いです。
楽譜を読む練習
楽譜を読む練習もかなり効果があって、大切な練習。
目で音符を追っかけてもいいし、音名を声に出していい、「ド」とか「レ」とか。
なんで楽譜を読む練習が大切なの?
デッサンをするとき、すぐ描き始めますか?
ちゃんと書きたいものを観察して、どんな形なのか、どんな色なのか、影はどんな風なのか、よーく観察してから描き始めると思います。
ちゃんと観察しなかったら、ぐちゃぐちゃな絵になる。
音楽も同じ。
楽譜をちゃんと見てないと、テキトーな演奏になる。
楽譜を読む練習をするときは、丁寧に、丁寧に見ていく。
音を確認するのはもちろん、強弱、クレッシェンド、デクレッシェンド、、、細かくみていく、頭にいれる。
楽器を持って演奏するよりも、楽器を使わないで、楽譜を読む時間の方が長いプロすらいるぐらい。
音が出せないときは、楽譜をガン見しよう。
実際に音を出すときの練習効率が全然違う。
まとめ:弾け、とにかくひけ!時間は思ったより有限です。
本記事をまとめます。
- ヴァイオリンの練習時間なんて考えてる暇があるなら弾けっ、とにかく弾け
- 大人からヴァイオリンを始めた人は、アホみたいに練習してる、というかアホ
- 6000時間ぐらいが一つの目安
- 金属ミュートを使えば、家でも練習できる
- 楽器が弾けない時の練習方法、音源を聴く、楽譜を読む。
弾け、とにかく弾けっ
こんなにもヴァイオリンを自由に弾ける環境、時間ってない。
ぼくもまあまあヴァイオリンの相当な時間をぶっ込んだ方だけど、もっと練習したかったなと思う。
無駄な飲み会に行って時間を潰すより、練習にもっと時間を使いたかったなと思う。
なんだろ、後悔して欲しくないのかもしれない。
ほんとに頑張って、一瞬でも良いから鳥肌がゾクゾクするような、音楽ほど美しいものはないって思って欲しいのかもしれない。ぼくの意見です。
時間の許す限りヴァイオリンを弾いてみてください。時間を使った分だけ、あなたに返ってきます。
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】
この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる
あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある
無料ヴァイオリン相談【どんな簡単な質問でもOKです】
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下のLINEかお問合せ、twitterにメッセージいただければ、基本的になんでもお答えいたします
ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK
できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室
あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。
ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。