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めっしー
病的なあがり症×アマオケ主席奏者/歌のテストで緊張しすぎて倒れ、保健室に搬送/小学校のリコーダーのテストで緊張のあまりリコーダーを落とした経験/なのにヴァイオリンを始める→プロを輩出する門下で学ぶ、ヴァイオリン大好き→緊張で人前で演奏できない→試行錯誤→本来の演奏ができつつある→さらに研究中(←今)/緊張で悩む演奏家のブログ【ヴァイオリンと緊張のためのソナタ】を運営/Twitterではあがり症に役立つ内容を発信(@messi_agarisyo)/めっしーの詳細なプロフィール記事はこちら/全米ヨガアライアンス200時間(RYT200)修了JADP認定マインドフルネススペシャリスト/JADP認定スポーツメンタルトレーナー

ヴァイオリンが上手くなれる本「五本の柱」を読んで。上達のヒントをピックアップしてみる。

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  • 「五本の柱」を読んで、上手くなるヒントをピックアップしてみた
  • 「五本の柱」は日本のトップ音大、東京芸大で教えてらっしゃった田中 千香士 先生の著書ちょしょ
  • 信頼性が高くて、練習にすぐにかせるヒントがまってる。
  • 弓をどれぐらいのチカラで持ったらいいのか、ボウイングが数段階レベルアップする20秒ロングトーン、ハーモニックスを使ったボウイング練習、ヴィブラートは音程が悪いと気持ち悪いだけ、、、などなど。
  • 「五本の柱」が高くて買えない(Amazonで7000円ぐらい、、、)っていうあなたのために、少しで内容を知ってもらえたらなと思ってる。
困った人

「五本の柱」っていうほんになるけど、Amazonで見たら7000円ぐらいする。高い、、
どんな内容か知りたいな。。。

この記事では、こんなお悩みにお答えします

  • 本記事の信頼性
著者めっしーのプロフィール
・アマチュアヴァイオリン奏者、ヴァイオリンは大人から(18才から弾いています)
・プロを輩出している門下で学ぶ(鷲見三郎先生の流れになります)、先生は世界3大オーケストラの元ヴァイオリン奏者
・N響奏者の方や、プロオケ主席奏者の方からレッスンを受けた
・アマオケの2ndヴァイオリンでトップ奏者してた
・今はヴァイオリンがもっと上手くなりたくて、個人レッスンをメインに。パガニーニカプリース、チャイコン弾いてる。
・室内楽をちょこちょこ、ヴィオラも弾いてる
・超ビビり&超あがり症。超ビビりな自分に悩み過ぎて、カウンセリングを受けたことも
・バッハのシャコンヌを発表会で弾いた時、緊張しすぎて、空中分解した経験あり

Twitter(@messi_agarisyo

・大人からヴァイオリンを始めた(18才から)、15年目
・プロ奏者を輩出してる教室に通った
・今、チャイコンとパガニーニのカプリース弾いてる。
・プロのオーケストラのトップ奏者、NHK交響楽団(NHKでよく見るオーケストラ)奏者の方など、日本のトッププロから指導を定期的に受けている
・アマチュアオーケストラで、トップ奏者(会社でいうと部長クラス?)してた

こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです。

「五本の柱」という本、上手くなるヒントが詰まってる。


ぜひ読んで欲しい、、、

んだけど、高え。

今、Amazonで見たら中古本で7000円ぐらいする(2022年7月現在)。絶版になってたのね。

こりゃ買おうと思わんわ

めっしー

ぼくが買ったときは、1500円ぐらい

この記事では、「五本の柱」を読んでみたいんだけど、高くて買えないっていうあなたのために、

「五本の柱」に書いてあった上手くなるヒントをピックアップしてみようと思う。

ヨメ猫

上手くなるヒントが盛りだくさんです。
ぜひ最後まで読んでみてください

読みたい場所をクリック!

あらすじ。男の子がパガニーニ国際コンクールを受けるまでの物語。

「五本の柱」がどんな本か?

ひとことで言うと、主人公ヨシヤがヴァイオリンを始めて、パガニーニ国際コンクールに出場するまでの物語。

めっしー

物語ではあるんだけど、上達のヒントが詰まってる。

話の中心は主人公ヨシヤのレッスン風景がメイン。

ヨシヤと先生(伊沢という人)の会話からたくさんのことが学べる。

なんだろ、公開レッスン、みたいな感じかな。

ヨシヤのレッスンを、コッソリのぞき見している感じ。

レッスン内容も信頼性が高い内容が乗ってると思う。

ヨメ猫

本に書いてあることを実践すると、たしかに良いって感じる。

そして、本の著者は田中千香士先生という方。

パリ国立音楽院を卒業されて、東京芸大の先生もされてた方。

世界最高峰の音楽院を出て、日本のトップ音大で教えていた先生が書いた本だから、本の内容を試してみる価値は十分あると思う。

五本の柱とは?

ヨメ猫

題名の「五本の柱」って何なの?

「五本の柱」はボウイングの基本的な5つのテクニックのこと。

  • ロングトーン
  • デターシェ
  • マルテレ
  • スピッカート
  • ソーティエ
ヨメ猫

ロングトーンとデターシェとスピッカートはわかるけど、マルテレとソーティエって何?

マルテレは音の始まりでアタックつける奏法↓

ソーティエは手首で弓を跳ばす奏法↓

メトロノームをゆっくりかけて決して速くばかり弾かないこと。

「次のレッスンまでメトロノームをゆっくりかけて決して速くばかり弾かないこと。

音程にも注意して、いつも自分の耳をうたがって、もっともっと良い音程を探すんだよ。」

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

主人公のヨシヤ、初めて先生のレッスンを受ける直前の場面。

先にレッスンをしていた中学生の女の子に、先生が言った一言。

ゆっくり練習っていうのは、どの教室でも言われることだけど、やっぱ大事って再認識される言葉。

めっしー

ぼくも1000回以上は言われたかな、速くテキトーに弾くなって。

そして、音程。

「耳をうたがって」っていうのも大事で、意外と自分の音を聞いているようで、聞いていなかったりする。

弾くのに必死だと、自分の音が耳からすり抜ける。

ちゃんと自分の音、聴かないとなーって思わせてくれる。

こらーっ、そんなやわらかい持ち方してはだめだ

弓は、上手な人が演奏しているのを見ると、いとも軽々と羽の扇を使っているように見えるものだが、本当は違う。

ヴァイオリンはとても頑丈なもので、上から十二キログラムもの重さにたえられる。

弦を張ったときにその重さが生じてくる。

その強さに弓を当てるのだから、ただの力じゃだめ。

フランスでは、子供のレッスンのときに教師が、ぱっと弓をその子から取り上げると

「こらっー、そんなやわらかい持ち方していてはだめだ」としかったりする。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

ヴァイオリンの弓の持ち方について。

弓、ちゃんと持った方がいいよっていう話。

ヴァイオリンの弓の持ち方っていろんな人が、いろんなことを言ってて、誰が本当なんだよって思うんだけど、

ぼくの中では「五本の柱」に書いている、わりとしっかり持つっていう考えが好きだったりする。

実際に、弱々しく弓を持った音と、しっかり弓を持った音を録音して聴いて見ると、しっかり弓を持ったときの音の方が好きだった。

なんだろ、どちらかというと重厚な方、かな。

めっしー

弱々しく持つと、楽器が鳴ってない感じがする

弓をしっかり持つっていうのも、試してみてもいいと思う

元でも先でも同じ音質を保って、弓の返しに一切アクセントがつかぬように注意する。

毛の全面を真平まったいらに開放弦の上に当てて、メトロノーム四分音符=六○を基準にする。

ダウンで四拍、返してアップまでまた四拍。

往復で四秒ずつ弓を使う。

元でも先でも同じ音質を保って、弓の返しに一切のアクセントがつかないように注意する。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

シンプルな開放弦のボウイングのお話。

均一な音を出す、だけ、

なんだけど、やるとなると難しい。

今でもレッスンで開放弦のロングトーンを見てもらうけど、

元ゆみの返しとか、一切アクセントが入らないように、、、と言われると、、んーって感じです。

一生の課題ですね。

弓の持つ力はどのぐらいが良い?答え、弓が振り回せるぐらいです

時計の針が十二時を差すように直立させる。

その後手首だけで弓を三時方向、または九時方向に車のワイパーのように速く動かす。

手が痛い。

指が折れそう。

指がずれる!

その場合、少しゆっくりめにムリなく。

伊沢(先生)がやってみせるとシュッシュッと弓が風を切る音が聞こえた。

指も全然ずれていない。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

弓をしっかり持つ、っていう話がさっき出たと思うだけど、

どんぐらいの力で持つのが良いのか、わかんない、よね。

弓持ったまま、ぶんぶん振り回せるぐらいっていうのが答え。

ハエたたきを振ったときみたいに、シュッ、シュッって音がなるぐらい。

しっかり持つんだけど、するどさもあるって感じ。

実際に、弓をワイパーのように動かす練習をやってる動画↓

やってみると、最初は手が痛いんだけど、慣れてビュンビュンできるようになると、音が変わる。

『Don’t play. Practice!』(ひいちゃいけない。さらうのだ)

『Don’t play. Practice!』(ひいちゃいけない。さらうのだ)

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

何が言いたいかっていうと、

ちゃんと頭使って弾け、ってことを言いたい文。

だらだら練習弾いても意味ないです。

なんとなーく曲弾いて、今日の練習終わりっ♪なんて、なってないですか?

ぼくも疲れていると、頭使わないで練習しがち。

何を目的にして練習しているのか?よく考えて1分1分を過ごす。

1時間練習したら、何かしら絶対上手くなってやる、ぐらいの心構えで練習することが大事。

オープンでゆっくり二十秒くらいかけて元から先まで全弓使ってごらん。

ロング・トーンをまずものにするんだよ。

オープンでゆっくり二十秒くらいかけて元から先まで全弓使ってごらん。

むらのない平均した音量でね。

ギンゴールドという有名なアメリカの先生は一弓一分でもやれると自慢していたそうだ。

ロング・トーンに始まり、ロング・トーンに終わる。

それがすべての基本だ。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

ロング・トーンの練習方法について書いてありました。

この20秒ぐらいのロング・トーンはめちゃんこオススメな練習方法。

めっしー

ボウイングの安定感が数段階ぐらいアップする。

この「五本の柱」だけじゃなくて、『ヴァイオリンBasics:いつでも学べる基礎練習300』っていう本にも書いてある練習方法です。

♩=60で(すなわち1秒に1拍)。下げ弓、上げ弓で始め、まず30秒持続できるようにします。

(省略)

この練習方法によって得られる効果は驚くべきものです。

『ヴァイオリンBasics:いつでも学べる基礎練習300』

>>【本気でうまくなりたい!この本がおすすめです】ヴァイオリンBasics;いつでも学べる基礎練習300

ロング・トーンに始まり、ロング・トーンに終わる。心の片隅にずっと持っていたい。

姿勢のヒント。

立って弾くときは、主に左足に重心を置いてね。

少し左足を後ろへ引いて、身体をそれへ預ける感じだよ。

ヴァイオリンが左肩に乗っているから、弓もその上に乗ってくるんだよ。

弓が弦に触れて音の出ている点から、楽器の中に立っている魂柱が、左の肩から縦に身体を通って左足の真ん中を貫いて地面に刺さる感じだな。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

ロング・トーンのレッスンを受けている、主人公ヨシヤ。

ひと弓 20秒の超ロング・トーン。なんか落ち着かない、ソワソワ。

そんなヨシヤに先生が言った言葉。

「弓が弦に触れて音の出ている点から、楽器の中に立っている魂柱が、左の肩から縦に身体を通って左足の真ん中を貫いて地面に刺さる感じだな。」っていうのが、とくにヒントになるかな。

弓から楽器にかかる重さが、体を通って、床に刺さる感じ。

左足を貫いて地面に刺さる感じを持つと、身体が安定する。

重心が低くなって、どっしりとする感じがする。

どっしりとすると上半身の力が抜けて、肩が下がって、左手もボウイングも、もっと楽になる。

>>姿勢についてもっと知りたいときはこちら

いちばん弓の元にきたら、動きを止めて親指を離してごらん

「いちばん弓の元にきたら、動きを止めて親指を離してごらん」

「あーっ、弓が倒れた」

「もっと手全体を平らにして、よく重心をとって、指も小指まで行儀よく並べて。そう粘土を平たく伸ばすように、楽器を手のひらででる感じだよ。」

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

しっかり弓が持てているか確認する方法に、弓をビュンビュン振り回せるか、っていう話をしたと思うんだけど、

もうひとつ、とっておきの方法がある。

元弓に来たとき、親指を弓から離すことができるかをチェックする。

手全体できれいに弓を持てているなら、親指をそっと弓から離しても、弓は倒れない。

手全体でしっかり弓が持てていれば、元弓で親指を離すことができる

親指を離したときに弓が倒れるなら、ちゃんと弓が持てていないってことです。

ハーモニックスで、いろんなボウイング練習するといいよ。

E線で二オクターブ上のEのフラジオレット。

ハーモニックスとも言うけどね、その音を小指か薬指でとって、いろんなボウイングの練習をするといいよ。

特に、デターシェは、初め弓が暴れて、なかなか真っ直ぐに行かないからね。

その場所で目をつぶっても、真っすぐ弓が行ってる手応えてごたがつかめれば、大抵の曲は大丈夫さ。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

E線のフラジオレットのボウイング練習、良いですよ。

E線の二オクターブ上にそっと指をおく。そして、デタシェとか、ロングトーンを弾く。

かなり難しいと思う。

ロング・トーンで均等な音を出すなんて、無理じゃね、ってぐらい。

不安定で、つな渡りしてる感じ。

フラジオレットみたいな、不安定な場所でのボウイングが落ち着いてできるようになると、

低いポジション、1st、3th、5thポジションが、かなり楽に弾けるようになります。

弦を押さえる左手の指は、べったりと。

弦を押さえる左手の指をなるべく平らにべったりと、

たくさんの肉を使える角度に四本とも並べる。

指が立って、ほとんど爪が弦に触れるような押さえ方をしている人をよく見かけるが、音もかたいし、ヴィブラートも上手くいかない。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

先生によっては、ハッキリ発音できるから指は立てた方がいい良い、って言われてるかもだけど、

音を重視するなら、指を平らにべったりとした方が断然だんぜん良いですね。

指は立てるんじゃなくて、、、
平らに、べったり

音が柔らかくなる、まろやかになる。

ヴァイオリンの魅力って、音じゃないですか。

包み込んでくれるような、温かい音。

音を犠牲ぎせいにして、ハッキリ音が出せるから指を立ててっていう考えはクソだと思うんですよ

100歩ゆずってハッキリ発音したいところ、スラーで音符がたくさんあるとこなんかは、指を立ててもいいかもしんない。

けれど、やっぱり音色が一番。ヴァイオリンの魅力は音だから。基本は平らでべったりが良い。

何か解らないことがあったら、どんどん質問して頂戴ね。

「何か解らないことがあったら、どんどん質問して頂戴ね。

具体的な質問を君が持つということは、レッスンの内容が生きて回転している証拠だからね」

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

レッスン中、質問してる?

ヨメ猫

先生から教えてもらうだけ、っていう一方通行なレッスンになってないですか?

レッスンって、生徒と先生で作っていくもの

先生がこうしたらどう?って言われて素直にやってみて、自分に合わなそうなら、合わないって言って良いと思う。

理解がある先生なら、別の案を出してくれる。

先生の意見が100%正しいなんてあり得ないからね。

まず、体型が全然違う。

体型が違えば、弾き方だって変わってくる。

先生の弾き方が、自分に合ってるなんて保証はない。

もちろん、先生の話を聞かないのはダメよ。

まずは先生の意見を聞いて、やってみて、”自分自身”がどう思ったかを話す。

そして、生徒と先生でコミュニケーションを取りながら、どれが一番良い方法かを探っていく。

これが一番良いレッスンの形です。

めっしー

コミュニケーションがしっかりできてた方が、シンプルにレッスンが楽しいっていうのもある。

ぼくもほんの少し昔は先生の話を聞くだけ、一方通行だったんだけど、最近は自分の感じたことを言葉にするようにした。

レッスンが楽しくなったし、納得して進められるから迷いなく練習に打ち込めるようになった。

不正確な音的にヴィブラートかけても、気持ち悪いだけ。

音程を確実に取り、むらのないボウイングで発音すると、ヴィブラートをかけなくてもよく響き、取りようによっては、その方が純粋な表現ができることがある。

また、ヴィブラートをかける時も、やはり音程の真芯を指がつかまえて入れば、わづかな動きだけでも充分に効果のあるヴィブラートになる。

(中略)

不正確な音程の上に、いくらヴィブラートをかけてもよく響かないし、曲の内容によって、スピードや振幅をコントロールしないと正しい表現に結びつかぬものだ。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

ヴァイオリンらしい音が出せないのは、ヴィブラートがかけれないから、なんて思ってませんか?

んなわけない。

ヴィブラートなんて、おかざりですよ。

流石さすがに言いすぎました。。

でも、ヴィブラートって、音程とかボウイングとか、ある程度できた上でやると効果があるもの。

ヴィブラートなんてなくても、上手い人は十分聴かせられる

ぼくは、昔習っていた先生(世界3大オーケストラの元ヴァイオリン奏者)に弾いていただいた、ノンヴィブラートのエックレスのソナタが忘れられない。

エックレスのヴァイオリンソナタ↓

まずは、ヴィブラートの前に正しい音程で弾くこと。

これに全力を尽くした方がいいんじゃないかと思う。

>>ヴィブラートについてもっと知りたいときはこちら

スケールは曲を演奏する気持ちで。

仮にD(dur)の三オクターブ全音階スケール一件を例に挙げてみても、練習の仕方次第で結果が大いに違うものだ。

G線のサード・ポジションの2の指で始まるこのスケール。

何回も繰り返して馴れるのは良いが、一寸考えて見れば、曲の中では、そのままの形では出てこないから、その習慣がいつも当てはまるとは限らないと解る。

やはり普段から、あやゆる状況に備えて変化できるようにヴァリエーションを考えるべきなのだ。

「スケールをする時にはね、例えばある曲の一部を演奏する気持ちでやるといいね。

(中略)

D(dur)だって前後のふしの関係でいつも同じ指使いで、Dから始まるわけではないからね。

ある時にはE線の途中から出たりするし。

また、いきなり下だけ三オクターブ駆け降りることもあるしね」

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

いろいろ書いてあるけど、一番の気づきは、なんとなーく音階弾いてないですか?ということ。

音階を弾く目的は、曲を弾くときにかすために練習するわけで、

音階のための音階練習になってない?っていうメッセージが隠れてるんじゃないかと思う。

スケールをするときも感情を込めて、曲で弾くように練習すれば、曲を弾くための音階練習になる。

上記の内容を少し補足しますね。

3rdポジションの2の指から始まる、D durの三オクターブっていうのは、カール・フレッシュっていう音階教本に乗っているもの。

譜面はこれ↓

D-dur(ニ長調)の3オクターブの音階
バイオリン音階教本 カール フレッシュ」より引用

カール・フレッシュでは2の指からって書いてあるけど、

曲ではD線の開放弦から始まることもあるし、いきなり3オクターブのてっぺんから一気にくだることもある。

だから、書いてある通りの音階練習をするだけじゃなくて、いろんなパターンを考えて練習してねって言ってます。

1時間の練習時間しかないなら、50分はスケールを弾く

ハイフェッツの『神が私に一日に一時間の練習時間しか与えなかったら、私は五十分をスケール練習に使い、残りの十分でどんなレパートリーでも作り上げてみせる』との言葉も迫力がある。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

ハイフェッツの有名な言葉、知っているかもしれない。

さすがに極端だろ、とも思うけど、ぼくはかなり影響された言葉。

ヨメ猫

ハイフェッツって誰なの?

ハイフェッツは『ヴァイオリンの王』と呼ばれた人。

>>ヤッシャ・ハイフェッツ – Wikipedia

ハイフェッツの演奏を聞いたら、その理由がわかるんじゃないかな。

だらだらと同じ小説を練習してない?

特に上手く行かない場所を早く見つけ出し、

その箇所を集中的に手入れをして、前後の無傷むきずの場所へ連結する。

欠陥けっかんのある小節は、なるべく小さい単位で手入れを行なうと良い。

無事な箇所を含めて、長い小節をだらだらと何度も練習しているのをよく見かけるが、それも時間の浪費だろう。

五本の柱 ヴァイオリン道 修行の旅 田中千香士 著

練習するとき、弾けるところをダラダラ練習していないですか?

それ、時間の無駄ムダですよ

大事なのは、”できないことをできるようにする”こと。

自分自身が苦手だな、危ないなっていうところを探して練習しよう。

まとめ;上手くなるヒントが詰まった本。

本記事の内容をまとめます

  • メトロノームをゆっくりかけて、早くばっかり弾かない
  • 弓はしっかり持つ。振り回せるぐらい
  • 『Don’t play, Practice!』(ひいちゃいけない。さらうのだ)
  • オープン(開放弦)の二十秒かけてひと弓のロング・トーンは、ボウイイングがめちゃんこ上手くなる
  • ハーモニックスでいろんなボウイング練習すると、右手が安定する
  • 弦を押さえる左手はべったりと。音が暖かくなる。
  • 不正確な音程にヴィブラートをかけても気持ち悪いだけ。
  • スケールは曲を演奏するつもりで
  • 『1時間の練習時間しかないなら、50分はスケールを弾く』ハイフェッツの言葉。
  • だらだらと同じ小節を繰り返してない?

『五本の柱』を読んで、とくに役立ちそうなところをピックアップしてみました。

これだけでも、練習にかせること、たくさんあったんじゃないかと思います。

ほかに役立ちそうなこともたくさん書いてあったし、本気でヴァイオリンが上手くなりたいなら、7000円払ってみてもいいんじゃないかと思ったり。

レッスン1ヶ月分以上に上手くなるヒント、書いてあるので。


めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】

この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴

  • 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
  • 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
  • アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
  • 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
  • プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
  • あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
  • 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
  • しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
  • 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
  • 学生割引あり

大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手うまくならない

そんなときに力になれないかな、と思ってる

めっしー

あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある

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ヨガは、心をコントロールする練習だから。

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ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。

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