悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト、パガニーニを描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》について解説!
《愛と狂気のヴァイオリニスト》のあらすじ、本物のパガニーニの生涯に沿った内容なのか?、そして、実際に《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見た感想についてまとめています
『レッスンでパガニーニカプリースを弾いているけど、パガニーニってどんな人だったんだろう?』
『パガニーニ弾いているけど、パガニーニのことはほとんど知らない・・・』
こんにちは、超絶緊張しいヴァイオリニストのめっしーです
パガニーニの曲はヴァイオリニストを目指すなら、必ずといっていいほど通る道
でも、パガニーニの曲を弾いていても、パガニーニ本人のことを知る機会って、とっても少ないですよね

パガニーニが作曲した24のカプリースのレッスンを受けていて、パガニーニについてもっと知りたくなった
悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト、パガニーニを描いた映画があります
《愛と狂気のヴァイオリニスト》です
《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見れば、パガニーニがどんな人だったのか、どんな人生を歩んでき来たのかがわかる
そして、パガニーニの音楽を堪能することができます



あんなに死にそうになって練習した、パガニーニカプリース(音大入試レベルの曲です)ってこんな良い曲だったんだと感じさせてくれる
今回はパガニー二を描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》について、話していきたいと思います



それじゃあ、いってみよう
*ネタばれを含みますので、《愛と狂気のヴァイオリニスト》をまだ見てなくて、中身を知りたくないっていうときは注意してください
あらすじ





《愛と狂気のヴァイオリニスト》のあらすじについてお話するよ
*少しネタバレが含まれています
天才的なヴァイオリン技術をもっていた青年パガニーニ
青年パガニーニはまだ無名の存在で、他のコンサートの曲と曲の間に、ちょっとしたミニコンサートをする程度
ミニコンサートも聴衆は流し聞き
パガニーニは評価されない現状に不満をもっていました
『なんで自分の才能が評価されないんだ』
私生活も女や酒、ギャンブルと、クソみたいな堕落(だらく)した生活
そんなとき、ウルバーニという、やり手のマネージャーに出会う
パガニーニの才能、そしてウルバーニの助けによってイタリア中を魅了する
話は飛んで40代後半パガニーニは、ヨーロッパ中を演奏して回り、最後の公演の場所であるイギリスのロンドンに入る
ロンドン市民はパガニーニを快く迎えない
『パガニーニ出ていけ、悪魔は出ていけ』そんなデモがパガニーニの周りを囲む
そんな中、アラフィフ(50歳前後)のパガニーニは16歳の美少女(シャーロットという名前)に恋をする
始めは2人の恋はパガニーニの一方通行だった
しかし、パガニーニの演奏を聴いて、16歳の美少女(シャーロットという名前)の心が動く
パガニーニはロンドンでのコンサート本番を迎える・・・



主演のパガニーニ役は現代のヴィルトゥオーゾ(ヴァイオリンがめちゃくちゃ上手い人)、デイヴィット・ギャレット
ストーリーもだけど、デイヴィット・ギャレットが奏でるパガニーニもめっちゃ楽しみ
《愛と狂気のヴァイオリニスト》の予告が見たい、そんなときはこの動画もチェック▽
この映画って実話?





パガニーニを描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》って実話なの?
パガニーニを描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》は、ほぼほぼ実話です
実際のパガニーニの歴史とは違うなーという点は
- パガニーニを超有名人にした敏腕マネージャーとして描かれている、ウルバー二はいない
- パガニーニが恋をした16歳の美少女(シャーロットという人)のスキャンダルは事実だが、どんな恋をしたかは完全作り話
その他のところは、パガニーニの人生をそのまま描いていました
まったく人気のなかったパガニーニを、ヨーロッパを激震させるまでの人物に育て上げた、敏腕マネージャーのウルバーニという人が出てくるのですが、
この敏腕マネージャー・ウルバーニという人は実在していません



ウルバーニは実在する人をごちゃ混ぜにして作られた、架空(かくう)の人物みたい
そして、《愛と狂気のヴァイオリニスト》の中でパガニーニと16歳の美少女(シャーロットというひと)との恋愛が描かれています
ロンドンの興行主ワトソンの娘シャーロット・ワトソン(ピアノ伴奏者という説もある)との駆け落ち騒動というとんでもない事件が起こる。
これは、ワトソンが「娘をパガニーニに誘拐された!」と騒ぎ立てて一大スキャンダルになる
悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト 浦安俊彦著
どうもパガニーニと 16歳の美少女(シャーロットというひと) の間で何かあったのは事実
でも、実際に パガニーニと 16歳の美少女(シャーロットというひと)がどんな恋愛をしたかについては、完全に架空(かくう)の物語です
実際に【愛と狂気のヴァイオリニスト】を見た感想 GOODポイント





《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見て、良かったなーってところをお話しますね
音楽が完璧、泣ける
このパガニーニを描いた《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見てめちゃくちゃ思ったこと
パガニーニの音楽を心の底から堪能できます、
泣けます、僕も泣きそうになりました
音楽の素晴らしさを感じたい、『音楽で泣いてみたい』っていうなら見て欲しいです



何度かウルっときた。。
音楽ってやっぱり人を感動させられるんだ、そう思えたよ
主演のパガニーを演じるデイヴィッド・ギャレットさんは、現代のヴィルトゥオーゾ(めっちゃ楽器が上手い人のことです)
デイヴィッド・ギャレットさんの音楽性が心に突き刺さります
芯がある、けれど甘い音色を堪能することができます
そして、パガニーニが作った曲を堪能できます
パガニーニが作曲した24ののカプリースが主に演奏されますが、
あれ、24のカプリースってこんな泣ける曲だっけ?って思いました



いつもレッスンで苦しめられている24のカプリースだけど、
あれ?こんな良い曲だったっけ?って思わせてくれた
デイヴィッド・ギャレットさんの24のカプリースの演奏が聞きたい、そんなときはこちらをチェック▽



最近、音楽を聴いて涙してない人は《愛と狂気のヴァイオリニスト》見て、音楽の素晴らしさを思い出すのもあり
パガニーニがどんな人だったか知ることができる
パガニーニがどんなクソ野郎だったかを知ることができます
すみません、言い過ぎました。。。
でも、ギャンブルをして金だけでなく、ヴァイオリンを失ったり、
女性にだらしないパガニーニを知ることができます



ギャンブルにのめり込む&女性にだらしない、パガニーニって最低



もちろんパガニーニはクソ野郎なんだけど、この映画では孤独なパガニーニの様子も描かれていて、孤独抜け出すためにギャンブルにのめり込んだり、女性でだらしなくなったんじゃないか、とも読み取れる



天才は周りに理解されないからね・・・
悪魔呼ばわりされていたパガニーニなら、なおさら孤独だったのかもしれないね
パガニーニが生きた時代の社会・風景を感じることができる
《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見ると、
パガニーニが生きた社会・風景を知ることができる
音楽をする上で、イメージはとても大切
作曲家が何を考え、どんな場所で生活し、どんな人生を送っていたかを知ることは、演奏するときの音楽に大きな影響を与えます
でも、なかなか昔の時代ってイメージし難(にく)いし、作曲家の生まれた育った町、暮らした町に行くにも日本を出る必要がある



なかなか一般庶民には、海外に行くのってハードル高いよね
《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見ると、 パガニーニが生きた時代はどんな時代で、どんな街で生活し、どんな人生を送っていたかを知ることができます



パガニーニが生きた社会、風景を知ることができる
もし、パガニーニの曲を演奏するなら大きなアドバンテージ(有利)になる
実際に【愛と狂気のヴァイオリニスト】を見た感想 BADポイント





《愛と狂気のヴァイオリニスト》見て、イマイチだったなーってところをお話していくよ
パガニーニの人生をまったく知らない人は話の流れについていけない
BADポイント1つ目は、
パガニーニの人生をまったく知らない人が見たら、話しのスピードについていけない、っていう点
映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》は話の展開が早すぎます
若い頃のパガニーニの時代が一瞬で終わって、一気にパガニーニ 40代後半から57歳の時代に飛びます
ハッキリ言って、パガニーニのこと知らない人がみたら全然ついていけねーって思いますね



ザーッとでも良いから、パガニーニのことを勉強してから《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見るといいよ
パガニーニがどんな人生送ったか知りたい、そんなときはこちらをチェック▽


パガニーニが健康的
BADポイント2つ目は、
実際のパガニーニに対して健康的すぎる 、っていう点
ロンドン公演を開始したときの実際のパガニーニはボロボロ、
下の歯がなくてご飯も食べれず、ガリガリな体でした



ロンドン公演のときの実際のパガニーニはガリガリ、青白い顔で幽霊、オバケみたいだったらしい
パガニーニ自身も自分の姿をみて、『ひどく醜くなった』と言っています
対してこの映画では病的なパガニーニを描かれていますが、主演のデイヴィッド・ギャレットは筋肉質で全然死にそうにみえない
筋肉質で健康的だったので、幽霊、オバケ、悪魔には見えませんでした



パガニーニの幽霊、オバケ、悪魔のイメージからは離れていたね
映画『哀愁のトロイメライ』でヴァイオリニストのクレーメルが演じたのパガニーニの方が、痩(や)せてガリガリ、頬(ほほ)がこけている、そして孤独を感じさせる悪魔的な音色なので、実際のパガニーニに近いと感じました
ヴァイオリニストのクレーメルが演じるパガニーニの演奏が聞きたい、そんなときはこちらをチェック▽
他の作曲家との絡(から)みがない
BADポイント3つ目は、
他の作曲家との絡(から)みが、ほぼゼロっている点
パガニーニはイタリアやヨーロッパの演奏旅行を通して、多くの作曲家に影響を与えました



多くの作曲家に影響を与えたのに、主人公のパガニーニ以外の作曲家が、まったくと言っていいほど出てこない・・
例えば、ピアニスト・作曲家のリストは、パガニーニの演奏を聴いて『ピアノのパガニーニになる!』と決意したり、
歌曲の王と言われたシューベルトが、パガニーニの演奏を聴いて『パガニーニの歌に天使の歌声を聞いた』と言ったり
多くの音楽家にパガニーニが与えた影響というのは、とてつもなく大きいし、西洋音楽史からみても重要な部分
でも、この映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》では作曲家の絡(から)みは、ほぼゼロです



音楽好きな僕としては、パガニーニと他の作曲家の出会いも、映画の中で描いて欲しかった



パガニーニと様々な作曲家がどんな風に影響し合ったか、見てみたかったなー
話が単調
BADポイント最後は、
話が単調すぎる、っている点です
《愛と狂気のヴァイオリニスト》ではパガニーニ(50歳前後)と、若手歌手(16歳くらい)の恋愛が中心に描かれています



パガニーニ、ロリコンじゃん(笑)
年の差恋愛だけでも、法律的にダメなんじゃねって思うところでもありますが、
このパガニーニと16歳の若手歌手の恋愛が、それはもー単調
女ったらしのパガニーニが16歳の若手歌手に声をかける⇒ 16歳の若手歌手、パガニーニ気持ち悪い⇒パガニーニの演奏を聴いて16歳の若手歌手がパガニーニに恋に落ちる



どこの少女漫画だよっ!(笑)
あまりにも話の展開が見え見えすぎて、短調だなーと感じました



《愛と狂気のヴァイオリニスト》を実際に見た感想をまとめるよ
- 音楽が完璧、泣ける、パガニーニの音楽を堪能できる
- パガニーニがどんな人だったか知ることができる
- パガニーニが生きた時代の社会・風景を感じることができる



ヴァイオリンを弾く上で、パガニーニやパガニーニ生きた時代について知ることは、めちゃくちゃ大きいアドバンテージ(利点)だよね
- パガニーニをまったく知らない人は話の流れについていけない
- パガニーニが健康的、悪魔・死神的なパガニーニのイメージとちょっと違う・・・
- 他の作曲家との絡(から)みがない
- 話が単調、どこの「少女漫画だよっ」とツッコミをいれたくなる
いろいろ《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見た感想を話してきましたが、言いたいことは一つ
見た方が良い
音楽をやっているなら、ヴァイオリンを弾いているなら普通に楽しめるし、
何よりパガニーニの音楽を堪能できる
パガニーニを好きになれる
パガニーニ最高って思える



パガニーニが好きな状態でパガニーニの曲を練習すれば、練習もはかどるしね(笑)
口コミ





《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見た人の口コミを紹介するよ
良い口コミ
デイヴィッド・ギャレットの超絶的、情熱的プレイと劇場の大音響設備を震わすストラディヴァリウスの音色は背筋がゾクゾクするほど。
ニコロとシャルロットの二重奏も激しく心揺さぶる美しさ。
もうウルバーニのテーマとも言うべき“魔王”のモチーフも様々なアレンジで随所に流れ、暗い落とし穴で待ち構えているよう…EDロールでフルオケ版堪能。
劇場鑑賞が相応しい本格的音楽映画。
コロナでコンサートは中止の連続、音楽に飢えすぎていますが、そんな気持ちを満たしてくれる、心震わされる映画でした。
弾きマネなんかではなく、プロのヴァイオリニストが演じているというのが素晴らしすぎます!
気になって調べてみるとプロ奏者であり、俳優であり、モデルである•••ってちょっと多才すぎませんか?!うらやましい。
ストーリー的にはやや微妙、少し無理を感じるところもありましたが、演奏シーンが圧巻すぎてどうでもよくなります。
失神する人がいるのも納得!
超絶技巧は、すごいを通り越して半笑い、口をぽかんと開けて茫然と観てしまいました!
パブでの演奏シーンは心が躍り、アリアのシーンは切なく美しくて泣きそうになります。どちらも好きすぎて鬼リピート。
家のテレビで観ても鳥肌が止まらなかったので映画館、もっと言えばホールで聴けたらどれほど素晴らしかっただろうと思います。
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 – 7ページ目 | Filmarks映画



《愛と狂気のヴァイオリニスト》での演奏を聴いて体がゾクゾクしたり、鳥肌が止まらないぐらい感動した人がいました



確かに演奏シーンは感動した
ホントに鳥肌が立ったし、背中がゾクゾクした(笑)
悪い口コミ
演奏はさすが惚れ惚れする素晴らしさ。
ただ映画としては元々あまり期待はしていなかったけどやっぱり響かず。
パガニーニの人柄の描き方が中途半端な印象を受けて、勿体ないと思ってしまった。
ただだらしないだけの小物感すら感じてしまったのが残念…。
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 – 4ページ目 | Filmarks映画
演奏と映像、キャストは良かった。
でもパガニーニが全然悪魔的でなかった。
むしろ健気じゃん…
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト – 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 – 5ページ目 | Filmarks映画



悪い口コミは演奏は良いんだけど・・・
というのが多かった



そうなんだよねー
パガニーニがあんまり悪魔的じゃなかったり、ストーリーが単調だったり・・演奏がめっちゃ良いだけにもったいない・・
まとめ


この記事ではパガニーニを描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》について話してきました



この記事の内容を振り返ってみよう
- パガニーニを描いた映画《愛と狂気のヴァイオリニスト》は、50歳前後のパガニーニを描いた作品
- 晩年のヨーロッパツアーのロンドン公演を中心に描かれている
- 《愛と狂気のヴァイオリニスト》の内容はほぼほぼ実話
- イマイチな点もあるが、それ以上に音楽が素晴らしい、泣ける
『パガニーニのことが知りたい』
そう思うなら、《愛と狂気のヴァイオリニスト》を見てみるのもあり
めっしーのヴァイオリン教室【大人から始めた初心者限定のヴァイオリン教室】


この記事の著者、めっしーのヴァイオリン教室の特徴
- 大人からヴァイオリンを始めた、初心者限定のヴァイオリン教室
- 18才からヴァイオリン始めた、ぼくめっしーがレッスン
- アマチュアオーケストラでトップ弾いたり、室内楽弾いたり、今はレッスンで超難曲のパガニーニのカプリースさらってる
- 大人から始めたんだけど、プロを輩出する門下で学ぶ
- プロを輩出する教室で学んだことをベースにレッスン
- あなたと同じくヴァイオリンを始めたからこそ、伝えられることがある
- 大人から始めた難しさ、苦労、とってもわかるし、ちょっと先を行ってるからこそ、どうやって壁を乗り越えていったかお話できる
- しっかりあなたと向き合って、話して、レッスンしたいと思ってます
- 朝レッスン 6:00~(おそらくここの教室だけ)
- 学生割引あり
大人からヴァイオリンを始めたんだけど、なんか上手くならない
そんなときに力になれないかな、と思ってる



あなたと同じく、大人からヴァイオリンを始めたからこそ、共感できるし、解決できる部分、いっぱいある


無料ヴァイオリン相談【どんな簡単な質問でもOKです】
無料ヴァイオリン相談を受け付けてます
下のLINEかお問合せ、twitterにメッセージいただければ、基本的になんでもお答えいたします
ヴァイオリンについて悩んでること、どーでもいいこと、簡単なこと、レッスンやってるみたけど実際どうなん?とか、なんでもOK



できる限り、丁寧にお返事させていただきます
緊張・アガリに悩むヴァイオリン弾きのためのヨガ教室


あんなに練習したのに。
本番になると、まったく何もできない
震える右手、外れる音程
1つの解決方法がヨガ。
ヨガは、心をコントロールする練習だから。





ぼくも緊張・アガリで悩んで試行錯誤してきた。
その中でヨガに出会った。